牛乳の容器にペットボトルを使わない理由とは?海外でも瓶・パックが主流なの?

牛乳の容器にペットボトルが使われるのをあまり見かけませんが理由はあるのでしょうか?今回は、牛乳の容器がパック・瓶だけでペットボトルが使われない理由を紹介します。海外ではペットボトル牛乳が主流な理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ペットボトル入りの牛乳を日本で見かけない…
  2. 海外ではペットボトル入りの牛乳も多く販売されている
  3. 牛乳の容器にペットボトルを使わない理由とは?
  4. ペットボトル入りの牛乳は雑菌が繁殖しやすく危険なため
  5. 昔は法律でも禁止されていた
  6. ペットボトル牛乳が違法ではなくなったが…
  7. いまだにペットボトル入りの牛乳は見かけない
  8. ペットボトル入り牛乳を作るのに巨額な開発費が必要で断念
  9. 【結論】ペットボトル牛乳がない理由はコストの問題

ペットボトル入りの牛乳を日本で見かけない…

日本で売っている牛乳と言えば、紙パックか瓶に入ったものを思い浮かべる方がほとんどでしょう。牛乳以外の飲み物はペットボトル入りで販売しているのに、なぜペットボトル入りの牛乳を見かけないのでしょうか。また、海外でもペットボトル入りの牛乳はないのでしょうか。

海外ではペットボトル入りの牛乳も多く販売されている

日本でペットボトル入りの牛乳をほとんど見かけないのに反し、海外ではペットボトル入りの牛乳が多く販売されています。これは、欧米の食文化の性質上、牛乳の消費量が日本に比べて多いことが理由です。

後述する衛生的な理由のため、日本では牛乳をペットボトルに入れて販売することはありませんでした。海外では短期間で使い切ることができ衛生上の懸念が少ないので、ペットボトル入りの牛乳の販売が多くなっています。

牛乳の容器にペットボトルを使わない理由とは?

海外でペットボトル入りの牛乳があるなら、ペットボトルに牛乳を入れること自体に問題はないのでしょう。では、なぜ日本では牛乳の容器にペットボトルを使わないのでしょうか。ここでは、その理由を説明します。

ペットボトル入りの牛乳は雑菌が繁殖しやすく危険なため

ペットボトルは飲みたい分だけ飲み、蓋をして持ち運ぶことができる便利な容器です。その携帯性の良さが、牛乳をペットボトルに入れて販売しない理由です。

飲料に口をつけて飲むと、唾液から入った雑菌が繁殖しやすくなります。ペットボトルに蓋をして持ち歩くと、常温で長時間保管することになるので、雑菌の繁殖のスピードは早くなります。しかも、牛乳は飲み物の中でも特に栄養価が高く、雑菌が繁殖するのに好都合の環境です。

その点、瓶やパック入りであれば容易に常温で持ち歩くことはありません。牛乳をペットボトルに入れないのは、長時間常温で持ち歩かせないためと言えます。

(*牛乳は常温保存できるのかどうかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

牛乳は常温で保存可能?放置は何時間まで?期間の目安や腐敗の見分け方など紹介!

昔は法律でも禁止されていた

上記のような理由から、昔は牛乳をペットボトルに入れて販売することが禁止されていました。しかし、牛乳の消費量・生産量が年々減少していることを鑑み、乳業メーカーがペットボトル入り牛乳の販売を可能にすべく動きました。牛乳を瓶や紙パックより利便性の高いペットボトルに入れて販売することで、消費量のアップにつながるとの期待を持ったためです。

その結果、2007年3月に食品安全委員会から厚生労働省にペットボトルの安全性に関する評価が提出され、10月には法改正によりペットボトル入り牛乳の販売が可能になりました。

ペットボトル牛乳が違法ではなくなったが…

法改正により、牛乳をペットボトルに入れて販売することが認められてから10年以上が経ちます。では、実際に現在販売されている牛乳の容器には何が使われているでしょうか。

いまだにペットボトル入りの牛乳は見かけない

ペットボトル入り牛乳の販売は認められているのに、現在でもコンビニやスーパーで見かけるのは瓶か紙パックに入った牛乳ばかりです。牛乳をペットボトル入りにして販売することで消費量のアップを期待していたはずなのに、まだ何か問題があるのでしょうか。

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