とうもろこしの保存方法・期間は?冷蔵・冷凍で長持ちのコツや賞味期限の見分け方など紹介!
【管理栄養士監修】とうもろこしの正しい保存方法を知っていますか?今回は、とうもろこしの〈常温〉〈冷蔵〉〈冷凍〉で長持ちさせるコツや解凍方法にくわえ、賞味期限の目安を紹介します。賞味期限切れの見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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とうもろこしを保存するポイントは?
とうもろこしは甘みが特徴で子供にも人気がある野菜ですが、保存している間に傷んでしまうといった事もあります。とうもろこしを上手に保存するには、どうすれば良いのでしょうか?
購入後なるべく早く調理する
とうもろこしは水分が多く傷みやすいので、購入した後はなるべく早く調理する必要があります。また、とうもろこしに含まれている糖は、収穫した直後からデンプンに変化してしまうので、早く食べた方が美味しく頂けます。
新鮮なとうもろこしを選ぶ
とうもろこしを購入する際は、以下の様な物を選びましょう。
・皮の緑色が濃いもの
・実がすき間なく付いており、粒が大きいもの
・ひげが茶色
とうもろこしの粒の状態を確認するのも重要ですが、皮が綺麗な緑色かどうかもチェックしてみてください。また、ひげが茶色くなっているのはトウモロコシが完熟して美味しい証です。
竹本友里恵
管理栄養士
とうもろこしの中の身がびっしりとついていて、粒の大きさが揃っているものが良いとうもろこしです。ひげが褐色ならよく熟しており、皮がついている場合は、鮮やかな緑色のものを選びましょう。
とうもろこしの【冷蔵】での保存方法・期間
とうもろこしを冷蔵庫で保存する方法と、期間をそれぞれ紹介します。
生のとうもろこしを冷蔵保存する方法・期間
生のとうもろこしを冷蔵保存する方法は、以下の通りです。
1、皮をはがさずキッチンペーパーで包む
2、立たせて、野菜室で保管する
とうもろこしは寝かせて保存すると、立ち上がろうとして含まれている糖分を消費してしまいます。野菜室に入れておく際は角などを利用して、立たせて保存しましょう。保存の目安は、2~3日程です。
竹本友里恵
管理栄養士
とうもろこしの主成分は炭水化物です。しかし、粒のつけ根にあたる胚芽部分にはビタミンB1やビタミンB2、食物繊維などがたっぷり詰まっているので、実を取るときはできるだけ丁寧にはずして、胚芽部分も残さず食べるようにしましょう。
茹でてからとうもろこしを保存する方法・期間
生ではなく、とうもろこしを茹でてからとうもろこしを保存する方法もあります。
1、とうもろこしを茹でる
2、少し熱い内に、1本ずつラップで包む
3、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れる
庫内の食物が傷んでしまうので、茹でたとうもろこしはしっかり粗熱を取ってから冷蔵庫に入れましょう。茹でてから保存する場合は生の場合より日持ちしやすく、3~4日ほど保存できます。
とうもろこしの【冷凍】での保存方法・期間
続いて、トウモロコシを冷凍で保存する方法・期間を紹介します。
生のとうもろこしを冷凍保存する方法・期間
生のとうもろこしを上手に冷凍保存する方法は、以下の通りです。
1、皮を外さず、1本ずつラップで包む
2、ポリ袋やフリーザーバッグに入れて、冷凍庫で保存する
冷凍保存したとうもろこしは、ラップのままレンジで加熱すれば食べられます。凍ったまま煮たり焼いたりできるので、ラップを外してそのまま調理に活用しましょう。2か月ほど保存できるので、とうもろこしを長く日持ちさせたい場合におすすめです。
茹でてからとうもろこしを保存する方法・期間
茹でてからとうもろこしを冷凍保存する事も可能です。
1、とうもろこしを硬めに茹で、3cm程の輪切りにする。もしくは、実だけを外す
2、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存する
実だけを外しておけば、調理の際、簡単に使えて便利です。料理に使用する場合は解凍せず、凍ったまま使用する事が可能で、保存期間は、約1か月程です。
冷凍とうもろこしの解凍方法は?
冷凍したとうもろこしの解凍方法を、詳しく見てみましょう。調理法によって適した解凍方法を選んでください。
①そのまま調理する
冷凍したとうもろこしは、そのまま調理に使用する事ができます。解凍せずにそのまま使用すれば、色や触感の変化を防げるといったメリットもあります。以下は、冷凍とうもろこしをそのままコーンご飯に使用する方法です。
1、冷凍とうもろこしの皮を剥く
2、米3合を研いでから炊飯器に入れ、3合目まで水を入れ、塩とトウモロコシを入れる
3、炊き上がったら、粒を外してからよく混ぜて完成
とうもろこしを解凍しなくて良いので、手軽に美味しいコーンご飯を作れます。とうもろこしの甘みがあり、子供向きのメニューが欲しい時にもピッタリです。
②電子レンジで解凍する
とうもろこしの甘みをキープしながら解凍したいなら、電子レンジで加熱するのがおすすめです。
1、茹でてから冷凍したとうもろこしを耐熱皿に乗せる
2、600Wの電子レンジで3分ほど加熱する
茹でてから冷凍したとうもろこしは、電子レンジで簡単に解凍できます。解凍したとうもろこしは、醤油をかけてフライパンで焼けば美味しい焼きもろこしになります。
とうもろこしを保存食にして保存する方法・期間は?
傷みやすい食材であるとうもろこしですが、保存食にする事もできます。保存食としてとうもろこしを保存する方法と、その期間を紹介します。
天日干しして乾燥させる
とうもろこしは天日干して乾燥させれば、保存食として長期保存が可能です。乾燥とうもろこしの作り方は、以下の通りです。
1、とうもろこしの実を根元から外す
2、粒を一粒ずつばらけるようにし、風通しの良い外に置いて乾燥させる
長期保存したいなら、3日間~1週間ほどかけてしっかり乾燥させましょう。雨の日が続くと乾燥しにくいので、あらかじめ晴天が続く日をチェックしておくと良いでしょう。乾燥させたとうもろこしは、常温で1か月程保存可能になります。
とうもろこしの賞味期限が切れるとどうなる?
保存したとうもろこしが、食べられるかどうか怪しいといった場合もあるでしょう。どの様な状態になったら食べられないかを紹介するので、とうもろこしを食べるかどうかの判断材料にして下さい。
賞味期限が危ない状態
とうもろこしは傷みやすい野菜なので、食べられるかどうかをしっかり確認しておく必要があります。賞味期限が危ない状態は、以下の通りです。
・皮の色が薄い
・実の表面がしわしわになっている
・切り口が変色し始めている
表面がしわしわになっているものはまだ食べることは出来ますが、栄養価も味も落ちてしまっています。出来れば、この状態になる前に食べ切ってしまいましょう。また、切り口が変色しているものも鮮度が落ちており、食べるのはおすすめできません。
腐って食べられない状態
とうもろこしの劣化が進むと、腐って食べられなくなります。どの様な状態になったら食べられないかをチェックしていきましょう。
・茶色くなっている
・ネバネバしている
・酸っぱい臭いや納豆の様な臭いがする
以上のような状態が、腐って食べられないとうもろこしの症状です。粘り気が出ているものやおかしな臭いがするものを食べようとする人はあまりいないかもしれませんが、決して料理に使用しないように注意して下さい。
とうもろこしを正しく保存しよう
とうもろこしが傷みやすい野菜と言われますが、しっかり保存すれば長期間保存できます。正しい方法で保存して、とうもろこしを最後まで美味しく頂きましょう。