ニッキとは?シナモンと違いは?味わい・効能など特徴や使い方を比較して紹介!
【野菜ソムリエ監修】ニッキはどんなスパイスか知っていますか?今回は、ニッキの〈味わい・風味・成分・効能〉など特徴を「シナモン」と比較して紹介します。京都の伝統的な和菓子である〈八つ橋〉など、ニッキを使う食べ物も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
違い②成分・効能
シナモンとニッキの大きな違いは、シナモンにはオイゲノールという成分が含まれているのに対し、ニッキには含まれていないことです。オイゲノールには防腐作用があり、紀元前4000年頃からミイラの防腐剤として使われていたと言われています。オイゲノールが含まれていることで、味わいや風味にも違いが出ます。
違い③味わい・風味
シナモンは、甘くて濃厚な香りを持ち、マイルドな風味があって辛味がないのが特徴です。それに対してニッキは、甘い香りはそれほど強くありませんが、ハッカやミントのような爽やかな風味があるのに加えて強い辛味があります。ニッキとシナモンは、こういったそれぞれの味や風味の特徴に合わせて使い分けられています。
ニッキとシナモンはどう使い分けられているの?
ニッキとシナモンはよく似たスパイスであることが分かりましたが、それぞれどのように使われているのでしょうか。ここでは、食べ物にニッキやシナモンを使う場合の使い分け方について紹介します。
ニッキを使う食べ物
ニッキを使う食べ物には、以下のようなものがあります。
・八つ橋
・ニッキ飴
八つ橋とは京都を代表する和菓子のひとつで、米粉・砂糖・ニッキを混ぜて蒸した生地を延ばして焼いた煎餅のことです。江戸時代にはすでに現在の八つ橋の原型が作られていたと言われており、長い年月をかけて人々に親しまれてきた伝統の味と言えるでしょう。
ニッキ飴は爽やかな風味とピリッとした辛味が特徴で、風邪症状がある時に摂取すると血行がよくなって体を温めたり喉の調子を整えたりして回復を早める効果があります。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
写真に写っているカラフルな和菓子は「生八つ橋」でニッキ風味の強いものからフルーツフレーバーなど様々な味が展開されておりもちっとした食感が特徴ですが、煎餅の八つ橋の方は長方形の半円状のものが主流で噛み応えがあり、噛めば噛むほどニッキの風味が口の中に広がります。
シナモンを使う食べ物
シナモンを使う食べ物には、以下のようなものがあります。
・シナモンロール
・アップルパイ
・チャイ
シナモンはニッキと比べると甘い香りが強いですが辛味は少なく、洋菓子に使われることが多いです。シナモンロールはシナモン入りの生地を焼き上げたお菓子で、日本では90年代からカフェや洋菓子店で販売されています。シナモンはアップルパイにも定番のスパイスで、りんごの甘さを引き立たせるのに欠かせない存在です。
シナモン、カーダモン(カルダモン)、クローブのスパイスを、紅茶や牛乳と煮出すと本格的なチャイが作れます。深い香りと爽やかな甘みがあり、体を温めたり気持ちをリラックスさせたりする効果もあるので寒い冬の日におすすめのドリンクです。
ニッキを使った市販商品のおすすめ
ニッキを使った市販商品にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、ニッキを使ったおすすめの商品を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
①井筒の生八ッ橋 ニッキ(28枚入り)(税込378円)
ニッキ入りのお菓子と言えば京都の八つ橋が有名ですが、こちらの商品はニッキ入りの生地を蒸してのばした後、焼かずに切り出した生八つ橋です。お餅のやわらかい口当たりとニッキの香り、優しい甘さが組み合わさった京都の定番のお菓子です。