「つぶあん」と「こしあん」の違いとは?カロリー・栄養価や地域別の人気差まで比較して紹介!
「つぶあん」と「こしあん」の違いを知っていますか?今回は、「つぶあん」と「こしあん」の違いを〈作り方・食感・甘さ・栄養価・カロリー〉などで比較して紹介します。「つぶあん」と「こしあん」の地域別の人気差も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
愛知県を境に「つぶあん派」と「こしあん派」が分かれている
つぶあん派かこしあん派かはあんパンなどでは議論になることが多いですが、あんこの好みは地域によって分かれるようです。そういった理由からあずきバーの製造元で知られる井村屋では、地域によってあんまんの種類を変えて販売しています。これは関西ではつぶあん派の割合が多く、一方の関東ではこしあんの方が好まれるためです。
つぶあん派とこしあん派の好みの境目は愛知県と言われ、これは名古屋では小倉トーストのイメージがあるからと言われているようです。分かれた理由については諸説ありますが、小豆の生産地である北海道の小豆は関西方面にある丹波や備中のあずきに比べて、煮崩れしやすかったため濾して使っていたという説があります。
「つぶあん」と「こしあん」の違い④栄養価・カロリー
つぶあんとこしあんでの栄養価やカロリーの違いも見てみましょう。ダイエット中に甘いものが食べたくなった時でも、和菓子は洋菓子に比べてカロリーが低いので嬉しい存在です。あんこに大きなこだわりがないなら、栄養やカロリーを考えたうえでどちらかを選ぶとよいでしょう。
「つぶあん」と「こしあん」のカロリーを比較
カロリー | 糖質 | |
つぶあん | 244kcal | 48g |
こしあん | 155kcal | 20g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は100gあたりのそれぞれのあんこのカロリーと糖質です。こうしてみるとこしあんの方がつぶあんに比べて大幅にカロリーが低く、糖質も抑えられています。ダイエット中でカロリーや糖質を気にしているなら、つぶあんよりもこしあんを選んだり、こしあんを使ったお菓子を選んだりする方が良いと言えます。
「つぶあん」と「こしあん」の栄養価を比較
鉄分 | 食物繊維 | |
つぶあん | 2g | 6g |
こしあん | 3g | 7g |
つぶあんとこしあんの鉄分と食物繊維でも比較してみましょう。こちらの栄養は大きな差はないと言えますが、若干ではあるもののこしあんの方が鉄分や食物繊維が多くなっています。これは皮を濾し取ったことで小豆の栄養価が凝縮されているためで、同じ量でも若干ですがこしあんの方が多くなります。
鉄分は貧血予防や肌荒れなどに効果的なので、特に女性には嬉しい栄養素でしょう。さらに、食物繊維は腸内環境を改善して便秘解消などに役立ちます。このようにこしあんの方が鉄分や食物繊維の面では優れていますが、つぶあんは皮の部分にポリフェノールが含まれていることから動脈硬化や美肌効果が期待できます。
(*あんこのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「つぶあん」と「こしあん」の違いを知ろう
つぶあんとこしあんのそれぞれの違いを知ることで、ダイエット中や栄養などで食べ分けることも可能です。また、地域によってつぶあんかこしあんかが変わることから、住んでいる地域と違う地域に行ったときの楽しみにもなります。あんこを使った和菓子は多くあるので、違いを知ったうえで選んでみましょう。