アニサキスは冷凍で死なない場合も?家庭用冷凍庫で確実に死滅させる方法を紹介!

アニサキスは冷凍でも死なない場合があることを知っていますか?今回は、アニサキスが冷凍でも死なない原因や、アニサキスに対して<加熱・真空チルド・酢>などは効果的な死滅方法なのかを紹介します。アニサキスの見つけ方や、死骸を食べてしまったらどうなるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)

目次

  1. アニサキスは冷凍しても死なない場合も?確実に死滅するには?
  2. アニサキスは魚を「-20度」で24時間以上冷凍しないと死なない
  3. 家庭用冷凍庫の温度は基本「-18度」なので48時間以上の冷凍が必要
  4. アニサキスの死滅方法は冷凍処理以外にもある?
  5. アニサキスには加熱してから食べるのも効果的
  6. ただしアニサキスは真空チルドや酢などでは死滅しないので注意
  7. アニサキスを食べてしまったらどうなる?
  8. ①アニサキスの死骸を食べても基本的に問題ない
  9. ②アニサキスを生きた状態で食べた場合は食中毒になる可能性も
  10. アニサキスの見つけ方は?
  11. アニサキスは冷凍でも死なない場合があるので注意

アニサキスは冷凍しても死なない場合も?確実に死滅するには?

アニサキスは低温に弱いので冷凍させることで死滅できると言われています。しかし家庭の冷凍庫で冷凍処理をしていてもアニサキスは死なないことがあるようです。確実に死滅させるにはどうしたらいいのでしょうか。

アニサキスは魚を「-20度」で24時間以上冷凍しないと死なない

アニサキスは、寄生した魚介類を-20度で24時間以上冷凍すれば死滅します。アニサキスを芯まで-8度で完全に凍らせることができれば完全に死滅すると言われていますが、アニサキス単体ではなく魚ごと冷凍する場合がほとんどです。そのため冷凍庫に入れてから24時間ではなく、魚の中心部が-20度になってから24時間以上冷凍することが必要です。

家庭用冷凍庫の温度は基本「-18度」なので48時間以上の冷凍が必要

家庭用冷凍庫の温度は基本-18度で、アニサキスが死なない場合があるため48時間以上の冷凍が必要とされています。家庭では頻繁に冷凍庫の扉を開閉したり、他の食品がたくさんあったりするためアニサキスの死滅温度に達しないことがあります。魚の芯まで温度を下げないとアニサキスは死なないので、家庭用冷凍庫ではさらに長時間冷凍することが重要です。

アニサキスの死滅方法は冷凍処理以外にもある?

冷凍処理が不十分でアニサキスが完全に死なないことがあるなら、他にどのような方法で予防できるのでしょうか。冷凍以外で死滅させる効果的な方法と注意点を説明します。

アニサキスには加熱してから食べるのも効果的

アニサキスは熱に弱いため、加熱処理すれば死滅し安心して食べられます。厚生労働省は70℃以上、もしくは60℃以上で1分加熱処理することを推奨しています。鮮度の落ちた生の魚を食べる際は、寄生虫がいる可能性があるので注意してください。

電子レンジでは加熱温度にムラがあったり、死滅温度に達しなかったりしてアニサキスが死なないことがあります。また、低温調理機も死滅温度に達しない可能性があるため注意が必要です。フライパンやグリルやオーブンなどを使ってしっかり加熱しましょう。

(*加熱後のアニサキスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

アニサキスを加熱後に食べても大丈夫?何色ならOK?食中毒防止の知識を伝授!
焼き魚は寄生虫「アニサキス」の心配は不要?焼けば食べて大丈夫なの?

ただしアニサキスは真空チルドや酢などでは死滅しないので注意

酢で締めているから大丈夫と考える人も少なくないようですが、アニサキスは酢や塩では死滅しません。また真空状態でもアニサキスは死なないので真空チルドも要注意です。実際、しめさばに寄生していたアニサキスが原因で食中毒になったケースも報告されています。しめさばに焼き色が付いていたとしても、その程度ではアニサキスは死なないようです。

マイナス20℃24時間以上(中心部まで完全に)凍結すると死滅しますが、通常の料理で用いる程度のワサビ、醤油、酢などではアニサキスは死にません。

アニサキスを食べてしまったらどうなる?

関連する記事