アーティチョークとは?味わいや食べ方は?栄養価や瓶詰めレシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】アーティチョークはどんな野菜か知っていますか?今回は、アーティチョークの旬・味わいや栄養素・効能にくわえ、下ごしらえ方・食べ方も紹介します。手軽に食べれるアーティチョークの瓶詰めを使ったレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
アーティチョークはどんな野菜?

あまり聞きなれない「アーティチョーク」という野菜ですが、どのようなものなのでしょうか。産地や旬、気になる味や食感、食べて嬉しい栄養素と効能、購入するときのポイントなどアーティチョークについて詳しく説明します。
アーティチョークの旬と産地
アーティチョークは日本ではあまりメジャーな野菜ではありませんが、フレンチレストランなどで使われることもあり名前は聞いたことがある人も多いでしょう。和名では朝鮮アザミと言われているキク科の植物で、旬の時期は春です。
国内では、茨城、群馬などで生産され4〜6月のつぼみが開く前までが食べごろです。国内での生産はまだ少なく、輸入品の方が多いです。価格は一つ350円前後と可食部が少ないわりには高価な印象です。
アーティチョークの味わい・食感
ヨーロッパでは身近な食材として家庭で食べられているアーティチョークですが、日本では名前は聞いたことがあっても、実際に食べたことがある人は少ないでしょう。一般的には茹でて食べますが、可食部はとても少なくガクの付け根と花芯部のみです。
アーティチョークは、ゆり根やカリフラワーのようなほんのり甘い味で、ホクホクとしたら食感があるため病みつきになる人もいるようです。
アーティチョークの栄養素と効能
アーティチョークにはビタミン類は他の野菜と比べて少ないですが、食物繊維はゴボウの1.5倍程度含まれています。また、カリウムが豊富に含まれていることから、高血圧やむくみなどに効果的です。インドでは、アーティチョークを二日酔い防止のためにお茶に混ぜて飲酒後に飲むという習慣もあるようです。
kay.
管理栄養士
アーティチョークの葉に含まれる苦味成分のシナロピクリンは肝臓の強化に、ポリフェノールの一種であるシナリンは肝臓の機能改善に効果的です。二日酔い防止に効果的なのは、これらの栄養成分が含まれているからだと考えられます。
新鮮なアーティチョークの選び方
アーティチョークを購入するときどのようなものが良いのか選ぶポイントを紹介します。
・ガクがしっかり閉じているもの
・丸みがありふっくらしているもの
・ずっしりと重みがあるもの
・緑色が鮮やかなもの
・切り口がみずみずしいもの
アーティチョークはつぼみの部分を食べるため、ガクの部分が開いているものは花が開き始めている古くなったものです。可食部が少ないため、丸みや重さがしっかりあるものを選びましょう。
アーティチョークの下ごしらえ・食べ方は?
食べてみたいと思っても、なかなか馴染みのない野菜なので調理法が分からないという人も多いでしょう。初めてでも美味しく食べれるアーティチョークの下処理方法を詳しく説明します。
①しっかり茹でる
アーティチョークの茹で方を詳しく紹介します。
1.アーティチョークを流水で洗う
2.たっぷりの水に酢またはレモン汁と塩を加えて沸騰させる
3.アーティチョークを入れて20〜40分ほどゆでる
4.竹串がスッと入る柔らかさになれば下茹で完了
酢またはレモン汁と塩を入れることでアーティチョークにあるアクやえぐみを取ることができます。
②ガクを剥く
アーティチョークはガクの部分を1枚ずつ剥き取っていき、付け根の部分だけを食べるため、以下の方法で剥いていきましょう。
1.ガクの先はトゲのように尖っているため、先をハサミで切り落としておく
2.付け根の部分まで1枚ずつ剥き取っていく(ガクの根元で折り、軸に向かって引くと綺麗に可食部だけを残すことができる)
3.中心部の小さいガクはまとめて包丁でカットする
アーティチョークは切り口が変色しやすいため、酢水かレモン水を準備きておき、こまめに浸しながら処理したほうが良いでしょう。すぐに調理しない場合はそのまま浸けておきましょう。トゲのカットは茹でる前にしておいても構いません。
③茎の皮を剥く
ガクを取り終わったアーティチョークの茎の皮の処理方法を詳しく紹介します。
1.ガクを一通り剥き終えたアーティチョークの固い緑の部分は包丁で削ぎ落とすように剥いていく
2.茎の皮は厚めに剥く
茎とつぼみをはじめから分けておいても大丈夫です。茎の中心部は甘みも強く美味しく食べることができます。しかし、外側はとても苦味が強いため皮はしっかり厚めに剥くか、縦に割いて中心部だけを取るようにした方が良いでしょう。
④付け根の柔らかい部分をスプーンで食べる
下処理ができたアーティチョークの食べ方を詳しく紹介します。
1.下処理したアーティチョークを縦半分にカットする
2.毛のような部分をカットする
3.残った根元部分をスプーンでこそげとるようにして食べる
アーティチョークの可食部はアーティチョークハートと呼ばれるハートの形をした部分です。ホクホクして甘みがあります。大きかったアーティチョークが下処理するごとに小さくなるためもったいない気もしますが、他の部分は苦味があったり食感が悪く食べることができないので注意しましょう。
kay.
管理栄養士
加熱して食べるときは素揚げが定番です。ですが、煮込み料理にしてもホクホク感を楽しむことができます。また、新鮮なアーティチョークなら生でも食べられますので中心部分を薄くスライスしてカルパッチョにしてもおいしく召し上がれます。
アーティチョークの瓶詰めレシピのおすすめは?

生のアーティチョークを調理するのはハードルが高いという人におすすめのアーティチョークの瓶詰めを使ったレシピを5つ紹介します。
①アーティチョークのディップ用ペースト
瓶詰めのアーティチョークにマヨネーズを混ぜただけの簡単レシピです。クラッカーやバケットにのせれば、オシャレなパーティー料理としておすすめです。ビールやワインにも良く合います。
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②アーティチョークとツナのサンドイッチ
イタリアでは定番のアーティチョークとツナの組み合わせのサンドイッチ、パニーニもアーティチョークの瓶詰めがあればいつでも簡単に作ることができます。朝食やランチにピッタリです。
↓詳しい作り方・レシピはこちら↓
③アーティチョークとチキンのグラタン
いつものチキングラタンにアーティチョークを入れるだけで本格的な味わいになります。ホクホクとした食感がクリーミーなグラタンにも良く合います。
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④アーティチョークのパスタ
アーティチョークは淡白な味わいなので、シンプルなオイルパスタと合わせても美味しくいただけます。スモークサーモンやディルなど香りの良いものとの相性も抜群です。
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⑤アーティチョークのホットサラダ
にんにくとも相性の良いアーティチョークとポテトのホットサラダです。エビやタコを入れてガッツリおかずにするのもおすすめです。
↓詳しい作り方・レシピはこちら↓
アーティチョークを食べてみよう
アーティチョークはあまり馴染みがないですが、他の野菜にはない絶妙な味と食感がクセになる人も多いです。普段スーパーで見かけることも少なく食べる機会もあまりないですが、瓶詰めのアーティチョークなら手に入れやすく、下処理の手間もかかりません。ワンランクアップのメニューを作りたいときにおすすめの食材です。