生ハムの種類と特産地は?味・硬さなど特徴から食べ方のおすすめを紹介!
生ハムにはどんな種類があるか知っていますか?今回は、生ハムの種類を〈ドイツ・スペイン・イタリア・フランス〉など主産地別に紹介します。それぞれの生ハムの味の特徴や食べ方のおすすめなども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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生ハムとは?
生ハムは、パスタやピザ・サラダの具材に使用されるほか、そのままお酒のおつまみとして食べることも多い食材です。コンビニなどのサンドイッチなどに使われることも多いハムと生ハムとでは見た目も味も違いますが、この2つの違いは何なのでしょうか。
生ハムと普通のハムの違い
ハムと生ハムの違いは、その製造工程にあります。生ハムは、豚肉を塩などの調味料に漬け込んだ後、乾燥・熟成の工程を経て製造されているのが特徴です。一方のハムは、豚肉を香辛料や調味料に漬け込んだ後にケーシングなどに詰めて整形し、燻煙・加熱して作られています。
つまり、生ハムは加熱せずに作られ、ハムは加熱して作られているのが大きな違いです。また、生ハムは長いものでは数年間にわたって熟成させるため、ハムには無い独特の旨味が生まれます。なお、生ハムは加熱は行いませんが、種類によってはハム同様に燻煙の過程を経て製造されます。
(*ハムについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
もも肉を使った原木タイプとそれ以外の2つに分かれる
生ハムは、その形状からもも肉を使った原木タイプとそれ以外の2つのタイプに大きく分類することができます。「原木タイプ」とは、骨が付いたままの状態で豚のもも肉を長期熟成させたもので、イタリア産やスペイン産の生ハムの多くはこのタイプです。原木タイプは豚の足を丸ごと加工しているため、サイズも大きく見た目にもインパクトがあるでしょう。
一方、日本産やドイツ産の生ハムの多くは、骨が付いていない豚の塊肉を塩漬けした後に乾燥・燻煙して作られています。そのほかにも、もも肉の一部やロース肉だけを塩漬けし、長期熟成するタイプの生ハムもあります。これらは原木タイプに比べるとサイズは小さめです。
生ハムの種類と主産地
生ハムは、イタリアやスペインを始めとした様々な国で生産されています。それぞれの国によって使用している豚の品種や製造方法が異なるため、味や香りが異なるのが特徴です。ここでは、生ハムの種類と主産地のほか、種類別の味や使用している豚の種類などを紹介します。
①プロシュート・ディ・パルマ(イタリア)
出典: @buy_and_support
・豚の種類:ラージホワイト種・ランドレース種・デュロック種
・肉の部位:もも肉
・味:甘みがある
・硬さ:柔らかい
プロシュート・ディ・パルマは、イタリアの法律によって規定されたパルマ県の限られた地域のみで生産することができる生ハムです。丁寧に育てられた上質な豚のもも肉を使用し、最小限の塩で熟成することにこだわって作られているため、食感は柔らかく味には甘みがあります。
「プロシュート」とだけ表示されている生ハムは、豚の種類や製造方法が大きく異なる可能性が高いので、間違えないように注意しましょう。
②プロシュート・ディ・サント・ダニエレ(イタリア)
・豚の種類:ランドレース・ラージホワイト・デュロックの交雑種
・肉の部位:もも肉
・味:甘みと香りが強い
・硬さ:ねっとりとして柔らかい
プロシュート・ディ・サント・ダニエレも、プロシュート・ディ・パルマ同様にイタリアで製造されている生ハムです。プロシュート・ディ・サント・ダニエレの歴史は古く、紀元前8世紀から11世紀の間にはすでに製造が始まっていたとも言われています。
製法はプロシュート・ディ・パルマとほぼ同じですが、豚のひづめ部分を残したまま熟成させる点に違いがあり、その影響からか味も香りも強いのが特徴です。