アニサキスは冷凍で死なない場合も?家庭用冷凍庫で確実に死滅させる方法を紹介!
アニサキスは冷凍でも死なない場合があることを知っていますか?今回は、アニサキスが冷凍でも死なない原因や、アニサキスに対して<加熱・真空チルド・酢>などは効果的な死滅方法なのかを紹介します。アニサキスの見つけ方や、死骸を食べてしまったらどうなるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
アニサキスを冷凍したり、加熱したりして死滅させたもののその死骸を食べてしまったらどうなるのでしょうか。また、予防が不十分でアニサキスを食べて食中毒になったらどんな症状が出るのか、消化器内科の情報を引用して説明していきます。
①アニサキスの死骸を食べても基本的に問題ない
冷凍・加熱処理して死骸になったアニサキスがいる魚介類を食べても基本的には問題ありません。焼き魚やフライなど十分に加熱した料理であれば、たとえアニサキスの死骸が残っていても大丈夫です。またアニサキスは人の体内に侵入しても一週間ほどで死んでしまいます。人によっては症状が出ないこともあるようです。
しかし、アニサキスアレルギーを持つ人は、アニサキスの死骸であってもアレルギー反応がでることがあります。青魚アレルギーだと思い込んでいた人がアニサキスアレルギーだったということもあるので、心配な人はアニサキスアレルギーの有無の検査をすることをおすすめします。
「アニサキスを取り除いて十分に加熱調理して食べたけど、もしかしてアニサキススが残っていたんじゃないかと思って心配だ」ということですね。もしアニサキスを全部取り除けていないとしても、加熱調理されているので死滅しているはずです。アニサキスの死骸を食べても基本的には全く問題ありません。
(*アニサキスの死骸を食べても大丈夫かどうかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②アニサキスを生きた状態で食べた場合は食中毒になる可能性も
アニサキスが死なずに生きていた場合、食べると食中毒になることがあります。予防するためにもどのような食中毒の症状が表れるのか知っておきましょう。
・胃に激痛
・腹痛や嘔吐
・じんましん
・発熱
アニサキスが胃の壁に突き刺さると、3~4時間後に上部腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。腸で感染すると十時間から数日後に激しい下腹部痛、嘔吐、発熱などの症状が表れることがあります。まれに腸閉塞や腸穿孔に至ることもあり、そのようになれば入院が必要です。
アニサキスアレルギーの症状はじんましん、血圧の低下、呼吸不全、意識消失などです。アニサキスを食べたオキアミが魚やイカに食べられます。その魚やイカを人間が食べることでじんましんなどのアレルギー症状が出ることがあります。海産物を食べてじんましんなどの症状が出たことのある人はアニサキスアレルギーの可能性もあるかもしれません。
アニサキスは鮮魚介類にいることがある寄生虫の名前です。ヒトの体内で成長することはありませんが、魚にいるアニサキスを生きたまま食べてしまうとまれに胃や腸壁に侵入し、激しい腹痛やおう吐、じんましんなどの食中毒症状を引き起こします。
アニサキスの見つけ方は?
アニサキスはサバ、サケ、アジ、ブリ、イカなど私たちの食卓にもよく出てくる魚介類の寄生虫なので、見つけ方を知って予防するのは大切です。どのように見つけるのか説明します。
・じっくり見て探す
・切って確認する
・白や赤以外のまな板を使う
アニサキスは寄生虫の中では大きいサイズで2~3cmほどあるので、目視で見つけることができます。白っぽい半透明なので赤身の魚であれば比較的簡単に見つけることができますが、白身の魚の場合は見つけにくいかもしれません。また、アニサキスが魚の血を吸っている場合は赤いことがあるため、白や赤以外のまな板を使うと見つけやすくなります。
アニサキスは魚の内臓部分を好む寄生虫ですが、魚が死ぬと内臓から筋肉部分に住かを移動します。そのため私たちが調理する時には筋肉部分にいる可能性が高いです。アニキサスがどの部分に寄生しているかは分からないので、魚を切る時に注視することも有効です。内臓や腹側に残っていることが多いので重点的に確認するようにしましょう。
調理している時にアニサキスを見つけたら、すぐに廃棄してください。また内臓を取ったらまな板に置かず処分することで、アニサキスの移動を断ち二次感染を防ぐことができます。とくにアニサキスは濡れたまな板の上を移動して魚に寄生したり、器具に付いたりすることがあるので手際よく作業することで予防を心がけましょう。
(*アニサキスの見つけ方についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
アニサキスは冷凍でも死なない場合があるので注意
アニサキスは不十分な冷凍では死なない場合があるので注意が必要ですが、適切に冷凍、加熱処理をすることで食中毒を予防できます。また、アニサキスの見つけ方も参考にして、安心して魚介類を食べましょう。