うなぎの血液には毒がある？刺身がない理由はこれ？血抜きしたら食べられる？

夏バテ解消にぴったりなうなぎは、土用の丑の日にはぜひ食べたいものです。しかし、そのうなぎが厚生労働省のホームページでは有毒種として紹介されているのをご存じですか？有毒部位「血清」という記載もあります。うなぎの血液には毒があるというのは本当なのでしょうか。

うなぎの食べ方といえば蒲焼きがメジャーで、う巻きやひつまぶしといった食べ方もありますが、いずれもしっかりと加熱されたうなぎを使った料理です。生の刺身で食べるというイメージはほとんどありません。生の刺身で食べることはできないのでしょうか？

うなぎは毒のある血を完全に抜けば、刺身でも食べることができます。しかも、その味は脂がのっていてとてもおいしいのだそうです。血に毒性があるとは言え、コリコリとしていて「鯉の洗い」に似た食感という感想もありました。加熱してあの柔らかさとおいしさですから、生の刺身で食べてもおいしいというのも納得です。

ただ、うなぎの血抜きはとても手間なので、うなぎのお刺身をお店で食べようと思っても限られたお店でしか提供されていません。しかし近所にその限られたお店がない方でも、お店以外でうなぎのお刺身を食べる方法があります。

自分でさばいて血抜きをするという危険をおかさずとも、うなぎの刺身を食べる方法として、現在はインターネット通販でうなぎの刺身を手に入れることができるようです。気になった方はぜひお取り寄せで、うなぎの刺身を味わってみてください。

スーパーでも気軽に手に入るうなぎの蒲焼きやうなぎ屋さんのうな重は、おいしく食べられます。「うなぎの蒲焼きで食中毒」などは聞いたこともありませんし、普段食べる加熱されたうなぎに危険なイメージもありません。一体なぜ加熱したうなぎには毒性がないのでしょうか。

中毒症状を引き起こす「イクチオヘモトキシン」はうなぎの血液に含まれるタンパク質ですが、加熱することでその毒性は失われます。具体的には60℃、5分の加熱で毒性は失われるそうです。そのため通常の加熱調理をすれば毒性は失われ、中毒症状を起こす心配はありません。

うなぎ屋さんに行って、うな重を注文して、5分もせずでてくることはまずないでしょう。「焼き上がりまで30分」というお店もざらにあります。お店で食べるうなぎや、スーパーで売っているうなぎはじっくり焼き上げられおり、きちんと毒性が失われている状態なので安心して食べられます。