納豆に砂糖を入れる地域がある?粘り倍増の効果あり?活用レシピのおすすめも紹介!
納豆を砂糖に入れる風習が北海道・秋田など北国の地域であることを知っていますか?今回は、納豆を砂糖に入れる理由・効果や、量など入れ方のポイントも紹介します。納豆入りの砂糖の味わいも口コミを元に紹介するので参考にしてみてくださいね。
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納豆に砂糖を入れる風習がある?
大豆を発酵させて作る納豆は、日本の伝統的な食材の一つです。そんな納豆には醤油や辛子などを入れて食べるのが一般的ですが、砂糖を入れて食べる風習を持つ地域もあるとの噂は本当なのでしょうか。ここでは、納豆に砂糖を入れる風習を持つ地域について紹介します。
北海道・秋田など北国の地域で砂糖を入れる風習がある
北海道や秋田などの北国では、古くから納豆に砂糖を入れる風習があると言われています。過去には納豆に砂糖を入れて食べる食文化が「秘密のケンミンショー」で取り上げられたこともあり、全国的に話題になりました。また、北海道や秋田のほかにも、山形や新潟などの東北地方でも納豆に砂糖を入れて食べる人が多いようです。
納豆に砂糖を入れる理由とは?どんな効果ある?
北海道や東北地方では、なぜ納豆に砂糖を入れて食べるようになったのでしょうか。また、納豆に砂糖を入れることで、どのような効果が得られるのかも気になるところです。ここでは、納豆に砂糖を入れる理由やその効果について紹介します。
説①ネバネバの粘り気を増やすため
納豆に砂糖を入れると、砂糖の保水力が納豆のネバネバの成分に作用して、粘り気を増す効果があります。納豆を発酵させるには気温20℃以上が適温になりますが、気温の低い北国では納豆の発酵が十分に進まず、昔は粘り気の少ない納豆しか作ることができませんでした。そこで、粘りを増すために納豆に砂糖を入れるようになったと言われています。
現在では技術が進んだおかげで安定して納豆を発酵させることができるようになりましたが、納豆に砂糖を入れると味も美味しくなることから、その風習が残ったといわれています。
説②北国の労働者のエネルギー補給のため
北国の労働者は、極寒の環境で働くためにより多くのエネルギーを必要とします。そのため、エネルギーの補給源として、カロリーの高い砂糖を納豆に入れて食べるようになったのではないかと考えられています。大豆に含まれるタンパク質や脂質に加えて、砂糖の糖質を摂ることができるため、砂糖入り納豆は栄養バランスの面でも優れた食品だといえるでしょう。
また、子どもが風邪をひいたり熱を出したりした時には、妙薬として砂糖入りの納豆にお湯を混ぜて使っていたとも伝えられています。
説③甘い味付けが好まれたため
北海道や東北地方の郷土料理には、鯉の甘煮や鮭のちゃんちゃん焼きなど、甘くて濃い味付けの料理が多くあります。北国では冬の寒さを乗り越えるために、食欲を増進させる甘くて濃厚な味付けの料理がよく食べられていました。その名残で、現在でも甘い味付けの料理が好まれる傾向にあります。
北国では普段の調理に多めの砂糖を入れるだけでなく、カレーや漬物、茶わん蒸しなどにも砂糖を入れる人もいるようです。そのような食文化から、納豆にも砂糖を入れるようになったと言われています。
納豆への砂糖の入れ方は?量はどれくらい?
納豆へ砂糖を入れて食べる場合は、どのくらいの量の砂糖を入れるのでしょうか。また、どのような味になるのか気になる人も多いでしょう。ここでは、納豆への砂糖の入れ方や、その味についての口コミなどを紹介します。
納豆へ入れる砂糖の量
納豆へ入れる砂糖の量は、ひとつまみ程度でもネバネバを増加させる効果が見られます。ひとつまみは、親指と人差し指で砂糖を軽くつまんだ分量で、ティースプーン1/2杯程度です。しかし、東北地方ではティースプーン3杯程度の砂糖を入れる人もいるようなので、好みによって分量を調節すると良いでしょう。
なお、納豆に砂糖だけを入れると食べにくいと感じる場合が多いので、付属のタレや醤油を併せて入れるのがおすすめです。いつものように納豆を作り、味を確認しながら少しずつ砂糖を足していく方法なら失敗しにくいでしょう。