アニサキスの死骸を食べるのは平気?危険な場合もあるって本当?

アニサキスの死骸を食べるのは平気か知っていますか? 今回は、アニサキスの死骸を食べるのが問題ないかを、正しい殺し方や見つけ方とともに紹介します。生きたアニサキスを食べてしまった場合の症状や対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. アニサキスの死骸を食べるのは平気?
  2. アニサキスは死んでいれば食べても基本的に問題ない
  3. ただアニサキスアレルギーの人は死骸でも食べるのを避けよう
  4. アニサキスの正しい殺し方・見つけ方は?
  5. ①加熱処理が確実
  6. ②冷凍で死滅させる方法もある
  7. ③アニサキスを見つけて取り除いてもOK
  8. 生きたアニサキスを食べてしまったらどうなる?対処法は?
  9. アニサキスを食べてしまった場合の症状
  10. 症状が出たら早めに病院に行くのが確実
  11. アニサキスの死骸を食べるのは問題ない

アニサキスの死骸を食べるのは平気?

アニサキスは、生魚と一緒に誤って食べることで起こる食中毒の原因になる寄生虫です。しかし、アニサキスが調理により死んでいる場合、その死骸を食べるのは平気なのでしょうか。アニサキスの死骸を食べた場合に、大丈夫なのかを説明します。

アニサキスは死んでいれば食べても基本的に問題ない

アニサキスは寄生虫の一種で、サバやアジ、イカなど多様な魚介類に寄生します。魚を食べる時に一緒に食べると食中毒を起こしますが、以下の方法ならばアニサキスを死滅させることが可能です。

・加熱処理をする
・冷凍する
・調理時にアニサキスを取り除く


食中毒を避けるための主な方法は、アニサキスを死滅させることです。アニサキスの食中毒をアニサキス症といい、アニサキスが胃または腸の壁に突き刺さったアレルギー反応によって腹痛などの症状が起こります。詳しい死滅方法は後述しますが、アニサキスが死んでいれば基本的に問題ありません。

ただアニサキスアレルギーの人は死骸でも食べるのを避けよう

アニサキスが死骸ならば食べても食中毒を起こすことはありませんが、アニサキスの成分でアレルギーを起こす人がいます。このアレルギーの場合、蕁麻疹や血圧低下を起こし、酷い時にはアナフィラキシーショックを起こすかもしれません。個人差もあり難しいのですが、アレルギーはアニサキスの卵などでも起こります。

アレルギー反応は回数が増えるたびに酷くなりやすく、アナフィラキシーショックになると命の危険も出てきます。そのためアニサキスアレルギーの人は、アニサキスの死骸でも見つけたら食べるのを止めてください。また、もし魚を食べて様子がおかしい時も注意して、病院へ行くようにしましょう。

アニサキスの正しい殺し方・見つけ方は?

アレルギーがなければアニサキスの死骸を食べても平気なため、アニサキスをしっかりと殺したり見つけたりできれば安心です。ここでは、アニサキスの正しい殺し方や見つけ方を紹介します。

①加熱処理が確実

アニサキスを死滅させる加熱処理には、以下の方法やポイントがあります。

・60度以上で1分以上加熱する
・70度以上の場合は、1分かからなくても良い
・加熱する時は、フライパン、魚焼きグリル、オーブンなどを使う
・食品に温度ムラが出るため、電子レンジで加熱しない
・低温調理方法での調理を行わない


加熱すれば、アニサキスを確実に死滅させることができます。しかし、はやりの低温調理などではアニサキスを殺すことは難しいです。アニサキスが死ぬには60度以上で1分以上、または70度以上の温度が必要なため、魚は温度ムラがないようにしっかりと加熱してください。

(*加熱後のアニサキスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

アニサキスを加熱後に食べても大丈夫?何色ならOK?食中毒防止の知識を伝授!

②冷凍で死滅させる方法もある

冷凍することでアニサキスを死滅させることも可能ですが、温度管理に注意してください。アニサキスを死滅させるには、-20度で24時間以上冷凍させることが必要です。家庭用冷蔵庫の冷凍室は-18度程度の設定温度のものが多く、アニサキスを死滅させることができません。-20度を超える業務用冷凍庫で冷凍した魚を買って、食べるようにしましょう。

(*アニサキスの冷凍について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

アニサキスは冷凍で死なない場合も?家庭用冷凍庫で確実に死滅させる方法を紹介!

③アニサキスを見つけて取り除いてもOK

アニサキスは、白い糸のような形状で長さが2~3cmほどあるため目視することが可能です。見つけ方は、元々は魚の内臓付近に寄生しているため、新鮮な魚ならば調理の段階で内臓を取った後、付近を注視します。ただし、魚が死んでからは時間経過とともにアニサキスが身の方に移動するため、鮮度が下がるほどに見つけにくくなり難しいです。

身の方は、変色している箇所にアニサキスがいることが多いため、黒や茶色く変色している辺りを注意します。ただし、完全に取り除くことができないこともあるため、鮮度が落ちている魚は加熱処理するのがおすすめです。

(*アニサキスの見つけ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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