枝豆の種類・品種は?産地・旬など特徴やブランドの例を紹介!
【野菜ソムリエ監修】枝豆の種類を知っていますか?最近はスーパーなどでも様々な種類の枝豆を見かけます。今回は、<白毛豆(青豆)・茶豆・黒豆>の枝豆の種類の<見た目・粒>などの特徴を画像とともに紹介します。枝豆の種類別のブランドも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
白毛豆のブランド豆には以下のようなものがあります。
・毛豆:けまめ
・小糸在来®:こいとざいらい
・早乙女:さおとめ
毛豆は青森県津軽地方で伝統的に栽培されてきた枝豆です。粒の大きさとコクと濃厚な甘みに特徴があります。小糸在来®は千葉県君津市の小糸川流域で古くから栽培されてきた大豆で、大粒で強い甘みは最高水準の品質を誇ります。
早乙女の産地は神奈川県三浦半島で、この地域の農家五戸が結成した枝豆生産団体が栽培する白毛豆の品種です。茶豆のように濃厚な味わいと強い風味に人気があります。
枝豆の種類②茶豆
ここでは独特のコクと甘みで人気のある茶豆について、うぶ毛や色や粒の大きさなどの特徴とブランドについて紹介します。
茶豆の特徴
茶豆はサヤの中の豆の薄皮とうぶ毛が茶色いことから茶豆と呼ばれていますが、豆の色は緑色です。サヤの中には2粒の豆が入っているものが多いようです。粒が少ない豆はその分旨みが凝縮されて美味しい豆になるため、生産者は2粒のサヤが多くなるように品種改良に努めています。主な産地は東北から関東地方で、強い甘みと独特の風味が特徴の枝豆です。
茶豆のブランド
茶豆のブランド豆には以下のようなものがあります。
・黒崎茶豆:くろさきちゃまめ
・だだちゃ豆:だだちゃまめ
黒崎茶豆は、明治末期からの大正の頃に、新潟県黒埼村の農家が山形県鶴岡市の親戚の家からだだちゃ豆の種子を持ち帰ったことから栽培が開始されたと言われています。今では全国的にも有名な品種で、芳ばしい香りと深いコクに根強いファンが多い枝豆です。
だだちゃ豆は、山形県鶴岡市の限られた地域で古くから大切に栽培されてきた品種で、他の枝豆にはない独特の甘みと濃厚な風味に人気があります。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
茶豆の代表格の“だだちゃ豆”は、山形県鶴岡市のわずかな農家さんたちが江戸時代より守り育ててきました。とうもろこしに似た独特の香りと甘みが全国で人気の伝統野菜です。
枝豆の種類③黒豆
ここではお正月のおせち料理の煮豆の材料として定評のある黒豆について、うぶ毛や色や粒の大きさなどの特徴とブランドについて紹介します。
黒豆の特徴
黒大豆が成熟して黒豆になる前に収穫したものが、黒豆の枝豆です。うぶ毛は茶豆と同じ茶色のものが多いですが、サヤの中の豆の薄皮がうっすらと黒みを帯びており、豆は茹でる前も後も黒みがかった緑色をしています。とても大粒で、深い甘みとコク、もっちりとした食感が特徴です。
主な産地は関西地方ですが、特に兵庫県丹波篠山地方の黒大豆は流通する期間が非常に短いため希少性が高く、全国的に人気があります。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
お正月に煮物で食べる黒豆の未熟果です。コクやうまみがありますが、晩生種のため出回るのは9月頃になります。
黒豆のブランド
黒豆のブランド豆には以下のようなものがあります。
・丹波篠山黒大豆:たんばささやまくろだいず
・紫ずきん:むらさきずきん
丹波篠山地方の豊かな気候の中で古くから大切に栽培されてきた丹波篠山黒大豆は、粒の大きさや艶の良さ、味わいともに最高級の品質です。その若サヤである枝豆もまた深い甘みとコク、もっちりとした食感を持っており、黒豆を代表する最高級ブランドと言えるでしょう。
紫ずきんは京都府丹波地方でのみ栽培されており、丹波黒大豆を枝豆用大豆として品種改良したものです。豆の薄皮は薄紫色で、頭巾のような形をしていることからその名が付けられました。サヤと粒がとても大きく、コクのある甘みともっちりとした食感が特徴です。
枝豆の種類は様々
栄養が豊富でおつまみにも欠かせない枝豆にはたくさんの種類があり、また様々な産地でブランド枝豆が栽培されていることを紹介しました。枝豆が美味しくなる季節にはぜひ色々な枝豆を食べ比べてみて、季節ならではの贅沢な味わいを楽しんでください。