スコーンとは?マフィン・ビスケットと違いある?食感や作り方・レシピを紹介!
スコーンとはどんな食べ物か知っていますか?今回は、スコーンの名前の意味や味・食感に加えて、マフィン・ビスケットとの違いについても紹介します。スコーンの一般的な作り方や、簡単に作れる人気レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
スコーンとは?味・食感は?

焼き菓子のスコーンとは、どのようなお菓子なのでしょうか。ここではスコーンの歴史や、名前の由来などの基本的な情報を紹介します。食べた人の感想も一緒に見てみましょう。
スコーンはスコットランド発祥の焼き菓子
スコーンとはスコットランド発祥のパンの仲間に入り、バノックと呼ばれるパンが起源です。歴史は古く、1513年から文献の中に登場しているようで、オーブンやベーキングパウダーの普及により現在のスコーンの形になったとされています。現在ではスコットランド以外にイギリス全土やアメリカでもよく食べられています。
「スコーン」の名前の意味・由来
スコーンの名前の由来は以下のようなものがあります。
・オランダ語の良質な白いパンの意味の「schoonbroot」がスコットランドで「scone」になった
・スコットランドのスコーン村の戴冠式に使う椅子の、土台の形をしていた
・ゲール語で一口サイズの「sgonn」の意味で、イングランドに入り英語で「scone」となった
イギリスは主に4つの国に分けられ、国によって使われる言葉も違っていました。時代が下るにつれて現在のような呼び方になったとされています。イギリスでは「スコーン」と伸ばさず「スコン」と発音するようです。
スコーンの味・食感
スコーンの味や食感はレシピによってそれぞれ違うものの、冷たいバターや豊富な小麦粉を使用するためサクサクとした食感をしていますが、中はベーキングパウダーを使うため柔らかくなっています。また、味はイギリスでは甘くない味に作るため、クロテッドクリームやジャムをつけて、紅茶と食べるのが一般的です。
アメリカのスコーンとは、大きく生地を甘くして作るためそのまま何もつけずに食べます。
出勤前なのでゆっくりしていられなかったけど、英国展で買ったスコーンで朝食🥰
— iyo☆hokulani (@hokulani_iyo) September 8, 2020
アールグレイとレーズンのスコーン美味しかった〜✨ pic.twitter.com/r2CyckpfPa
気になってたカフェのスコーン買っちゃったよ!
— かとうですよ (@pakupakumeshi) September 8, 2020
これすんごい美味しいよ!!!! pic.twitter.com/R7QR2r1Rv6
(*イギリスでのスコーンの食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「スコーン」と「マフィン」の違いは?

スコーンの他にマフィンは同じ焼き菓子ですが、それぞれの違いはどこなのでしょうか。見た目によっては違いがはっきりしないものもあります。スコーンとマフィンの材料や作り方の違いなどを知っておくと、作るときに材料や作り方に悩まずに済みます。
①発祥地の違い
マフィンにはケーキマフィンと呼ばれる種類がありますが、これはアメリカ発祥のお菓子で、スコーンとは発祥地が異なります。ケーキと呼ばれていますがパンに当たる種類で、他に似たものではカップケーキがあり、こちらはケーキの分類になります。
②食感の違い
スコーンの食感は表面がサクッとしているものが多いですが、マフィンは全体的に柔らかく、食感はそれそれで大きく異なります。これはバターの扱い方やそのほかの作り方によって異なるものですが、後ほど作り方を説明します。
③見た目の違い
スコーンとマフィンの違いは見た目に大きく現れます。スコーンはクッキーのように、円形状や四角く形を形成して作ることが大半です。一方マフィンは、生地の形成が難しくカップに入れた状態で焼かれ、お店で販売されている場合もカップに入っています。
④作り方・材料の違い
スコーンとマフィンは作り方が大きく異なり、バターの扱いにも違いが出るため食感がそれぞれで変わります。スコーンは小麦粉と砂糖を混ぜ合わせた後、冷たいままのバターを切るように混ぜていくのが伝統的な作り方です。こうすることで生地に層ができ、サクッとした食感となりほろほろと崩れる状態になります。
マフィンはバターを温室に戻し、柔らかくした様態でバターと砂糖を混ぜ合わせる作り方です。バターの量もマフィンの方が多めになっており、作り方もパウンドケーキのような作り方で柔らかく仕上がります。
⑤食べ方の違い
スコーンの食べ方は、焼いたときに自然にできた割れ目に沿って割り、間にクロテッドクリームとジャムをたっぷり挟んで必ず紅茶と一緒にいただきます。これは18世紀にイギリスで流行したアフタヌーンティーからの伝統で、これらの食べ方をクリームティーと呼ばれるものです。
マフィンはクイックブレッドと呼ばれ、アメリカのおやつや朝食に使われることが多い食べ物です。生地が元々甘いため、何もつけずにそのまま食べます。
(*マフィンについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「スコーン」と「ビスケット」の違いは?

スコーンとビスケットの違いも見てみましょう。ビスケットの中にはサクサクした食感の他に、柔らかく食べごたえのある種類もあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
①イギリス・アメリカでの呼び方の違い
スコーンとビスケットはイギリスとアメリカでの呼び方の違いのようです。アメリカには自国独特のスコーンもありますが、こちらは甘くイギリスのスコーンと比べてどっしりとしてチョコレートやナッツが入り、生地も甘いのが特徴ですが、ビスケットは甘くなく、食事として食べられることが多いです。
②材料の違い
スコーンは作るときにバターを使いますが、ビスケットはショートニングやラードを使用しています。ショートニングを使うことで、バターに比べてくどくなくあっさりした味わいになるため、食事のときにはベーコンやチーズを挟んで食べられることもあります。
スコーンの一般的な作り方は?
スコーンは手軽で簡単に作れる食べ物です。スコーンが好きな人の中には前日の夜にスコーンを作っておき、次の日の朝に食べる人もいます。大量に作って冷凍保存しておけば、温めるだけで食べられるので便利です。スコーンの基本的な作り方を紹介します。
材料
・薄力粉
・無塩バター
・グラニュー糖
・バーキングパウダー
・牛乳
・塩
・卵黄
作り方・手順
作り方は以下のようになります。
1.薄力粉をふるう
2.ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩を加え、均等になるまで混ぜる
3.冷たい状態のバターを加え、粉とすり合わせながらつぶしていく
4.牛乳を加えて底から混ぜ合わせ、こねないようにまとめていく
5.生地を簡単にまとめて台の上に出し、数回折りたたむ
6.2㎝の厚さに伸ばし、型を抜く
7.つや出しの液を塗る
8.220度のオーブンで10分焼く
9.焦げ目がついたら完成
バターは混ぜる直前まで冷やしておきます。また、手の温度で温まると食感が変わるため、小さく切っておいて、手早く行いましょう。手も氷水で冷やしておくのがおすすめです。
スコーンの簡単で人気なレシピ
スコーンにはさまざまなものを練り込んで作ったものもあり、それぞれが人気となっています。お気に入りのレシピや好みの食材を練り込んだり挟んだりして自分のレシピにしてみてください。
①ポリ袋で作るスコーン
スコーンは混ぜていくだけで出来上がることから、ポリ袋に材料を入れて混ぜていくと簡単で汚れにくいのでおすすめです。綺麗に混ざりやすくなるうえ、バターや小麦粉の洗いにくさを解消できます。
②シリアル入りのスコーン
スコーンの生地にシリアルを練り込んだものです。シリアルの他に、ココアパウダーや紅茶の葉を加えても美味しくできるので、好きなものを練り込んでみましょう。
スコーンを食べてみよう
イギリスで長くから伝わるスコーンは、素朴な味わいで甘すぎずティータイムに最適な食べ物です。日本ではアメリカのスコーンが多くみられますが、イギリスのスコーンを食べたいなら自分で作ってみるのも良いでしょう。混ぜ合わせていくだけでできるので、ぜひ作ってみてください。