魚に痛覚はない?ある?痛点の定義やニジマスを使った実験結果などを元に紹介!
魚に痛覚があるかどうか知っていますか?ないのでしょうか?今回は、魚に痛覚があるか否かを<ニジマス>を使った痛覚の実験や、そもそもの痛点の定義を元に解説します。〈ヤドカリ〉を使った甲殻類の痛覚に関する実験も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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魚釣りやイカ・シラウオの踊り食いは残酷という意見もでてきた
ニジマスの痛覚に関する実験結果から他の魚にも痛覚があると考えると、魚の漁獲方法や養殖方法が魚に傷みを与えていないかを考えなければいけません。また、魚釣りやイカ・シラウオなどの踊り食いは残酷だと意見する人も現れました。
世界的に魚類に痛覚があることが認められた場合、スポーツフィッシングのほか魚の踊り食いや活造りなどの日本の食文化が無くなる可能性もあります。
甲殻類にも痛覚らしきものがあることと判明
痛覚の実験は魚だけでなく、甲殻類を対象にした実験も行われています。甲殻類を使って痛覚の実験を行った結果、どのような事実が明らかになったのでしょうか。
ヤドカリを使って甲殻類の痛覚を調べた実験とは?
ある大学において、ヤドカリを使った甲殻類の痛点に関する実験が行われました。この実験は、ヤドカリに電気ショックを与えてヤドカリの反応を観察するのものです。微弱な電気ショックを流したところヤドカリは痛がる反応をし、強い電気ショックを与えると殻を脱ぎ捨てて逃げて行ったそうです。
このような結果から、ヤドカリと同じ種族であるエビやカニなどの甲殻類には、痛覚らしきものがある結論に至りました。
オーストラリアではロブスターの調理法が法律で決められてる
ヤドカリの痛覚に関する実験結果などを受けて、オーストラリアでは甲殻類であるロブスターの調理方法に関する新たな法案が作成されました。現在のオーストラリアの法律では、ロブスターを生きたまま調理することは禁じられています。
オーストラリアではロブスターを調理する際、ロブスターを冷水に漬けて感覚を鈍らせ仮死状態にしたうえで調理をしなければいけません。さらに、ロブスターを包丁で切る際にはすばやく行い、即死させる必要があります。
魚の痛覚については今も研究中
今まで魚の痛覚はないものとして考えられていましたが、最近の研究結果によると魚にも痛覚らしきものがあることが明らかになっています。魚に痛覚がある見解が浸透した場合、日本でも魚の漁獲や調理に関する新たな法律が生まれる可能性もあります。魚の痛覚については未だ研究中ですが、魚の命や気持ちについて自分なりの考えを見直してみましょう。