苦玉とは?魚・人間にある?潰してはいけない理由や取り除き方も紹介!

苦玉を知っていますか?今回は、〈魚・イノシシ・鯛・鮎・鯉〉 の苦玉は潰すとどうなるかや、食べることはできるかを紹介します。その他にも魚の苦玉を食べた時の栄養や、魚別に苦玉の取り除き方も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 魚やイノシシの苦玉とは?役割は?人間にもある?
  2. 苦玉は胆のうの別称
  3. 魚の苦玉は頭とエラの近くにある
  4. 苦玉と言われる理由は?潰すとどうなる?
  5. 苦玉と言われるのは味が苦いから
  6. 苦玉を潰した場合はしっかり洗い流そう
  7. 苦玉は食べても大丈夫?鯛・鮎・鯉は?
  8. 苦玉は基本的に食べるのはおすすめしない
  9. 苦味をアクセントとして使える魚の品種もある
  10. 苦玉を食べた時の栄養
  11. 苦玉の取り除き方・下処理方法は?
  12. 鯛の苦玉の取り除き方
  13. 鮎の苦玉の取り除き方
  14. 鯉の苦玉の取り除き方
  15. 苦玉について知ろう

魚やイノシシの苦玉とは?役割は?人間にもある?

魚やイノシシがもっている苦玉とはどのようなもので、どんな役割をしているのでしょうか。また、その苦玉は人間にもあるものでしょうか。その点について詳しく以下で紹介します。

苦玉は胆のうの別称

苦玉とは別称で胆のうのことで、人間にもあります。胆のうのことを魚やイノシシの場合は苦玉と呼び、人間の胆のうの働きと同様、食べ物を消化するために必要な消化酵素をためる臓器です。肝臓で作られた胆汁をためておくところで、動物の胆のうのことを苦玉といいます。

魚の苦玉は頭とエラの近くにある

出典: @filament___

魚の苦玉は肝臓とつながっていて、魚の場合は多くは頭とエラの近くにあります。苦玉は内臓の色とは異なって緑色をしているものが多いので見つけやすいです。頭を切り落とすときは、注意して頭のすぐ際を切ると潰さずに見つけることができます。

苦玉と言われる理由は?潰すとどうなる?

苦玉と言われるのはどのような理由があるのでしょうか。潰してしまったらどうなるのでしょうか。その点に関して紹介します。

苦玉と言われるのは味が苦いから

苦玉と言われるのは、苦玉に含まれる液体の味が苦いことからです。苦玉は胆のうという消化酵素をためる臓器で、その中には非常に苦い胆汁が入っています。注意してさばかないと付近の身に付いてしまい、その身が苦くなってしまいます。

苦玉を潰した場合はしっかり洗い流そう

もし苦玉を潰してしまった場合はしっかり洗い流しましょう。身に染みつかないように潰れてしまっても素早く洗い流すことで苦みを取ることが必要です。時間が経てば経つほど苦みが取れにくく身に苦みが残ってしまいます。

また、洗い流さずにそのまま料理にしてしまうと、その料理自体が台無しになっていまいます。苦玉を潰した時は、すばやくしっかり洗い流すことで美味しく食べることができます。

苦玉は食べても大丈夫?鯛・鮎・鯉は?

もし苦玉を食べてしまったら、苦玉を食べても大丈夫なのでしょうか。こちらでは、苦玉を食べても大丈夫かどうかを鯛、鮎、鯉のそれぞれの苦玉をあげて紹介します。

苦玉は基本的に食べるのはおすすめしない

魚の種類にもよりますが、苦玉は基本的に食べることはおすすめできません。特に鯉の苦玉はコイ毒と呼ばれる猛毒が含まれていることが多く注意が必要です。摂取してしまうと、腹痛や下痢などの食中毒の症状、さらには腎不全や肝機能障害などの重篤な症状を引き起こしてしまいます。

苦味をアクセントとして使える魚の品種もある

苦味をアクセントとして使える魚の品種は、次のとおりです。

・鮎
・秋刀魚


鯛の塩焼きとは違って、鮎や秋刀魚は内臓がついたまま塩焼きにして丸ごと食べることが多いです。鮎の身は爽やかな白身で内臓の強い苦味がアクセントとなっています。また、秋刀魚は内臓の苦味と脂の甘さが合って、内臓を取らずにそのまま食べることが好まれています。

苦玉を食べた時の栄養

好まれて食べられている魚の苦玉を食べた時の栄養は、次のとおりです。

・滋養強壮
・眼精疲労の回復
・利胆作用
・肝臓解毒機能促進
・免疫物質産生作用


苦玉は、昔から不調なところと同じところを食べるとよいという考えで、食べられてきた漢方薬の一つです。胆のうを食べることで胆のうや肝臓を強くし、そのため目も良くする働きがあるとされています。また、胆のうには胆汁酸含まれているため、摂取することにより利胆作用、肝臓解毒機能、免疫物質産生作用があります。

ただ、食中毒の症状が出るなど逆に体に悪影響を及ぼすリスクもあり注意が必要なので、基本的には食べない方がよいです。

苦玉の取り除き方・下処理方法は?

苦玉を潰さずにうまく取り除くにはどのような方法で下処理をしたらよいのでしょうか。こちらでは、苦玉の取り除き方と下処理の方法を紹介します。

鯛の苦玉の取り除き方

鯛の苦玉の取り除き方は、次のとおりです。

1、エラ蓋をあける
2、あご下と頭の接合部を切る
3、下あごと頭頂部のエラの接合部を切る
4、腹をおしりまで切り開く
5、エラごと内臓をとり出す


頭を切る場合は、頭の際を切るようにすると、内臓を傷つけることはなく切ることができます。腹を切り開くときは、包丁を深く入れると内臓に傷をつけてしまうので、包丁は薄く入れましょう。内臓を取り除くときは、内臓の周りの薄い膜や筋も切っておくと苦玉を潰すことなく、エラごと内臓をきれいに取り除くことができます。

鮎の苦玉の取り除き方

鮎の苦玉の取り除き方は、次のとおりです。

1、エラを取り除く
2、割り箸をピンセットのように開く
3、エラ蓋から割り箸の先を開いた状態で中に入れる
4、突き当たりまで入れたら割り箸を一回転させる
5、回転させながら抜く


ツボ抜きという方法をすることで、腹を開かずに内臓を取ることができます。エラを取らない場合は口から割り箸を入れる方法もあります。内臓がまだ残っているときは何度か繰り返してきれいに除いてから水で洗い流しましょう。

鯉の苦玉の取り除き方

鯉の苦玉の取り除き方は、次のとおりです。

1、尾から包丁を入れて肛門まで切る
2、中骨に包丁の先を当てながら背側を切る
3、ヒレ下を直線に頭を切る
4、背側を開いて内臓を取り除く

背開きにすることで内臓を包丁で傷をつけることがなく、苦玉を潰さずに取り出すことができます。鯉は手早くさばくことが大事なので、鱗をとらずにさばく方法が背開きにする方法です。料理によっては鱗をとってからさばく方法があります。

苦玉について知ろう

苦玉は胆のうのことをいい、胆汁が入っており食べると苦いので、取り除いて食べない方がよいです。魚によっては、その苦味を味わうものもあったり、食中毒など体に悪影響を与えるものもあったりするので、それぞれの苦玉について知りましょう。

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