ドレンチェリーとは?味はまずいって本当?作り方やお菓子レシピのおすすめも紹介!
ドレンチェリーとは何か知っていますか?正体は「さくらんぼの砂糖漬け」です。今回は、ドレンチェリーの味わいやどこに売ってるのか、にくわえ作り方など紹介します。ドレンチェリーの代用品や〈クッキー・パウンドケーキ〉などお菓子レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ドレンチェリーとは?
クッキーの上などにトッピングされている赤や緑色のきらきらしたドレンチェリーは、一体どのような食材なのでしょうか。今回はお菓子作りによく登場するドレンチェリーについて、その味わいや代用品、おすすめの活用レシピなどを紹介します。
ドレンチェリーは「さくらんぼの砂糖漬け」のお菓子
ドレンチェリーはチェリーが名称につくことからも想像できる通り、「さくらんぼの砂糖漬け」のお菓子です。さくらんぼを大量のシロップや砂糖で煮詰めて水分を抜いたもので、赤や緑の発色は着色料による色づけです。クッキーやパウンドケーキなどの洋菓子のトッピングに利用されます。
ドレンチェリーの味わいは?まずい?
ドレンチェリーはカラフルな色が印象的で、実際に食べてみると、原料となるさくらんぼの風味はありません。砂糖を煮詰めて作っているので、甘みの強いシロップのような味がします。表面はべたべたした食感があり、果物の香りも感じられないでしょう。
さくらんぼの実の部分は水分が抜けてもっちりした食感で、ドライフルーツによく似ています。着色料の色の印象が強く、人工的なイメージからまずいと思われやすい食材です。また、着色料などを避けて、自然な食品を口にしたい人からも敬遠されやすいでしょう。非常に甘味が強いので、甘いものが苦手な人にも不向きな味わいです。
子どものころ、ドレンチェリーなんてケーキ乗ってても全然嬉しくなかったのに、最近無性に懐かしく感じて、宝石みたいで、とうとう買ってしまった。
— は~ちゃん (@omichidon4138) May 4, 2020
買ってしまったからには、粉もん練って焼かないとなぁ、ってことでまた、子どもらとデブの素を産み出してしまった😜
甘い甘い昭和の味。懐かしい。 pic.twitter.com/rAyLf7fttG
ノンフライヤーでやったせいか皮が膨らんでデカイ気がするけど、鉄オルで出てたカンノーリ出来たよー!クリームがリコッタチーズベースだから見た目よりアッサリしてて美味しい゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚ドレンチェリーって甘いだけで味ないんだねー(* ̄ω ̄) pic.twitter.com/YK52lgubjp
— レム@ガ ン ダ ム 0 0 P アニメ化推進 (@RemFeline) August 16, 2018
ドレンチェリーはどこに売ってる?スーパーにある?
ドレンチェリーは主にお菓子を作るときに使われるので、製菓材料店で販売されています。また、製菓材料が豊富な大型スーパーには、置いてあることも多いです。気になる人は、スーパーの製菓材料コーナーを確認しましょう。
なお、インターネットでも購入できるので、近くにドレンチェリーが売っていない人はネットショップを探してみてください。
ドレンチェリーの使われ方は?

ドレンチェリーは主にお菓子の材料で使われることが多い食材です。砂糖漬けにしているので、日持ちが良く、鮮やかな色はお菓子の見た目を華やかにします。ここでは、より具体的なドレンチェリーの使われ方を紹介します。
ドレンチェリーに合うお菓子
ドレンチェリーがよく使われる代表的なお菓子は以下の通りです。
・クッキー
・パウンドケーキ
・シュトーレン
・パン
ドレンチェリーを一番よく使うお菓子はクッキーで、昔懐かしい絞りだしクッキーにはよくドレンチェリーがトッピングされていました。赤や緑のカラフルな色で、クッキーを華やかに飾りたいときに使われます。また、パウンドケーキの材料にもドレンチェリーがよく使われ、クッキーと同じようにカラフルに仕上がり、カットしたときの断面が美しくなるのが特徴です。
ほか、クリスマスに人気のシュトーレンにも、よくドレンチェリーが入っています。シュトーレンにはドライフルーツやナッツ類などいろいろな具材が使われますが、ドレンチェリーを加えると、よりかわいいカラフルなクリスマスカラーになります。
他には、ドライフルーツやナッツ類を使うようなパンに、彩としてドレンチェリーが使われることも多いです。
ドレンチェリーの作り方
ドレンチェリーは自分で作ることも可能です。さくらんぼを使って自家製ドレンチェリーを作る方法を紹介するので、レシピを参考にして自家製のドレンチェリーを作ってみてください。
材料
・さくらんぼ:500g
・グラニュー糖:500g
・水100cc
作り方・手順
ドレンチェリーを作る手順は以下の通りです。
1.さくらんぼを洗って種抜き器で種を取りのぞく
2.材料の砂糖と水を鍋で煮立てて、シロップを作る
3.シロップができたらさくらんぼを加えて10分ほど煮る
4.粗熱が取れたら一晩寝かせる
5.翌日シロップだけを取り出し、砂糖を追加して煮立たせる
6.熱々のシロップをさくらんぼの入った容器に注ぎ、寝かせる
7.5と6の工程を繰り返し行う
8.さくらんぼが透きとおるほどシロップが浸透したらオーブンで乾燥させる
ドレンチェリーを作るには、さくらんぼを繰り返し砂糖のシロップで煮立てます。毎日繰り返して、およそ一週間ほどすると、シロップがさくらんぼに浸透するので、さくらんぼが透きとおった色に変わったら次の工程に移りましょう。
しっかりシロップが浸透したさくらんぼは、オーブンを使ってよく乾燥させて水分を抜きますが、オーブンだけでは乾燥が足りないときは天日干しも利用してください。その場合は、半日ほど風通しの良いところで干すのがおすすめです。
ドレンチェリーの原材料のさくらんぼは、味や色、酸味のバランスが整った紅さやかが向いているので紅さやかが手に入った時には使ってみてください。また、分量のグラニュー糖は一般的な上白糖に置き換えられます。
ドレンチェリーは代用できる?
ドレンチェリーは製菓材料店で販売されていますが、身近なスーパーでは売っていないこともあります。手元にドレンチェリーがないときに活用できる、おすすめの代用品を紹介します。
①マラスキーノチェリー
カクテルの飾りによく利用されるマラスキーノチェリーはドレンチェリーとよく似ています。マラスキーノチェリーの「マラスキーノ」とは、マラスカ種のさくらんぼを原料としたリキュールです。
本来マラスキーノチェリ―は、このマラスキーノに漬け込まれたさくらんぼのことを指していました。しかし、20世紀にはいるとマラスキーノではなくアーモンドなどで香りづけされるようになったそうです。
マラスキーノチェリ―もドレンチェリーと同じように砂糖も使って漬け込むので、甘みが強く、よく似た味わいがします。色もドレンチェリーのようにカラフルで、ドレンチェリーの代用品として最適です。
②アンゼリカ
アンゼリカは、セリ科のハーブであるセイヨウトウキの砂糖漬けのことです。緑色のセイヨウトウキの茎を使っているので、緑色のドレンチェリーの代用品に向いています。ドレンチェリーと同じように砂糖を使って煮詰め、水分を抜いているのでハーブの香りは少なく、強い甘さが特徴です。ただし、日本ではあまりセイヨウトウキは手に入りません。
そこで、日本では見た目がよく似たふきを使って砂糖漬けにしたものもアンゼリカとして販売されています。ふきで作ったアンゼリカは香りは少なめであることから、お菓子に使っても素材の香りなどを邪魔せず、ドレンチェリーの代用品にも向いています。
ドレンチェリーを使ったお菓子レシピ
ドレンチェリーを使ったおすすめのお菓子のレシピを紹介します。ドレンチェリーを使うことで見た目もカラフルになるので、普段のお菓子作りにおすすめレシピを活用してください。
①懐かしい絞り出しクッキー
シンプルなクッキー生地を絞りだしておしゃれにした絞り出しクッキーのレシピです。真ん中にドレンチェリーをあしらうと、どこか懐かしい昭和のお菓子のような見た目になります。
②クリスマスカラーで華やかなパウンドケーキ
パウンドケーキの具材に赤と緑のドレンチェリーを使うと、簡単にクリスマスカラーのケーキが作れます。ドレンチェリーの甘い味も、パウンドケーキのしっとりした生地と相性抜群で、ほどよい甘みの仕上がります。
③カラフルで美味しいシュトーレン
クリスマスケーキで人気のシュトーレンもドレンチェリーを入れて華やかにできます。シュトーレンの濃い甘みのある味わいはドレンチェリーにぴったりです。ドレンチェリーは保存性も高いので、シュトーレンの材料にも向いていて、クリスマスまで少しずつ食べられます。
ドレンチェリーを作ってみよう
ドレンチェリーはお菓子のトッピングでよく見かけますが、ただ甘いだけで見た目の色以外に注目されることは少ない食材です。しかし、ドレンチェリーを使うだけで、お菓子が華やかになり、豪華に仕上がります。クリスマスなどのイベントにも手軽に使えるので、ぜひ積極的に活用してみてください。