人参の黒ずみ・黒い斑点の原因はカビ?食べられる?変色を防ぐ保存方法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】人参に黒ずみ・斑点があったことはありますか?今回は、人参にある〈黒ずみ・斑点〉の原因や食べられるかの判断のほか、腐敗など注意すべき場合について紹介します。黒く変色するのを防止する保存ポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②異臭がする
人参から異臭がしたら、腐敗が進んでいる証拠なので速やかに処理しましょう。普通の人参では感じられないような酸っぱい・苦い・微生物の臭いなどの刺激臭を感じた時は特に注意して下さい。人参から異臭を感じた時はビニール袋に包んで異臭が広がらないようにし、出来るだけ早く捨てるようにしましょう。
③中身までぶよぶよして柔らかい
表面が柔らかい状態は水分不足でハリがなくなった場合もありますが、中身まで柔らかくなってしまった場合は傷んでいると考えて良いでしょう。触った時にグニャリと変形したり、表面がヌルリとずれる感覚がある場合は腐っている可能性が高いので、速やかに処分してください。
人参の変色を防ぐ保存のポイントは?
ここからは、人参の変色を防ぐ保存のポイントを説明していきます。時短にも役立つポイントを紹介するので、チェックしてみて下さい。
①乾燥・密閉を防ぐ
人参は乾燥するとハリがなくなり萎びてしまいますが、乾燥を防ごうとサランラップなどでキッチリ密閉すると、今度は蒸れて傷みの原因となってしまいます。人参の保存に適しているのは、キッチンペーパーや新聞紙などで、適度な湿潤を保てるように包んで保管することです。この時は人参が蒸れない様、少し緩めに包むことが、長持ちさせるポイントです。
包んだキッチンペーパーや新聞紙は、湿ってくるとカビの発生の原因となってしまうので3~4日置きに交換するようにしましょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
新聞社やキッチンペーパーなどで包んだ後、さらにポリ袋に入れて口をゆるく閉じて酸素の通り道は作った状態で野菜室に入れるのがベストです。
②冷暗所や野菜室で保存する
人参は暑さに弱く10℃での前後保存が適しているので、野菜室で保存するようにしましょう。また、何度も温度が上がったり下がったりすることは人参にとってストレスとなるので、必要量だけを出し入れするようにしましょう。冷蔵庫に入れるスペースがない時は、冷暗所で保存することで人参の呼吸活動を抑えることになり変色を防げます。
③立てて保存する
野菜は、収穫した時の状態が保存に適していると言われています。人参は横にせず立てて保存することによって、水分蒸発などの生理現象や呼吸活動を遅らせることができるので保存の際は注意しましょう。
④カット後は冷凍保存する
人参の酸化を防ぐには使う分だけ切ることが理想ですが、切りすぎてしまったときや、在庫がたくさんあって使い切れないときは冷凍保存もおすすめです。下記で冷凍保存のやり方を説明するので参考にしてみて下さい。
1.短冊切りや細切りなど使いやすい大きさに切る
2.切った人参を固めに茹でる
3.茹でた人参を良く拭き取るか絞るなどし、水分が残らないようにする
3.使いやすい量を空気が入らないようにラップに包む
4.ジップ付き袋などに入れ、冷凍庫で保存する
この方法であれば酸素を遮断して酸化による黒ずみを防ぐことが出来るので、冷凍庫では1ヶ月ほど保存が可能です。ストック野菜としても、使い勝手が良いので炒め物や味噌汁などに気軽に使えるので試してみると良いでしょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
食べるときの食感を損なわないよう、冷凍保存するにんじんはあまり大きく切りすぎないようにしましょう。薄めのいちょう切りもオススメです。