方言で「半殺し」=「おはぎ」の地域がある?意味の由来や「皆殺し」「全殺し」についても紹介!
おはぎを「半殺し」と呼ぶ地域があることを知っていますか?今回は、「半殺し」の意味・由来や、似た表現の「全殺し」「皆殺し」についても紹介します。落語など、半殺しの意味の誤解にまつわる話も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
半殺しの意味がおはぎだとわかれば、お餅やあんこの状態がよくわかり便利ですが、何も知らなければとても怖いイメージをもたらします。半殺しの意味を知らずに聞いて生まれる、面白い誤解を紹介します。
①これではんごろしにします
出典: @eromizu
こちらの画像は徳島県那賀町の名物菓子「はんごろし」を作るところを取材した映像です。おばあちゃんが持っているのは大きな木の棒で、セリフは「はんごろしにします」と書かれています。この映像だけを見ると、まさにおばあちゃんが誰かに木の棒で殴りかかるシーンを想像してしまうでしょう。
もちろん、この映像は事件の映像ではなく、このすり棒でお米をつぶすという意味です。何も知らずに映像だけ見ると、まるでおばあちゃんがこれから猟奇的な事件を起こす予告をしているようで驚いてしまう人も多いかもしれません。
②落語の演目「半殺し本殺し」
落語の演目にも「半殺し本殺し」という有名な噺があります。そこでは、家人が「明日は半殺しにしようか、本殺しにしようか」と相談しているのを聞いた客人が慌てふためくというものです。もちろん、これはおはぎで客人をもてなそうと相談していた場面ですが、半殺しなどという物騒な言葉を聞けば何も知らなかった客人が慌てふためくのも無理はありません。
「半殺し」の意味は全然物騒じゃなかった!
半殺しと聞くと物騒なイメージが浮かびますが、実際にはおいしいおはぎを指す全然物騒ではない方言でした。半殺しの意味を知れば、いろんな地方でおはぎを買うときも驚かなくて済むでしょう。次のお彼岸には落語の演目にもなっている面白い言い方、半殺しをぜひ使ってみましょう。