ククルビタシンの解毒方法は?食べてしまった時の症状・対処法も紹介!
ククルビタシンの解毒方法を知っていますか?今回は、ククルビタシンを含む〈ズッキーニ・きゅうり・ゴーヤ・白瓜〉などの解毒方法や、食べてしまった時の症状・対処法を紹介します。ククルビタシンを含む食材の見分け方や対策も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
ククルビタシンの解毒方法は?
ククルビタシンを含む食材は以下の通りです。
・ウリ
・キュウリ
・スイカ
・カボチャ
・ズッキーニ
・メロン
・ユウガオ(かんぴょうの原料)
・トウガン
普段口にすることも多いウリ科の野菜に、ククルビタシンと呼ばれる成分は含まれています。ククルビタシンは嘔吐や下痢などの中毒症状を起こすこともあります。ここでは、ククルビタシンの解毒方法について紹介するので、是非参考にしてみてください。
①下茹で・水洗いする
下茹や水洗いでの解毒方法は、以下の通りです。
【やり方】
1、鍋などに水を入れて、沸騰させる
2、沸騰したらゴーヤなど料理に使用したいククルビタシンを含む食材をお湯に入れる
3、1分ほどお湯の中で茹でれば完了
ウリ科の野菜に含まれるククルビタシンは、水溶性の成分です。そのため水で洗うことや下茹でをすることで毒性分が水に溶け出し、ククルビタシン特有の苦味も取り除くことができます。
②塩もみする
塩もみでの解毒方法の詳しい手順は、以下の通りです。
【やり方】
1、清潔なまな板を用意する
2、まな板の上にククルビタシンを含む食材を置き、塩を振って手のひらで転がす
3、水で塩を洗い流して完了
ククルビタシンは水溶性なので、塩もみで水を抜くことで、一緒に苦味成分が流れていきます。塩もみをすることで水分が抜けて味が染み込みやすくなるので、ククルビタシンを含む食材を料理に使用する際は、塩もみをしてから調理するのがおすすめです。
ククルビタシンの解毒に加熱は効果がない
ククルビタシンは熱には強い成分なので、加熱では解毒の効果はありません。有効な解毒方法は水洗いや下茹でなので、ククルビタシンを含む食材を食べるときは下処理を行うようにしましょう。
(*ククルビタシンを含む食材について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ククルビタシンを含む食材の見分け方・対策は?
食中毒の原因にもなる、ククルビタシンを含む食材の見分け方や対策などはあるのでしょうか。ここではククルビタシンを含む食材について詳しく紹介するので、是非参考にしてみてください。
①調理前に実や茎を切って軽く味見する
ククルビタシンを多く含む食材には特有の味があります。
・苦みが強すぎる
・渋みが強すぎる
ククルビタシンを多く含む食材は、通常のものより苦みや渋みが強く出る傾向があります。実を少し切り、味見をすることで大量摂取のリスクを回避することができます。あまりにも苦みや渋みが強い場合は毒性が強い可能性があるので、料理に使うのは避けましょう。
あーショック😭
— Yuiko (@wotakumame) January 28, 2023
味付けする前にスープの味見をしたら舌がピリピリしてすごく苦くて、驚いてひとつひとつの食材を食べてみたらズッキーニだった💦
調べたら「ククルビタシン」という成分が原因みたいで、たくさん食べると食中毒を起こすんだって😱
皆さんもお気をつけて‼️https://t.co/swvV1kkM5H pic.twitter.com/9dQCummizx
②ククルビタシンを含む可能性がある食材を知っておく
ククルビタシンは、以下のようなウリ科の野菜に含まれています。
・ゴーヤ
・カボチャ
・キュウリ
普段の食事で口にすることが多い食材に、ククルビタシンは含まれています。ククルビタシンを含む食材を知っておくだけでも食中毒の危険を減らすことができるので、覚えておくと良いでしょう。
③信頼できる生産者から購入する
ククルビタシンを含む食材を購入する際は、信頼できる生産者から購入するようにしましょう。信頼できる生産者、生産地を確認したうえで購入し、水洗いや下茹でなどの解毒方法を試すことで安心して食べることができます。
④種類の判別できない植物は採取しない
種類の判別できない植物は採取しないことも、ククルビタシンによる食中毒を避けるために重要です。また、もらい物でも種類の判別ができない場合は食べない方が良いでしょう。基本的には、スーパーなどで売られているものを購入した方が安心です。
ククルビタシンを解毒しないで食べてしまった…対処法は?
ククルビタシンを含む食材を適切な解毒方法で処理しないで食べると、食中毒を起こす危険もあります。ここでは、ククルビタシンを含む食材を解毒しないで食べてしまった際の対処法を紹介します。
ククルビタシンを多量に摂取すると食中毒になる恐れがある
ククルビタシンを多量に摂取すると、以下のような食中毒の症状が現れる恐れがあります。
・唇のしびれ
・吐き気
・嘔吐
・下痢
ククルビタシンによる食中毒では、嘔吐や下痢など一般的な食中毒の症状に加えて、入院が必要になるレベルの脱水症状を起こすこともあります。また、ククルビタシンによる食中毒では潜伏期間が非常に短く、数分~数時間後に発生することも特徴です。
不安・体調に異変があれば医療機関を受診しよう
毒性のあるククルビタシンを含む食材を食べて、不安や体調に異変があれば医療機関を受診するようにしましょう。解毒をしないで食べてしまった場合などは、ククルビタシンを多く摂取している可能性もあるので注意してください。
ククルビタシンの解毒方法を知ろう
ウリ科の野菜には毒性のあるククルビタシンが含まれます。水洗いや下茹でなどの解毒方法でククルビタシンを減らすことができるので、調理前の下処理は怠らないようにしましょう。また、解毒方法とあわせてククルビタシンを含む食材も知っておくと便利です。