じゃがいもを冷蔵庫で保存するのは危険?理由は?対処法や正しい方法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】じゃがいもは冷蔵庫での保存は向いていないと知っていますか?日持ちしそうですが、なぜでしょうか?今回は、じゃがいもを冷蔵保存する危険性や、冷蔵保存した場合の対処法も紹介します。じゃがいもの毒性に関する注意点も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
じゃがいもは、常温保存が最も適していると言われています。常温でじゃがいもを保存する際は、次のような方法で行いましょう。
1.じゃがいもを紙袋や麻袋に入れる
2.冷暗所に置いておく
じゃがいもを常温保存する方法は簡単で、紙袋などに入れて冷暗所に置くだけです。きちんと保存できていれば2〜3ヶ月ほど日持ちします。適当な袋が見当たらない場合には、新聞紙で包んでおきましょう。
②冷凍で保存する方法・期間
じゃがいもはそのまま冷凍すると、含まれている水分が凍ってしまい解凍時に流れ出てしまうため、味がかなり落ちてしまいます。冷凍するときはそのままではなく、マッシュポテトにして保存しましょう。
1.じゃがいもの皮を剥き、適当なサイズに切る
2.水を張った鍋に1を入れ、15〜20分ほど中火~弱火で茹でる。
3.2に竹串が通ったら、熱いうちにマッシュする
4.鍋に牛乳とバターを入れて加熱し、マッシュしたポテトを入れて水気がなくなるまで混ぜる
5.味付けし、冷めたらラップで小分けにし、フリーザーバッグに入れる
6.5を冷凍庫に入れる
マッシュポテトにして冷凍しておけば1ヶ月ほど保存できますし、解凍してすぐ使用できるので時短にもなります。多めに作っておいて、調理に活かすのもおすすめです。
池田奈央
野菜ソムリエ
じゃがいもは、でんぷんが多い(糖質)タイプ代表男爵とでんぷんが少ない(粘質)タイプ代表メークインまた、中間タイプもあります。冷凍する場合は、糖質タイプを選ぶと甘みも強く解凍後も食味な楽しめます。
(*じゃがいもの冷凍保存や保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもの毒性に関する注意事項は?
じゃがいもの毒性に関する注意事項についても見ていきましょう。じゃがいもを保存するときに注意したいポイントを紹介します。
①直射日光に当てて保管しない
じゃがいもを常温保存する場合は、直射日光に当てないようにしましょう。直射日光が当たる場所でじゃがいもを保存しておくとじゃがいもが緑化を起こして緑色になってしまうのですが、この緑化した部分にはソラニンやチャコニンといった成分が含まれています。
ソラニンやチャコニンは天然毒素であり、摂取すると吐き気やめまいなどを引き起こす可能性があります。緑化を防ぐため、冷暗所での保存を徹底しましょう。
②発芽したら根元から取る
天然毒素であるソラニンは、緑化した部分だけでなく発芽した箇所にも含まれています。保存しておいたじゃがいもが発芽してしまったら、根本からしっかり取り除きましょう。皮も厚めに剥くことをおすすめします。
(*じゃがいもの芽の毒性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じゃがいもは正しく保存しよう
じゃがいもは、冷温保存すると毒性のあるアクリルアミドの心配もありますし、食感も落ちるのでおすすめしません。冷蔵保存したものを揚げものや焼く調理に使用すると危険なので、常温や冷凍でじゃがいもを保存し、美味しく安全に食べきりましょう。
池田奈央
野菜ソムリエ
じゃがいもを茹でて冷凍しておくとコロッケやポテトサラダなど時短料理になります。芽が出る前に早めに処理して美味しく食べてください。