きゅうりが苦い原因は?食中毒ではない?苦味・えぐみの取り方や原因を解説!
【管理栄養士監修】きゅうりをとても苦いと感じたことはありませんか?古い・食中毒が原因なのでしょうか?今回は、きゅうりが苦い原因や食べても大丈夫なのかを紹介します。食べると不快に感じる、きゅうりの苦味成分の取り方も紹介するので参考にしてください。
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きゅうりが苦いのは食べても大丈夫?食中毒の心配は?
サラダやトッピングによく使用され食べる機会が多いキュウリですが、口に入れた時苦いと感じることもあります。苦いキュウリを食べてしまっても、体に害は無いのでしょうか?
食べても食中毒にならない
きゅうりに含まれる苦味成分は腐ったことで発生したわけではなく、少量ならば摂取しても問題ないため、食中毒になる心配はありません。ただ、苦み成分を多く摂取してしまった場合は食中毒を起こす場合があるので、注意が必要となります。
原因はククルビタシンという成分
きゅうりの苦味の原因は「ククルビタシン」で、ウリ科の野菜に含まれるステロイドの一種です。ククルビタシンは少量ならば摂取しても問題ありませんが、多少に摂取すれば食中毒や吐き気、下痢などを起こす可能性がある成分です。きゅうりを食べて、あまりに強い苦みを感じたら食べない様にした方が良いかもしれません。
(*きゅうりが腐って食べられない状況について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
きゅうりの苦味成分はなぜ増える?
多くのきゅうりは苦みを感じませんが、苦みを感じるきゅうりが出来てしまうのでしょうか?きゅうりの苦み成分であるククルビタシンが増える原因を見てみましょう。
①たまたま苦味成分が多い個体だった
何らかの原因によって苦味成分が増えたきゅうりもありますが、特に原因が無くても苦味成分が増えてしまうこともあります。元々ククルビタシンは一般的なきゅうりに微量含まれているものなので、個体差によって量が増える場合がある様です。
②水分が十分でなかった
きゅうりの約95%は水分で、成長する時に多くの水分が必要になります。成長過程での水分不足はキュウリにとってストレスになり、それが原因となって、ククルビタシンも増えてしまいます。
③低温状態にあった
きゅうりは夏野菜なので、温度が低すぎると育ちにくくなります。もし寒さの中で栽培してしまうと、適温でないことから、きゅうりにストレスがかかかり、自分の実を守ろうとして、ククルビタシンを増やます。自家農園している方は、美味しいきゅうりを育てたい場合、温度管理をしっかり行う事も重要でしょう。
④肥料の過剰投与
栽培に必要な肥料ですが、肥料にはたくさんの窒素が含まれています。窒素を多く含んだきゅうりはククルビタシンが多くなり、苦い味のきゅうりとなってしまいます。