プリンが固まらない原因・対処法をゼラチンあり・なし別に!失敗時のリメイクレシピも紹介!
プリンが固まらないのはなぜでしょうか?プリンがいつも固まらない場合は、その原因を知ることが大切です。今回は、プリンが固まらない原因・対処法をゼラチン〈あり・なし〉別に紹介します。固まらない・失敗したプリンのリメイクレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ゼラチンが良く溶ける適温は75℃~80℃ですが、それ以上の高温で沸騰させたお湯に加えても上手く固まりません。ゼラチンも卵と同じたんぱく質なので、熱すぎる温度では変性をおこして固める性質が損なわれてしまいます。
ゼラチンは、少量の水でゼラチンをふやかし、加熱して温めた牛乳などの液体に入れてよく溶かすのが適切な使用方法です。牛乳などは沸騰する前に火を止めて、適温で温めることを心がけましょう。
②ゼラチンの量が足りない
ゼラチン使用のプリンはゼラチンが固まることでプリンも固まりますが、水分の分量に対してゼラチンの割合が足りないとしっかりと固まりません。レシピ通りに丁寧にゼラチンの分量を量ることで、この失敗は予防できます。
万が一ゼラチン使用のプリンを冷やして置いておいても固まらない場合は、鍋に一度プリン液を戻し、ゼラチンを少し加えて再加熱すると上手くプリンを固めることができます。
③ゼラチンが溶けきっていない
ゼラチンは熱しすぎも良くないですが、低温でも完全に溶け切らずに失敗することがあります。適温の75℃~80℃を守り、材料をよく混ぜることで液体全体にゼラチンを行き渡らせることができます。先に牛乳だけををゆっくりと温め、ゼラチンを加えてよく溶かしてから他の食材を入れると、溶かしムラや混ぜムラが予防できるのでおすすめです。
また、冷やしても固まらなかった場合は、再度適温で加熱しよく混ぜるとゼラチンが溶け切るのでしっかりとプリンが固まります。
④ゼラチンの凝固を邪魔する食材を入れている
ゼラチンは、下記のようなゼラチンの凝固を邪魔する食材を一緒に使うと固まりにくくなります。
・パイナップル
・生姜
・キウイフルーツ
・メロン
・マンゴー
・桃
・グレープフルーツ
・みかん
上記はいずれも日本でよく売られている果物や野菜ですが、これらの果物や野菜にはたんぱく質分解酵素が含まれているのが特徴です。ゼラチンもたんぱく質の一種なので、これらの食材を組み合わせると酵素によってたんぱく質が分解され、ゼラチンが固まりにくくなります。
そのため、これらの果物をゼラチンと一緒に使う場合は、一度加熱処理をしてから使うと熱によってたんぱく質分解酵素の働きが弱くなります。なお、みかんなどの柑橘系の果物もゼラチンを固めにくくしますが、果物の缶詰を利用するか、使用する果物の割合を20%以下にすると固まりやすいです。
⑤冷やす時間が足りない
ゼラチンの分量や溶かし方などが適切でも、冷やす時間が短いとゼラチン使用のプリンは固まりにくいです。固める容器にもよりますが、ゼラチンが固まるまでには3時間~6時間かかるのが一般的です。大き目の容器で固まりにくい場合は、冷蔵庫に入れてさらに数時間冷やしておくとよく固まる場合もあるでしょう。
(*ゼラチンが固まらない原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
プリンが固まらない・失敗した場合は?リメイクできる?
手作りプリンを作った際に固まらなかったり失敗したりした場合、そのまま捨ててしまうのは勿体ないと感じる方も多いでしょう。ここでは、失敗して固まらないプリンをリメイクするアレンジレシピを紹介します。
①失敗プリンのフレンチトースト
失敗して固まらないプリンはフレンチトーストにリメイクすることができます。卵と牛乳を使った定番のプリン液にトーストを一晩つけておき、パンにしっかりと染み込ませます。フライパンかオーブンを使い、じっくり焼くことで美味しいフレンチトーストの出来上がりです。
②かぼちゃプリンのリメイク
手作りプリンを加熱しすぎてすが入ってしまった場合や上手く固まらない場合のリメイクレシピです。裏ごししてミキサーにかけたペースト状のプリン液を、もう一度牛乳やゼラチンを入れて火にかけ、冷やし固めれば美味しい滑らかなプリンに仕上がります。