うなぎの血液には毒がある?刺身がない理由はこれ?血抜きしたら食べられる?
うなぎは毒持ちの魚だと知っていますか?うなぎの調理法に刺身はありません。刺身がない理由は毒のせいなのです。今回は、うなぎの血液に含まれる毒性や、刺身を食べる方法はあるのか紹介します。うなぎの蒲焼きが安全な理由も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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うなぎの毒の毒性は加熱すれば失われるとはいえ、その中毒症状は単なる腹痛などの軽い症状ではなく、ひどいときには失明や死亡につながるなど恐ろしいものです。うなぎの毒はタンパク質ですが、うなぎの毒で気を付けるべきは、はたして血液だけでよいのでしょうか?
うなぎの粘液にも毒が含まれている
実はうなぎには血液だけでなく、粘液にも毒があります。粘液とはうなぎの体の粘膜から分泌されているぬるぬるのことです。うなぎにとってはあの粘膜のぬるぬるは体を守ってくれる大切なものですが、人にとっては毒なのです。しかもその毒「イクチオヘモトキシン」は、うなぎの血液よりも粘膜のぬるぬるの方に多く含まれています。
うなぎをさばく機会はなくても、うなぎのつかみ取りなど素手でうなぎを触ることがあれば、うなぎを触った手にはうなぎの粘膜の毒がついています。触った後手をよく洗うように、うなぎを触った手で決して目などに触れないように気を付けましょう。
うなぎを触った手で、おにぎりやパンなど別の食品を触って食べるというのもかなり危険です。これは他の魚の扱いについても言えることですが、アウトドアでのお子さんの食事など特に気を付ける必要があります。
うなぎの毒性には気をつけよう
スーパーで市販されているうなぎの蒲焼きやお店のうな重を食べて食中毒になる可能性は極めて低いと言えます。きちんと加熱され、うなぎの毒の毒性がなくなっているためです。しかしながら、うなぎの血液や粘液には毒があるのは事実です。もし生のうなぎに触れる機会がある場合は、ゴム手袋の着用など対策し、気を付けるようにしましょう。