人参の黒ずみ・黒い斑点の原因はカビ?食べられる?変色を防ぐ保存方法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】人参に黒ずみ・斑点があったことはありますか?今回は、人参にある〈黒ずみ・斑点〉の原因や食べられるかの判断のほか、腐敗など注意すべき場合について紹介します。黒く変色するのを防止する保存ポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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人参に黒ずみ・斑点が…大丈夫?
家庭の常備野菜として大活躍の人参ですが、使うタイミングがなくて放置していたら黒く変色していたといった経験がある人も多いでしょう。今回は、人参に黒ずみや黒い斑点が出来たときの対処法と予防法、そして腐敗しているのかどうかの見極めなどを説明していきます。
人参に黒ずみ・斑点がある原因とは?食べられる?
人参に黒ずみや黒い斑点が出来てしまう原因は、大きく分けると4点あります。それぞれの原因や特徴を紹介するので、黒い人参がどういった状態なのかを見極めましょう。
①皮の傷・乾燥によるポリフェノールの酸化
スーパーに陳列してある人参は、綺麗に洗浄してあることがほとんどですが、洗浄する際に細かな傷が付くことがあります。黒ずみの原因は、人参に含まれるポリフェノールが時間とともに酸化するのが原因とされています。また、人参を触ってみて、固い場合はこの酸化による黒ずみが原因の場合が多いので、皮をむいてから食べる様にしましょう。
②保存温度が高すぎる
人参は1年中購入できる便利な野菜ですが、冬が旬なので温度が高いと黒ずみの原因となるポリフェノールが酸化して、変色を起こしやすくなります。流通の過程では人参は10℃以下に温度が保たれ、黒ずみが発生しにくいように管理されています。人参は冷蔵保存は2週間ほど日持ちしますが、人参を常温で保存している場合は1週間で使い切りましょう。
③軟腐病
土壌にいる細菌が小さな傷に入り込み、野菜が褐色になり最後はドロドロになってしまう状態のことを軟腐病といいます。腐ると強い異臭を放つようになるので、早めに処分するようにしましょう。全体に広がっていなければ傷んでいない部分を食べることも可能ですが、進行が速いので早めに使用するようにしましょう。
④黒すす病
黒すす病は、すすを被った様なものがまとまって広がっている症状のことです。黒すす病は糸状菌と呼ばれるカビの一種が原因で、高温多湿の環境下で発生しやすくなるので注意が必要です。初めの内は1箇所に発生しますが、短期間で全体に広がるので見つけた場合は早急に処理しましょう。
人参が黒く変色していて注意すべき場合とは?
黒ずんだ人参は、食べるのを止めた方が良い場合もあります。どの様な症状が出たら食べない方が良いかを下記でチェックしておきましょう。
①カビが生えている
出典: @F22RSP
前述したように黒い斑点が散らばる、黒すす病といったカビが原因の病気があります。黒すす病はヘタ部分から現れやすく、そこから全体に症状が広がってしまいます。カビが発生してしまうと傷みの進行が早いので、早く処理することが重要です。また、発生すると、傷んでいない野菜にも移ってしまうので注意が必要です。
カビには発がん性があるといった報告もあるので、切り落として食べるかどうかの判断は慎重に行うようにしましょう。