ズッキーニが苦い原因は?食べると食中毒になる?見分け方や対処法を紹介!
【野菜ソムリエ監修】ズッキーニが苦い場合は食べていいのか知っていますか?知らずに食べると、食中毒を起こすリスクがあります。今回は、ズッキーニの苦い原因や見分け方、食べてしまった時の対処法・症状を紹介します。苦くなったズッキーニの対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
調理したズッキーニを食べてから、苦味に気づくこともあるでしょう。ゴーヤと同じ感覚で苦いと思いつつ食べてしまった場合、食中毒になる可能性もあります。ここでは、苦いズッキーニを食べたら必ず食中毒になるのか、その場合の対処法について説明します。
数時間様子をみる
毒を持っているズッキーニを食べると、以下のような症状があらわれます。
・腹痛
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・手足のしびれ
上記のような食中毒の症状は、ズッキーニに限らず食後2時間を経過してから表れるのが一般的で、最悪のケースでは死亡することもあるので注意が必要です。こうした症状が表れたら、脱水症状を起こさないためにもスポーツドリンクや経口補水液を飲み、横向きに寝て過ごすのが基本です。またすぐに病院に行った方がよい食中毒の症状には、以下のものがあります。
・1日に10回以上嘔吐や下痢をしている
・水分を経口補給できない
・長時間、腹痛と下痢が続く
・血便が出た
・身体に力が入らない
・発熱した
・呼吸が浅くなった
・意識が不明瞭になってきた
苦いズッキーニを食べてから数時間様子をみても嘔吐や下痢が止まらない場合は一度、病院で診察を受けることをおすすめします。
(*ズッキーニを生で食べる危険性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
苦いズッキーニの対処法は?苦味は消せる?
ズッキーニのヘタ付近を舐めて苦味を感じても、その部分を避けて調理すれば食べられるのではないかと考える人もいることでしょう。食材によっては加熱することで、毒素が飛ぶことがあるからです。ここでは毒を持っている可能性がある苦いズッキーニの対処法や、苦味は消せるのかについて説明します。
ズッキーニは苦くなったら捨てるしかない
苦味のあるズッキーニを加熱したからといって、ククルビタシンが消滅することはありません。中には火を通すことで消える有害物質もありますが、ズッキーニが持つ毒素も苦味も加熱して変わることはないのです。購入したズッキーニが苦くなってしまったら、いさぎよく捨てるしかないと覚えておきましょう。
春日爽花
野菜ソムリエ
白インゲンのもつレクチンという毒素は加熱することで、ジャガイモの芽のソラニンはきちんと取り除くことで食中毒を防ぐことができます。
ズッキーニを食べる際は要注意
今回は、ズッキーニの苦い原因や見分け方、食べてしまった時の対処法・症状を紹介しました。ズッキーニは冷蔵保存すれば、7~10日が賞味期限の目安となっていますが、ククルビタシンの含有量が多ければその期間内でも苦味を感じます。調理する前にヘタ付近を舐めるなどして、食中毒に合わないように気をつけましょう。