ジェラートとアイスクリームの違いとは?名前の意味や歴史・起源についても紹介!

ジェラートとアイスクリームの違いについて知っていますか?今回は、ジェラートとアイスクリームの<原材料・味・カロリー>の違いを紹介します。ジェラートとアイスクリームの起源や、ジェラートについても紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ジェラートとは?名前の意味は?
  2. ジェラートはイタリア発祥の氷菓子
  3. ジェラートの歴史・起源
  4. アイスクリームとは?
  5. アイスクリームとは牛乳などをクリーム状にして冷やしたお菓子
  6. アイスクリームの起源
  7. アイスクリームの種類
  8. ジェラートとアイスクリームの違いは?
  9. ①原材料の違い
  10. ②味の違い
  11. ③カロリーの違い
  12. シャーベットとも違う?
  13. シャーベットとは
  14. ジェラートやアイスクリームを美味しく食べよう

ジェラートとは?名前の意味は?

夏に人気の冷菓には、アイスクリームやジェラート、シャーベットなど様々な種類があります。しかし、その違いを聞かれても正確には答えられない人の方が多いかもしれません。ここでは冷菓の一つであるジェラートとは何か、その名前の意味について説明します。

ジェラートはイタリア発祥の氷菓子

ジェラートとはイタリア発祥の氷菓子で、「凍った」を意味するイタリア語が由来となっています。果汁や果肉、コーヒー、ハーブなどの様々な味があり、牛乳を原料にすることも多くあります。アイスクリームに比べると牛乳独特の濃厚さは少ないものの、果汁や果肉をたっぷりと使用した濃厚な味わいが特徴です。

ジェラートの歴史・起源

ジェラートの起源は9世紀といわれています。アラブ人が、イタリアのシチリア地方にエトナ山の雪にハーブやスパイスを混ぜて岩塩を入れて凍らせたものを持ち込んだのが、ジェラートの始まりとされています。アラブ人が氷が入った飲み物をシャルバートと呼んでいたことから、ジェラートの名がついたようです。

アイスクリームとは?

日本の食品衛生法では、アイスクリームには明確な定義があり、アイスクリーム類はさらにアイスミルクやラクトアイスなどに分かれます。ここでは、アイスクリームとは何かについて説明しましょう。

アイスクリームとは牛乳などをクリーム状にして冷やしたお菓子

アイスクリームとは、牛乳などをクリーム状にして冷やしたお菓子をさします。さらに日本の食品衛生法では、乳固形分が15%でそのうち乳脂肪分が8%以上のものをアイスクリームと定義しています。アイスクリームはジェラートと比べると含んでいる空気の量が多く、脂肪分も多いのでこってりとした美味しさを味わえるでしょう。

アイスクリームの起源

アイスクリームの起源は、紀元前のユーラシア大陸にあるといわれています。中国やペルシア、ギリシアでは、その時代にはすでに氷や雪を用いて牛乳を凍らせて食べる習慣があったようです。それが現在のアイスクリームのように変化したのは、17世紀のイタリアとされています。

アイスクリームの種類

日本の食品衛生法では、アイスクリームとアイスミルク、ラクトアイスの3つがアイスクリーム類に分類されます。その違いは、含まれている乳固形分と乳脂肪分の割合です。アイスミルクは乳固形分が10%以上でそのうち乳脂肪分3%以上、ラクトアイスは乳固形分が3%以上のものをさします。

(*アイスクリームの種類別の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)

アイスクリームの種類別の違いとは?成分など商品例とともに比較して紹介!
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ジェラートとアイスクリームの違いは?

日本の食品衛生法におけるアイスクリームの定義を知ると、ジェラートがどこに分類されるのか、気になるところです。ここでは、ジェラートとアイスクリームの違いとは何かについて説明します。

①原材料の違い

食品衛生法では、ジェラートは前述したアイスクリーム類の中のアイスミルクに分類され、ジェラートとアイスクリームでは原材料に占める乳脂肪分・乳固形分の割合が異なります。ジェラートはアイスクリームと比較すると、乳固形分・乳脂肪分の割合がいずれも低いのが特徴です。

なお、イタリアではジェラートの乳脂肪分は5%前後のことが多いですが、日本では4~8%と幅があります。

②味の違い

ジェラートとアイスクリームの味の違いは、含まれている乳脂肪分の量が関係しています。ジェラートはアイスクリームより乳脂肪分の量が少ないので、あっさりとした味に仕上がるのが特徴です。また、ジェラートが含んでいる空気の量はアイスクリームより少ないことからジェラートの方が密度が高くなり、それがジェラート特有のなめらかさを生んでいます。

③カロリーの違い

100gあたり カロリー
ジェラート 127kcal
アイスミルク 167kcal
アイスクリーム 180kcal
ラクトアイス 224kcal


※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)

他の氷菓子と比べると、ジェラートが最もカロリーが低いことがわかります。また、ジェラートは乳脂肪分を使用せずに柑橘類などフレーバーに使っている場合もあり、その場合はさらにカロリーが下がります。

なお、ジェラートはアイスミルクに分類されると前述しましたが、一般的なアイスミルクに比べて乳脂肪分が少ない場合が多くカロリーも低めなのが特徴です。

シャーベットとも違う?

ジェラートはシャーベットと混同されることがありますが、実は似て非なるものです。ここでは、シャーベットとは何かについて説明します。

シャーベットとは

シャーベットとは、甘い果物のピューレもしくはフルーツジュースを凍らせて作る氷菓子を意味します。シャーベットの中には牛乳や卵白、ゼラチンを加えるものもありますが、乳固形分はジェラートより少ないです。そのため、ジェラートよりシャーベットの方が味もさっぱりしています。

(*シャーベットとの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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ジェラートやアイスクリームを美味しく食べよう

今回は、ジェラートとアイスクリームの原材料・味・カロリーの違いを紹介しました。ジェラートとアイスクリームでは定義や内容成分は異なりますが、いずれも暑い時期にぴったりのお菓子です。それぞれのカロリーや味わいの違いについて理解したうえで、ジェラートやアイスクリームを美味しく食べましょう。

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