寄生虫「アニサキス」の見つけ方は?冷凍・加熱で食中毒を予防する方法を解説!
アニサキスの見つけ方を知っていますか?今回は、魚別<アジ・サバ・カツオ・イカ・サーモンなど>のアニサキスの見つけ方やブラックライトでの見つけ方を紹介します。アニサキスの殺し方・対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
アニサキスのブラックライトによる見つけ方とは?
アニサキスはブラックライトを活用すると肉眼よりも見つけやすくなります。ブラックライトを用いたアニサキスの見つけ方は、以下になります。
【見つけ方】
1、部屋の照明を少し落とす
2、捌いた身にブラックライトを当てる
3、青白く発光している点を探す
アニサキスはブラックライトを当てると発光しますが、部屋の照明が明るすぎると発光しているかどうかわかりにくくなるので照明は少し落としておきます。ブラックライトはうろこにも反応するので、うろこはあらかじめ落としましょう。少し離した所からブラックライトを当て、発光した部分を中心にアニサキスを探します。
アニサキスの殺し方・対処法は?
アニサキスが怖くても、どうしても生食をしたい時もあるでしょう。ここでは刺身用に買った切り身などにアニサキスが付着しているのを見つけた場合にも使える、アニサキスの殺し方やアニサキスを食べないための予防・対処法を紹介します。
①加熱する
一番確実にアニサキスを死滅させる方法が、加熱調理になります。アニサキス以外の食中毒の対策としても、よく加熱することが挙げられますが、アニサキスも例外ではありません。70℃以上の熱湯で茹でる、焼くといった行為でアニサキスを死滅させることができるので、アニサキスが心配な場合は中心まで確実に加熱しましょう。
②冷凍する
加熱せずに刺身などで食べたい場合は、一度冷凍することでアニサキスを死滅させることができます。冷凍庫で48時間以上凍らせることで、筋肉部分の奥まで入り込んだアニサキスも死滅します。ただし家庭用の冷凍庫は業務用の冷凍庫に比べて開閉の機会が多く、温度が安定しないケースもあるので、72時間程度は冷凍した確実です。
③切る時、食べる前によく見る
自宅で魚を調理して生食する場合は、切る時に目視でよく確認することをおすすめします。少しでも変色している部分や、糸状のものが見えた場合は加熱や冷凍も検討しましょう。また、飲食店や寿司屋で刺身や寿司を食べる時も、食べる前に目視で確認してから食べると安心です。
④できるだけ鮮度が良いものを選ぶ
内臓が付いたままの魚を買う時は、特に注意して鮮度の良いものを選びましょう。アニサキスは魚が死亡すると内臓から筋肉に移動するため、内臓が付いたままの時間が長いほど筋肉に移動している可能性も高くなります。鮮度の良いものを選び、購入後もすぐに内臓を取り除くようにするとアニサキス食中毒の危険性が低くなります。
⑤生食をしないようにする
絶対にアニサキスに感染したくない場合には、生食を避けることで確実に予防することができます。特に前述したアニサキスが潜んでいることが多い品種の魚の生食は避けたほうが無難でしょう。
アニサキスによる食中毒は、加熱調理をした魚では、生焼けなどで無い限り発症することはありません。どうしてもアニサキスに感染したくない場合は、生食や炙りを避けることで、感染の危険性は大幅に減ります。