桃の皮・種にカビが生えた…。食べられる?腐った時の見分け方も紹介!
【清野ファーム監修】桃にカビが生えて食べられるか迷っていませんか?そこで今回は、桃に生えるカビの種類と見分け方や、カビた桃は食べられるのか否かも紹介します。桃が腐って食べられない状態や、カビ防止の保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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桃にカビが生えた…?
出典: @ketudeka017
夏に旬を迎える桃は梅雨の時期あたりから収穫が始まるので、高温多湿の環境下で保存しているとすぐに追熟し、カビが生えてしまうことも少なくありません。ここでは、桃にカビが生える原因を詳しく紹介します。
桃にカビが生える原因
桃にカビの菌が桃に付着していると下記のところからカビが生えることがあります。
・外傷を受けるとそこから変色し放置すると黒カビが発生する
・常温のまま長期間放置している
桃は非常にデリケートな果物で、追熟してくると持っただけで指の型がついてしまうほど柔らかくなります。また、外傷を受けて変色したところにカビの菌が付着していると、そこからカビが生えてきて、蔓延していきますので、カビが生えた桃は早く取り除き、近くにある桃は早く食べるようにしましょう。
桃の皮に生えるカビの種類と見分け方は?食べられる?
桃の皮は変色しやすく、カビと見分けがつかないこともあるかもしれません。ここでは、桃の皮に生えるカビの種類と見分け方や、食べても問題がないのか画像付きで詳しく解説していきます。
①皮に黒い物体がついている場合
出典: @miyanoe057
桃の皮に黒い物体がついている場合は、大部分が黒カビによるものです。黒カビの生えた桃を食べると腹痛や下痢などの原因になるだけではなく、吸い込むことで喘息やアレルギーを引き起こすリスクもあるので、ビニール袋などに入れて廃棄しましょう。
皮に茶色い物体が見られる場合は、黒カビではなく桃に含まれるポリフェノールが酸化し変色したものなので、異臭などの違和感がなければ食べても問題はありません。
②皮に白いふさふさがついている場合
桃の皮についている白い産毛のようなものは、カビではなく毛じ(もうじ)と呼ばれ、害虫や日光から果実を守る役目をしています。桃は毛じを含む皮ごと食べても問題はありませんが、一本一本が尖っているのでのどの痛みや痒みなどの違和感を感じる人もいます。
桃は皮と実の間が一番甘みの強い部分なので、皮ごと食べたい場合は水でしっかりと洗い、毛じを取り除くようにしましょう。
桃の中・種にカビが生えることも?食べられる?
見た目は綺麗な色をした桃なのに、カットしてみると内部や種部分が黒く変色していることも珍しくありません。この現象の原因や食べられるのかどうか、わかりやすい画像とあわせて解説します。
桃の種・核の割れによってできた空洞にカビが生えることがある
出典: @masasac89
桃をカットしたときに中に空洞が出来ていることがありますが、この現象は核割れと呼ばれ、雨水などが入るとカビの生える原因の一つになります。核割れは種の中の胚が2つ生じたときにおこる現象で、天候の影響で核割れが生じることがあります。種の成長に対し果肉部分だけが肥大化することで、実と種が離れるのが特徴です。上の画像のように、桃の核割れした部分に黒カビが生えている場合は、食べずに廃棄しましょう。
清野慶明
清野ファーム
種の中の胚が2つ入っていると確実に核割れを起こします。そういった桃の実は、本来仕上げの摘果の時に、木からとってしまう必要がありますが、見逃してしまうと核割れをおこした桃が出来てしまいます。