とうもろこしは漢字で書くと「玉蜀黍」?意味や由来は?地域別の呼び方など豆知識も紹介!

とうもろこしを漢字で書くと「玉蜀黍」?今回は、とうもろこしの漢字「玉蜀黍」の由来・語源や読み方について紹介します。とうもろこしの地域別の呼び方や、栄養などの豆知識も紹介するので、参考にしてみてくださいね。難読漢字であるとうもろこしの漢字を覚えてみましょう。

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目次

  1. とうもろこしを漢字で書くと「玉蜀黍」なぜ「玉」?
  2. 「玉蜀黍」の意味・由来は「唐のモロコシ」
  3. 「玉蜀黍」の語源
  4. 玉蜀黍の読み方は「とうもろこし」以外にもあるの?
  5. 日本伝来した当時は「なんばんきび」と言われていた
  6. 玉蜀黍の豆知識
  7. 玉蜀黍の呼び方は地域によって変わる
  8. 玉蜀黍の栄養は豊富
  9. とうもろこしの漢字「玉蜀黍」を覚えておこう

とうもろこしを漢字で書くと「玉蜀黍」なぜ「玉」?

とうもろこしを漢字で書くと「玉蜀黍」ですが、なぜとうもろこしの「とう」を「玉」と書くようになったのでしょうか。今回は、とうもろこしの漢字の由来や豆知識などを紹介していきます。

「玉蜀黍」の意味・由来は「唐のモロコシ」

とうもろこしは16世紀にポルトガル人によって持ち込まれ、日本に広がっていったとされています。とうもろこしはポルトガル人に持ち込まれるよりも前に中国から伝わっていたモロコシ(蜀黍)という植物によく似ていました。

そのため、舶来の意味をもつ「唐(トウ)」の文字をモロコシに加えて、「唐のモロコシ」を意味するとうもろこし(唐蜀黍)と呼ばれるようになりました。

「玉蜀黍」の語源

モロコシは「唐黍」とも表記しますが、これに「唐」の漢字を加えると「唐唐黍」になり、意味が重複してしまいます。そこで「唐」ではなくとうもろこしの別名である「玉黍(たまきび)」の「玉」を用い、かつモロコシの別の漢字である蜀黍を組み合わせて「玉蜀黍」と表記するようになったといわれています。

玉蜀黍の読み方は「とうもろこし」以外にもあるの?

一般的に「玉蜀黍」はとうもろこしと読みますが、とうもろこしには古くは別の呼び名もあったそうです。ここではとうもろこし以外の呼び名について紹介します。

日本伝来した当時は「なんばんきび」と言われていた

とうもろこしはポルトガル人によって南蛮船で運ばれてきた黍(きび)に似た黄色い植物と認識され、伝来した当時は「南蛮黍(なんばんきび)」と呼ばれていました。当時持ち込まれたとうもろこしはフリントコーンという硬粒種で、そのまま食べるには難しいものでした。

そのため、火にあぶるか、乾燥させた後に挽いて粉にして餅にするなどの加工をして食べていたそうです。

(*他の野菜の漢字の読み方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

野菜の漢字・読み方50選!クイズ向きの難しい・1文字の漢字など一覧表で紹介!

玉蜀黍の豆知識

とうもろこしは北海道を筆頭に千葉県や茨城県などでもよく栽培される、夏が旬の野菜です。ここでは、私たちに身近なとうもろこしの豆知識を紹介します。

玉蜀黍の呼び方は地域によって変わる

実は、とうもろこしは地域によって様々な呼ばれ方があり、その数は200種類以上あります。ここは、とうもろこしの呼び方をいくつかを紹介していきましょう。

・きみ/北海道南部、青森県、秋田県、岩手県
・とうみぎ/宮城県、福島県、栃木県、茨城県
・せーたかきび/新潟県の一部、和歌山県日高郡
・こうらい/岐阜県の一部、福井県の一部、三重県の一部、滋賀県の一部
・はちぼく/三重県伊勢、岐阜県の一部、滋賀県の一部
・まんまん/広島県、島根県南部
・やまととーんちん/沖縄県首里


地域によっては「きび」が名称についていたり、きびに近い「きみ」や「みぎ」と呼んだりしますが、これはとうもろこしが黍に似た植物と認識されていたためと推測されます。

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