じゃがいもが腐ると?見分け方は?緑・黒への変色や発芽も腐敗が原因?
【管理栄養士監修】じゃがいもが腐るとどうなるか知っていますか?見分け方はあるのでしょうか?今回は、じゃがいもの発芽・変色は腐敗が原因なのかや、これらを防ぐ方法を紹介します。腐らず長持ちする保存方法と賞味期限の目安も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①りんごと一緒に保存する
りんごからはエチレンガスというガスが放出されています。このエチレンガスは、食材によっては熟成を早める作用がありますが、じゃがいもに作用すると、じゃがいもは休眠状態になり、腐敗や発芽を防いでくれます。紙袋や段ボール箱にじゃがいもとりんごを一緒に入れておくとじゃがいもが長持ちします。
②直射日光を避ける
じゃがいもに含まれる毒素であるソラニンやチャコニンは、光を浴びることで増加してしまいます。なので直射日光を避け、また、湿度が上がらないよう風通しの良い冷暗所で保存するようにしましょう。
じゃがいもの正しい保存方法と賞味期限の目安
じゃがいもは常温のほかに冷蔵・冷凍でも保存ができますが、水分が多いためコツがいります。それぞれの保存方法と賞味期限を紹介します。賞味期限はあくまで目安ですので、上記で紹介した腐ったときの見分け方などとともに参考にしてください。
常温での保存方法・期間
じゃがいもは、真夏以外は常温での保存が一番適しています。土がついている場合は土を落としましょう。土が付いたままだと表面の湿度が上がり、傷む原因になるので、なるべく一つ一つを新聞紙で包みましょう。
たくさんあって大変な場合はいくつかをまとめて新聞紙で包む、または新聞紙を敷いた上にじゃがいもを並べ、上から新聞紙でふたをする、などしてもよいでしょう。賞味期限は気温や湿度により異なりますが、約2週間から1ヶ月ほどです。
竹本友里恵
管理栄養士
じゃがいもを長期保存する場合は3度くらいの低温で保存しましょう。また、酵素の働きで澱粉が糖に変化するため、じゃがいもが甘くなります。5℃以上の温度でジャガイモを貯蔵すると、休眠が覚めて芽が伸びてしまうので保存温度には気を付けましょう。
冷蔵での保存方法・期間
じゃがいもは常温保存が向いていますが、夏場は冷蔵庫のほうが安全です。また冷蔵保存すると甘みが増すともいわれています。ただし冷蔵庫で保存する場合、必ず冷蔵室ではなく野菜室で保存しましょう。冷蔵で保存すると低温障害が起きて茶色や灰色に変色し、食感も悪くなってしまいます。
また、冷蔵庫で冷やしたじゃがいもを油で揚げるとアクリルアミドという有害物質が生まれるといわれているため、油を使わずに蒸す・茹でる・煮るなど調理法に気をつけるようにしてください。野菜室で保存する場合も新聞紙で包んだり紙袋に入れるなど、水分が逃げないような工夫をしましょう。賞味期限は常温のときと同じく約2週間から1ヶ月ほどです。
(じゃがいもを冷蔵保存する危険性について知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍での保存方法・期間
生のままじゃがいもを保存するときは細切りなど、短時間で火が通るようになるべく細かくし、食品用保存袋に入れ、しっかりと空気を抜いて保存をしましょう。丸のままや大きめにカットしたじゃがいもを冷凍すると、解凍した際に水分が抜けて食感が悪くなってしまいます。
調理するときは、凍ったまま炒め物や煮物の中に投入すれば手間も省けます。水分が抜けやすいのでなるべく短時間で仕上げましょう。
またじゃがいもを加熱してから冷凍するときは、潰してマッシュポテトにすると食感が変化しにくくなります。十分冷ましたマッシュポテトを食品用保存袋に入れ、こちらもしっかり空気を抜いて保存しましょう。
解凍する際は、使う分だけをラップで包み、電子レンジで解凍します。賞味期限は約1か月で常温などと比べると短いですが、すでに下処理して保存しているのですぐに調理できて使いやすく便利ですね。
(*じゃがいもの冷凍保存方法、賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)