ケーキの賞味期限はいつまで?種類別に比較!冷凍・冷蔵での保存方法も紹介!
ケーキの賞味期限の目安を知っていますか?今回は、ケーキの賞味期限を種類別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。ケーキの日持ちする〈冷蔵・冷凍〉での保存方法や、賞味期限が切れた場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- ケーキの賞味期限は長い?短い?
- ケーキの賞味期限はいつまで?当日?翌日?
- 生クリーム・フルーツ系のケーキは当日中
- 賞味期限は多少すぎても食べられる
- ケーキ【種類別】の賞味期限はどのくらい?
- ①ガトーショコラ
- ②デコレーションケーキ
- ③アイスクリームケーキ
- ④パウンドケーキ
- ⑤ベイクドチーズケーキ
- ⑥レアチーズケーキ
- ケーキの冷蔵での保存方法は?
- ①スポンジケーキの場合
- ②デコレーションケーキの場合
- ケーキの冷凍での保存方法や解凍のコツは?
- 冷凍保存が不向きなケーキの種類
- ①スポンジケーキの場合
- ②デコレーションケーキの場合
- 冷凍したケーキの解凍方法
- ケーキの賞味期限が切れて腐るとどうなる?
- ①匂い
- ②見た目
- ③味
- ケーキの賞味期限に注意しよう
ケーキの賞味期限は長い?短い?

ケーキは「本日中にお召し上がりください」などのシールが箱に貼られていることがあるため、賞味期限が短いイメージを持つ方も多いかもしれません。特に大きなケーキはすぐに食べ切ることが難しい場合もありますが、ケーキの賞味期限は実際にはどの程度なのでしょうか。
ケーキの賞味期限はいつまで?当日?翌日?

ケーキを買ったものの食べきれずに日が過ぎてしまい、気づいたときには賞味期限切れになってしまった経験がある方もいるかもしれません。ここではケーキの賞味期限の目安や賞味期限切れでも食べられるかどうかを解説します。
生クリーム・フルーツ系のケーキは当日中
ケーキの中でも賞味期限が短いのが生クリーム・フルーツ系のケーキで、当日中が期限の目安です。ケーキはその材料によって賞味期限が変わり、劣化が早く匂い移りもしやすい生クリームを使った場合や、水分量が多く雑菌が繁殖しやすい生の果物を使った場合は劣化が早まります。
なお、詳しくは後述しますが、生クリーム・フルーツ系のケーキ以外のケーキの中には賞味期限が長めのケーキもあります。すぐに食べられないことが分かっているのであれば、賞味期限が長い種類のケーキをを選ぶようにしましょう。
賞味期限は多少すぎても食べられる
前述した通り、生クリーム・フルーツ系のケーキは当日中が賞味期限ですが、賞味期限を多少すぎても食べることは出来ます。賞味期限は美味しく食べられる期間を示したものですが、メーカーなどは検査などを経て算出された本来の賞味期限に、1未満の安全係数をかけた期間を商品に表示しています。(※1)
そのため、当日中が賞味期限の場合でも、翌日であれば食べてもそこまで味に変化が無い場合もあるでしょう。ただし、賞味期限を過ぎると味や風味が落ち始めることが多い上に、品質が悪くなる可能性も高まるのでなるべく早めに食べることをおすすめします。(※2、3)
ケーキ【種類別】の賞味期限はどのくらい?

果物などの腐りやすい材料を使ったケーキは賞味期限が短いものの、ケーキはその材料や焼き方次第で賞味期限が長くなります。ここでは、ケーキの種類ごとの賞味期限の違いを紹介するので、ケーキを手作りする際や購入する際などの参考にしてください。
①ガトーショコラ
ガトーショコラは生クリームも果物も使われておらず、中心までしっかりと火が通ったケーキです。賞味期限は冷蔵庫で5日ほどと、ケーキの中では比較的長いと言われます。また、焼き立てで食べるよりも1日置いた方がケーキ内の水分が均等になってしっとりと美味しくなるのも特徴です。
(*手作りガトーショコラの日持ちについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②デコレーションケーキ
生クリームやカスタードクリームなどが塗ってあったり、果物が飾られたデコレーションケーキは傷みやすいのが特徴で、美味しさの面では当日中に食べるのがおすすめです。冷蔵庫で保存していても、遅くとも賞味期限は2日を目安にする方が良いでしょう。
3日を過ぎると雑菌などの繁殖によって腐敗が始まる場合もあるので、あまり長く放置したものは食べない方が無難です。なお、チョコレートなどの腐りにくい材料でデコレーションした場合は日持ちが長くなるので、賞味期限を長くしたいのであればデコレーションの材料に工夫しましょう。
③アイスクリームケーキ
スポンジを使っていない、アイスクリームのみで作られたアイスクリームケーキは、冷凍保存における賞味期限は特に設定されておらず非常に長く日持ちします。しかし、家庭で保存した場合には冷凍庫内の臭いが移ることがある上に、冷凍庫の開け閉めの際の温度変化によって劣化することもあるので長期間の保存は避ける方が無難です。
なお、スポンジも使ってあるアイスクリームケーキの場合は、賞味期限は1ヶ月くらいが目安です。
④パウンドケーキ
パウンドケーキは、中までしっかりと火を通しているため、常温で1週間ほど日持ちします。ただし、中に果物などの水分を含む素材を入れて作った場合は、日持ちが短くなり3日程度が賞味期限の目安です。一方、ブランデーや洋酒漬けのドライフルーツが入っているものは、アルコールの殺菌効果で賞味期限が10日ほどにまで延びます。
⑤ベイクドチーズケーキ
果物やホイップクリームなどがデコレーションされていないシンプルなベイクドチーズケーキは、冷蔵庫で4~5日くらい日持ちします。焼いて火を通してあるケーキのため賞味期限が比較的長く、ガトーショコラと同様に、1日おいてから食べるとしっとりとして美味しくなります。
ただし、果物やホイップクリームがデコレーションされている場合は当日~2日が賞味期限の目安になるので注意してください。
⑥レアチーズケーキ
レアチーズケーキは、ベイクドチーズケーキと違って火を通していないため内部に水分を多く含んでおり、美味しい状態で楽しむためには当日中に食べるのがおすすめです。賞味期限の目安は、何ものっていないシンプルなチーズケーキで3日、生クリームや果物の乗ったものであれば2日ほどです。
ケーキの冷蔵での保存方法は?

ケーキを冷蔵保存する際は、ひと手間加えることで良い状態を保ちやすくなります。逆に、購入した箱のままでの保存は美味しさを半減させる可能性もあるので注意が必要です。ここでは、ケーキの冷蔵保存の方法について、ケーキの種類別に解説するので参考にしてください。
①スポンジケーキの場合
スポンジケーキは、以下の方法で冷蔵保存しましょう。
①購入時の紙箱などから取り出す
②ラップで包んで保存袋に入れるか、密閉できるタッパーに移す
③しっかり空気を抜いて冷蔵庫で保存する
紙箱のままでの保存は紙がケーキの水分を吸う性質を持つため、保存期間が長くなるにつれてスポンジがパサパサになります。さらに、紙箱は冷蔵庫の匂いも通してしまい、ケーキに匂い移りしてしまう可能性もあります。数時間程度の保存の場合でも、できれば密閉できるものに移すと良いでしょう。
②デコレーションケーキの場合
デコレーションケーキもスポンジケーキと同様に、箱から移し替えて保存するのがおすすめです。ただし、デコレーションケーキはデコレーションを崩さないために以下のような工夫をします。
①タッパーなどのフタにケーキを置く
②上からタッパー本体をかぶせる
③冷蔵庫に入れる
デコレーションケーキをタッパー本体に入れてしまうと取り出しにくくなり、出すときにデコレーションが崩れてしまうことがあります。上記のような手順であれば、形を崩さずに保存しやすいでしょう。ただし、タッパーはケーキの高さよりも深みがあるものを選んでください。
このようにタッパーに移し替えることで、生クリームの乾燥による風味の劣化やひび割れを防ぐことができます。なお、ちょうど良い大きさのタッパーが無い時には紙箱をラップで巻いて保存すると乾燥や匂い移りを防ぐことが出来ます。
ケーキの冷凍での保存方法や解凍のコツは?

ケーキはすぐに食べられない場合には冷凍保存すると日持ちが長くなり、子どものおやつの作り置きや急な来客時などにも役立ちます。ここでは、ケーキの冷凍での保存方法や解凍のコツについて解説するとともに、冷凍保存が不向きなケーキの種類についても紹介します。
冷凍保存が不向きなケーキの種類
ケーキは冷凍保存が可能ではありますが、以下のような冷凍保存に不向きなケーキは冷蔵で保存しましょう。
・果物が挟んであるケーキ
・カスタードクリームを使ったケーキ
生の果物を使ったケーキは、解凍するときに果物から水分が出るため、スポンジの食感が悪くなって美味しさが半減します。また、カスタードクリームを使ったケーキも、カスタードクリームが冷凍保存によって分離してしまい、味や食感が悪くなる可能性が高いと言われています。
冷凍保存することを前提でケーキを作ったり購入したりする場合は、上記のようなケーキは避けましょう。
①スポンジケーキの場合
スポンジケーキは冷凍保存できるケーキの一つで、以下の手順で保存します。
①ケーキをラップでしっかりと包む
②ジッパー付きの袋へ入れて、空気を抜いてから冷凍する
スポンジケーキはラップを密着させるようにしてしっかり包んだ上で、保存袋に入れます。空気に触れる面積が大きいと酸化や乾燥によって劣化しやすくなるので、袋の中の空気もしっかり抜いておきましょう。このようにして保存した場合の賞味期限は、1週間~1ヶ月を目安にしてください。
なお、手作りのスポンジケーキを冷凍するときは、粗熱が残ったままラップで包むと蒸気がラップに付着してその箇所から雑菌やカビが繁殖しやすくなります。かならず粗熱を取ってから包むことを心がけましょう。
②デコレーションケーキの場合
デコレーションケーキの冷凍保存は、冷蔵庫保存の時と同様に下記の手順でタッパーに入れて保存します。
①タッパーに入る大きさにケーキを切る
②タッパーのフタにケーキをのせる
③タッパー本体をかぶせて、冷凍する
デコレーションケーキを冷凍保存する際は、デコレーションを崩さないためにも深めのタッパーを用意しておきましょう。ただし、タッパー内の空気が多すぎると乾燥や酸化によって劣化が早まってしまうので、ケーキの大きさに対して大きすぎないタッパーを用意するのがおすすめです。この方法で冷凍保存した場合は1か月まで賞味期限が延びます。
冷凍したケーキの解凍方法
冷凍したケーキを解凍する場合、スポンジケーキは常温に数時間出しておけば解凍ができます。特に夏の時期にはスポンジケーキを半解凍状態で食べても美味しく、普段とは違った食感を楽しめておすすめです。
デコレーションケーキは常温での解凍だと生クリームなどが溶けて見た目や品質が悪くなる可能性があるので、冷凍庫から冷蔵庫に移して4~6時間程度かけて自然解凍しましょう。
(*ケーキの冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ケーキの賞味期限が切れて腐るとどうなる?

ケーキは賞味期限が切れるとやがて腐敗が始まり、食べられない状態になります。ここではケーキの賞味期限が切れて腐った場合の変化について匂い・見た目・味に分けて紹介します。ここで紹介するような変化が見られた場合は食べないようにしましょう。
①匂い
賞味期限切れのケーキは臭いが以下のように変化します。
・すっぱい匂い
・通常にはない匂い
賞味期限切れのケーキは雑菌やカビなどが繁殖することで匂いが変わり、不快な匂いを発するようになります。柑橘類などを使ったケーキは元々すっぱい匂いがすることがありますが、果物を使っていない部分からもすっぱい匂いがしている場合は腐っている可能性があるでしょう。
②見た目
賞味期限切れのケーキは、腐ると見た目に以下のような特徴が見られます。
・カビが生える
・生クリームが変色している
・果物が溶ける
上記の写真はケーキに緑色のカビが生えた写真ですが、賞味期限が切れるとこのように緑色や白色などのカビが生えることがあります。また、果物を使ったケーキは果物の部分が特に劣化しやすく、果物が腐敗することで溶けたような状態になる場合もあるでしょう。
生クリームも腐敗しやすい食材の一つで、腐ると黄色く変色することがあります。いずれの場合も食べると食中毒などを起こすこともあるので食べずに廃棄することをおすすめします。
③味
賞味期限切れのケーキは、味も以下のように変化します。
・酸っぱい味がする
・苦味を感じる
腐ったケーキは増殖した雑菌やカビなどの影響で酸味や苦みが生じます。使用している果物などに元々酸味があると分かりにくいので、腐っているかどうかが心配なケーキを食べる場合は、果物が無い部分を食べて味を確認しましょう。万が一腐ったものを口にしてしまった場合は飲み込まずに吐き出し、水で口をゆすぐようにしてください。
ケーキの賞味期限に注意しよう
ケーキの種類別の賞味期限や冷蔵・冷凍での保存方法、賞味期限が切れてしまった場合の変化などについて紹介しました。ケーキはその種類によって賞味期限がさまざまで、当日中が賞味期限のものもあります。ケーキを美味しい状態で食べるためにも賞味期限には注意し、期限内に食べられない場合は冷凍保存なども活用しましょう。