漬物の賞味期限切れはいつまで大丈夫?手作りは短い?腐敗の見分け方や保存法を紹介!
漬物の賞味期限の目安を知っていますか?今回は、漬物の賞味期限を〈市販・自家製〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。漬物の日持ちする保存方法や、賞味期限切れ・腐った場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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漬物の賞味期限は長い?短い?
日本の伝統食の一つである漬物は、元々野菜などを塩・醤油・味噌などの調味料や糠・粕・麹といった素材を使い、長期間保存する手法として活用されていました。現代では日持ちを長くする役割以外にも、素材の食味を良くさせる事や健康志向のニーズによって日々変化しています。漬物の賞味期限はどの位なのか、種類ごとに見ていきましょう。
漬物の賞味期限はどのくらい?
漬物の賞味期限は、市販商品や自家製、また開封の有無によっても変わる様です。実際の漬物の賞味期限を見てみましょう。
①市販商品(未開封)の賞味期限
市販の漬物には、袋詰めで密封処理されているものや、蓋を開ければそのまま食べられるパック詰めの惣菜など、様々な形で販売されています。商品によって賞味期限・消費期限のどちらかが表記されていて、賞味期限は30日から180日の日持ちの長い漬物に用いられます。消費期限は5日から7日の、劣化の早い漬物に表記されているので、期限を守る様にしましょう。
パック詰めの漬け物や、惣菜店の自家製の漬物などは常に空気に触れていて劣化が早い為、消費期限が表示されています。日持ちは長くて1週間程で、長期の保存は腐る恐れがある為向いていません。工場で大量生産している密封・殺菌処理された漬物は賞味期限が表示され、未開封なら半年ほど日持ちする物もある様です。
②市販商品(開封後)の賞味期限は3日
密閉処理されている漬物は開封し空気に触れてしまうと、食品が腐る原因の雑菌や微生物が入りやすくなる為、惣菜の漬け物と同様に日持ちがしません。保存料の使用の有無や漬物の具材や味付けでも多少前後しますが、開封したら賞味期限が過ぎていなくても3日程度を目安にし、早めに食べるようにしましょう。
③自家製の場合の賞味期限
種類別 | 賞味期限(消費期限) |
かぶ(即席漬け) | 1日 |
野沢菜(浅漬け) | 2日 |
キャベツ(浅漬け) | 2日 |
水ナス(浅漬け) | 2日 |
きゅうり(ぬか漬け) | 3日 |
にんじん(ぬか漬け) | 4日 |
高菜 (醤油漬け) | 7日 |
大根(甘酢漬け) | 7日 |
白菜(塩漬け) | 7日 |
長芋(醤油漬け) | 7日 |
たくあん | 6ヶ月~1年 |
らっきょう | 6ヶ月~1年 |
ピクルス | 6ヶ月~1年 |
自家製の漬け物の日持ちは味付けや季節によって多少前後しますが、上記の表の期間を参考にして下さい。即席漬け・浅漬けなどの味付けの薄い漬物や、同じぬか漬けでもにんじんより水分の多いきゅうりを使った漬物の方が日持ちが短いことがわかります。醤油漬け・甘酢漬け・塩漬けは調味料を多く使う為、1週間程度日持ちする様です。
大根を干して水分を抜いてから調味料に漬け込むたくあんや、多くの砂糖・酢・塩を使ったらっきょう漬けやピクルスは清潔な器具を使って作り、適切な方法で保存すれば半年以上日持ちするので、保存食としても活用出来ます。
漬物は長期保存できない場合も?理由は?
漬物は長期保存に向かない種類がある事がわかりましたが、なぜ日持ちしないのでしょうか。その理由を挙げてみましょう。
塩分濃度によって保存期間が変わる
漬け方 | 塩分度数 | 賞味期限(消費期限) |
即席漬け | 2% | 1~6時間 |
浅漬け | 4~5% | 1~2日 |
保存用の場合 | 10~15% | 4~6ヶ月 |
長期保存用の場合 | 20~25% | 6ヶ月~1年 |
漬物を作る時に使われる調味料に含まれる塩分は食味を上げる他にも、食材の水分を抜いて漬け物が腐る原因の菌や微生物の繁殖を防ぎ、保存食には欠かせないものです。上記の表を見ると、塩分濃度が高いほど日持ちが長いことがわかります。長期保存用の塩漬けなどの漬物は塩分濃度が25%とかなり塩辛く、食べる前には水で塩抜きすることが必要です。
塩分濃度が高いと日持ちはするものの、高血圧予防をはじめとする健康維持の為の食生活を送る上ではあまり好まれないこともある様です。このため、自家製の漬物を塩分濃度を控えめに作ったり、漬物を製造している会社が商品の減塩に取り組む傾向が強いので、保存性には長けておらず、生鮮食品と劣化速度の変わらない漬物が多く見られます。