セイヨウカラシナとは?アブラナとの違い・見分け方は?毒性など食べる際の懸念点も解説!
【野菜ソムリエ監修】セイヨウカラシナとはどんな植物か知っていますか?今回は、セイヨウカラシナの見た目・生息地などの特徴や、セイヨウアブラナとの葉っぱ・花での見分け方も紹介します。セイヨウカラシナの毒性の懸念点や、食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
日本に伝来した時にはセイヨウカラシナからは辛子、セイヨウアブラナからは油を作るために用いられていました。現在はどちらも食用とされているものの、毒性を持つことが懸念されているようです。ここでは、セイヨウカラシナを食べてよいかどうかを説明します。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
セイヨウカラシナもセイヨウアブラナもいずれもアブラナ科アブラナ属の総称です。スーパーで売っている「菜の花」は、畑で栽培されたセイヨウアブラナになります。
セイヨウカラシナ含めアブラナ科の植物は毒性「グルコシノレート」を含む
セイヨウカラシナを含めたアブラナ科の植物には、グルコシノレートと呼ばれる成分が含まれています。主に種子に含まれるグルコシノレートには毒性があり、これがセイヨウカラシナから作る辛味のもととなっています。
セイヨウカラシナに限っては、種子だけでなく葉にも毒性のあるグルコシノレートが含まれているため、葉っぱや茎を食べると辛い風味を感じるのです。
セイヨウカラシナを適度に食べる分には問題ない
セイヨウカラシナは旬の時期も長くはないので、適度に食べる分には毒性のあるグルコシノレートの影響が出ることはありません。しかし、大量のセイヨウカラシナを食べる期間が長期にわたる場合は、中毒症状や甲状腺の機能障害があらわれることもあるようです。
セイヨウカラシナの食べ方・レシピ
旬のセイヨウカラシナは様々な料理に活用でき、調理方法によって味わいが異なります。ここでは、おすすめのセイヨウカラシナのメニューを3つ紹介します。
①セイヨウカラシナのおひたし
セイヨウカラシナの苦味や辛味を味わいたいなら、おひたしにするのが一番です。ポイントはセイヨウカラシナを茹で過ぎないことで、白だしと醤油でシンプルに味付けることで、香りも引き立ちます。
②セイヨウカラシナの炒め物
セイヨウカラシナと常備していることが多いツナ缶を炒め合わせた一品で、手早くできる副菜になります。セイヨウカラシナはあらかじめ塩もみしておき、水分を出しておくことで水っぽさが消えます。
③セイヨウカラシナの浅漬け
流水でよく洗ったセイヨウカラシナをざく切りにして、ジッパー付き保存袋に入れてだし醤油を加え、口を閉めて30分置くだけで浅漬けができます。好みでめんつゆを加えても美味しく、ピリリとした辛味が病みつきとなる一品です。