柏餅の葉っぱは食べる?食べない?葉の種類・正体やついている意味・役割も解説!
柏餅の葉っぱはいつもどうしていますか?桜餅の葉は食べられますが、食べるのが正解なのでしょうか?今回は、柏餅の葉っぱを食べる人の割合・地域や、柏餅に葉っぱをつける意味・由来なども紹介します。柏餅の葉っぱの種類や表裏の意味に加えて、柏餅の作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
柏餅の葉っぱの表裏で餡の種類を分けている
葉っぱの表裏によって、以下のような餡の種類を見分けることができます。
・表/あずき餡
・裏/みそ餡
柏餅はあずき餡だけではなくみそ餡を使った柏餅も人気ですが、あずき餡が使われた柏餅は、柏の葉っぱのつやのある表面を上にして包まれています。これに対してみそ餡の柏餅は、ざらっとした裏面が外側にされていて、餡の違う柏餅を一目で見分けることが可能です。
和菓子店によって、決められている表裏の面が違うこともありますが、柏餅を選ぶ際には注目してみると良いかもしれません。
(*柏餅の餡の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
柏餅の葉っぱの種類は?「柏」じゃないこともある?
柏餅は、柏以外の葉っぱが使われることもあるのでしょうか。ここでは、地域別に見た柏餅の葉っぱの種類を詳しく紹介します。
関東の柏餅の葉っぱは「柏」
柏餅の葉っぱには柏が使われることが一般的で、これは現在の関東地方にあたる江戸周辺には、武家屋敷が多く存在していたからだと言えます。跡継ぎを重視する武家では、前述の通り子孫繁栄の意味を持つ、縁起の良い柏の木を植えたそうです。このため、柏餅の関東地方は柏の木が多く自生し、江戸時代から現在まで柏餅の葉っぱとして親しまれています。
関西の柏餅の葉っぱは「柏以外」が多い
関西地方などでは、以下のような葉っぱが柏餅に使われています。
・サルトリイバラの葉っぱ
・朴(ほう)の葉っぱ
・みょうがの葉っぱ
関西より南の地域では柏の木が育ちにくく、上記のような葉っぱで柏餅を包んでいます。サルトリイバラは関西の山に多く自生していて、形や香りが柏の葉っぱに似ているとされる植物です。また、香りの良い朴の葉っぱや、邪気払いの効果を持つみょうがの葉っぱなどが使われることもあります。
柏餅の作り方は?
ここでは、自宅で簡単にできる柏餅の作り方を紹介します。出来立ての柏餅の食感や美味しさを、ぜひ味わってみてください。
柏餅の材料
【10個分】
・上新粉150g
・砂糖大1~2
・水240cc
・柏の葉っぱ10枚
・こし餡150g
柏餅の葉っぱがない時は代用できる?
柏の葉っぱがない時は、笹の葉っぱなどの香りが良く、大きさが手ごろな葉っぱを使うと良いでしょう。庭に生えている椿の葉っぱなどでも代用は可能ですが、その場合は一度お湯で軽く茹でてください。江戸時代の世事百談といった文献にも、どのような葉っぱでも餅を包みさえすれば、柏餅と呼んで良いと書かれています。