コース料理<和食・フレンチ・イタリアン>の順番や意味は?マナーや注意点も紹介!
コース料理について知っていますか?今回は、和食のコース料理の種類や、<フランス料理・イタリア料理>でのコース料理の順番も紹介します。ナイフとフォークの使い方や、コース料理でのマナーや注意点も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
コース料理の順番には意味がある?
冠婚葬祭などの際に客人をもてなす和食やフランス料理のフルコースには、あらかじめ決められた料理が順番に配膳されます。このコース料理の順番の意味や、フルコースを食べるときのマナーや注意点はあるのでしょうか。和食や洋食、それぞれのコース料理について詳しく説明します。
和食のフルコースは2種類に分かれる
和食のコース料理は、懐石料理と会席料理が挙げられます。この二つの料理は同じ読み方をしますが、懐石料理と会席料理に違いはあるのでしょうか。コース料理の特徴について詳しく説明します。
①懐石料理
懐石料理が配膳される順番は以下の通りです。
1,ご飯:一口程度の白米
2,汁物:少量のご飯に見合った量の味噌汁
3,向付:刺身やなます
4,碗物:具だくさんのお吸い物
5,焼物:季節の焼き魚
6,強肴:煮物や揚げ物など、強いてすすめる肴
7,箸洗い:口直しの、少量の塩で味付けされた昆布出汁
8,八寸:山の物と海の物を一品ずつ
9,湯桶:おこげにお湯をかけ、塩で薄く味をつけたもの
10,香の物:漬物
茶道から生まれた懐石料理は茶懐石とも呼ばれ、お茶をより美味しく飲むために考えられた料理です。そのため量は少なめで、一汁三菜が基本となり献立が立てられています。はじめにご飯と汁物がふるまわれるのは、遠方から来た客人が空腹かもしれないといった気遣いによるものです。向付から強肴まで、あっさりとしたものから順番に料理が運ばれます。
八寸の前に箸洗いと呼ばれる椀物が出るのは、八寸は本来盆に盛り込んだ人数分の料理を、取りまわしていくものとされていたからです。現在は八寸を取りまわして食べることは少ないため、箸洗いは口直しの役割をしています。最後に湯桶(ゆとう)と呼ばれるおこげと漬物が出された後、主役である抹茶とお菓子を愉しみます。
②会席料理
会席料理が配膳される順番は以下の通りです。
1,先付:食前酒と共に出されるお通しや突き出し
2,お椀:季節の野菜などを使ったお吸い物
3,向付:3種類ほどの刺身
4,焼物:季節の焼き魚
5,炊き合わせ:煮物
6,強肴:天ぷらや肉料理
7,止め肴:口直しの酢の物や和え物
8,ご飯:白いご飯や炊き込みご飯
9,留め碗、香の物:味噌汁、漬物
10,水菓子:季節の果物
会席料理はお酒と共に愉しむことを前提に献立が立てられており、結婚式や会食といった際はこちらのコース料理が出されることが一般的です。料理が出る順番は懐石料理と同様に、あっさりとした料理から順に運ばれます。特に決まりごとはないので、冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちに食べましょう。
ただし、お酒を一緒に愉しむ際はお酒を止めるという意味を持つ、止め肴までにしておくと良いでしょう。
洋食のフルコースの順番は?
洋食のフルコースも、出てくる料理の順番は決まっているのでしょうか。フランス料理とイタリア料理のフルコースについて詳しく紹介します。
①フランス料理のフルコースの場合
フランス料理のフルコースのメニューは、以下の順番で運ばれます。
1,オードブル:前菜の盛り合わせ
2,スープ:コンソメスープやポタージュスープ
3,ポワソン:魚介類を主に使った料理
4,ソルベ:シャーベットなど口直しの料理
5,ヴィアンド:肉類を使ったメイン料理
6,デセール:旬の果物などを使ったデザート
7,カフェ・ブティフール:コーヒーと焼菓子
一般的なフランス料理のフルコースは上記の7品で構成されています。はじめに出されるオードブルは酸味の効いた味付けがされていることが多く、フルコースに向け食欲を増加させます。パンを食べる際は、スープが出されてから食べるようにしましょう。
魚介料理のポワソンと肉料理のヴィアンドの間には口直しのソルベが出されますが、普段デザートで口にするシャーベットよりも甘さは控えめです。料理を愉しんだ後のデザートとコーヒーは、食事の満足感を上げるだけではなく、食べたものを胃腸へ送り出す運動を促進するとも考えられています。
②イタリア料理のフルコースの場合
イタリア料理のフルコースのメニューは、以下の順番で運ばれます。
1,アンティパスト:前菜
2,プリモ・ピアット:パスタやニョッキ、リゾットなど
3,セコンド・ピアット:魚料理または肉料理
4,コントルノ:セコンド・ピアットに添えられるサラダ
5,フォルマッジィ:チーズ
6,ドルチェ:デザート