ニッキとは?シナモンと違いは?味わい・効能など特徴や使い方を比較して紹介!
【野菜ソムリエ監修】ニッキはどんなスパイスか知っていますか?今回は、ニッキの〈味わい・風味・成分・効能〉など特徴を「シナモン」と比較して紹介します。京都の伝統的な和菓子である〈八つ橋〉など、ニッキを使う食べ物も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ニッキとは?どんなスパイス?
ニッキは和菓子に使われているイメージがありますが、いったいどのようなスパイスなのでしょうか。ここでは、ニッキの原材料となる植物や味わい・風味、効果・効能について紹介します。
ニッキはクスノキの樹木から作られたスパイス
ニッキは、クスノキの一種である日本肉桂(ニッケイ)という常緑樹から作られるスパイスのことです。日本では江戸時代から医薬品として使われてきたほか、香辛料として料理に利用されるなど幅広く活用されています。
ニッキの味わい・風味
香辛料としても使われるニッキは、ほのかに甘い香りをしていることとハッカやミントのような爽やかな風味があることが特徴です。ニッキの味や風味が好きな人がいる反面、味や風味を苦手と感じる人もいるなど好き嫌いが分かれる香辛料と言えるでしょう。
Twitterの口コミ
ニッキってシナモンだよな?なんで少しピリピリするんだ刺激する要素なんてあったか
Twitterの口コミ
生八つ橋貰った〜(*´▽`*)♪
ニッキが最高に好きです!最近ずっと京都行きたい症状が出てますw
金平糖本店行きたいぃぃぃぃ
ニッキの効果・効能
ニッキを摂取すると、身体面と精神面で様々な効果・効能があると言われています。以下に、ニッキの効果・効能を紹介します。
・毛細血管の血行不良を改善する
・血糖値を下げる
・体を温める
・リラックスできる
・集中力を上げる
ニッキには毛細血管を刺激する作用があるため、毛細血管の血行が促進されて全身の皮膚・脳・内臓などが活性化し、冷え性の改善や若々しさの向上が期待できます。また、血糖値を下げる役割もあり糖尿病予防に効果があるのではないかと考えられていますが未だ明確なエビデンスが得られていないため研究が続けられています。この他脳の機能が向上して精神的な安定を保ったり集中力を上げたりする働きがあると言われています。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
香辛料として料理に使う範囲内であれば心配はありませんが、過剰量を長期にわたり摂取することは肝障害を起こす可能性があるとも言われているので、サプリメントで摂りたいといった場合には必ず医師に相談の上使用するようにしてください。
ニッキとシナモンの違いは?
ニッキとよく似たスパイスにシナモンがありますが、2つのスパイスにはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、原料となる植物の部位や原産地、成分や風味の観点から2つのスパイスの違いについて解説します。
ニッキとシナモンの一番の違いは「原料の部位」
ニッキとシナモンは、どちらもクスノキ科の木の樹皮を乾燥させて作ったスパイスです。シナモンが幹の外側の樹皮の内側の層を乾燥させたものであるのに対し、ニッキは根の部分の樹皮の内側の層を乾燥させたものであり、原料の部位が一番の違いです。
違い①原産地
シナモンの原料はスリランカやインドが原産のセイロン肉桂で、シナモンは作るのに手間がかかるため高級品として認識されています。しかし、近年では東アジアや東南アジアで栽培されるシナ肉桂を使って低コストでスパイスを作ることができるため、こちらがシナモンとして流通していることもあるようです。
一方、ニッキは日本産の肉桂が原料で古くから和菓子などに使われてきましたが、栽培量が少ないためシナモンよりも希少価値が高いと言えます。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
日本産の肉桂は中国から渡来したシーボルディー種で、幹の太い部分から採取した樹皮は生薬の「ケイヒ(桂皮)」として葛根湯などに配合されています。