里芋の皮に白いふわふわ…カビ?食べても大丈夫?判断基準と下処理の仕方を紹介!
【新井農園監修】里芋に白いふわふわが生えたことはありませんか?カビなのでしょうか?今回は、里芋に白いふわふわ・カビが生えても食べて大丈夫なのかや、食べる場合の下処理の仕方を紹介します。里芋にカビが生えにくい保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
里芋の皮だけにカビが生えているものは食べることができますが、これを調理する前には下処理が必要です。ここからは、カビが生えた里芋の下処理の仕方について解説します。
①里芋のカビが生えた部分の皮は厚めに剥く
カビが生えた里芋を調理する際には、里芋の皮についた白カビを水洗いした後にカビが生えた部分の皮を厚めに剥きます。これは、里芋の皮についたカビを落としてもカビが皮や実の中まで浸食している可能性があるためです。里芋のカビが生えた皮を実とともに分厚く剥くことによって、傷んだ部分を除去することができます。
②里芋を茹でる
里芋の皮を厚めに剥いた後は、熱湯で下茹でをしておく必要があります。カビが生えた里芋を下茹ですると、里芋についたカビの嫌な臭いや細菌を死滅させる効果が期待できます。
里芋を下茹でする際には完全に火を通す必要はなく、短時間で茹でて里芋からぬめり気が現れた頃合いを見計らって引き上げてください。下茹でした里芋をザルに上げて水気を切った後に水を張ったボウルに入れて水洗いをすると、里芋についた臭いが和らぎます。
新井勝宏
新井農園
通常の里芋の下処理の簡単なやり方は、洗った里芋に切れ目を入れラップをして、電子レンジで温めると簡単に綺麗に皮が剥けます。
里芋にカビを生えさせない保存方法は?
里芋にカビが生えないように日持ちさせるには、どのように保存したらよいのでしょうか。里芋の鮮度を保ちながら保存する方法について、常温・冷蔵・冷凍別に紹介します。
新井勝宏
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里芋の白カビは湿度があり過ぎると発生しますので、乾かしてからの保存が良いです。
①常温で保存する場合
里芋を常温で保存する際の手順は、以下の通りです。
【やり方】
1.里芋についた土をさっと払い、キッチンペーパーや新聞紙などで包む
2.里芋を段ボールに入れて新聞紙で覆う
3.段ボールの蓋を開けてすのこの上に置き、冷暗所で保存する
里芋を常温で保存するのに適した気温は7度から10度ほどなので、気温が高い夏場は里芋を常温で保存するのは避けてください。里芋を入れた段ボールをすのこに乗せると、風通しを良くすることができます。
室内に冷暗所がない場合は、軒下のような濡れにくい場所の土に里芋を埋めて霜が付かないようにビニールシートで覆って保存してください。里芋を常温で保存した場合は1か月ほど、土に埋めたものは2か月から3カ月程度日持ちします。
②冷蔵で保存する場合
里芋を冷蔵保存する場合は、以下のような手順で行います。
【やり方】
1.たわしなどを使って里芋を水洗いし、土や毛をこすり落とす
2.深さのある蓋付きの保存容器に里芋を入れ、里芋がかぶる程度の水を注ぐ
3.保存容器の蓋を閉めて野菜室で保存する
気温が高い夏場の季節は、常温保存せず冷蔵庫の野菜室に入れて保存してください。皮に土がついていない里芋を購入時の袋に入れたまま冷蔵庫に入れると、傷みやすくなるので注意しましょう。上記のように里芋を水に浸けて保存した場合は、保存容器に入れた水を毎日変えると1か月程度日持ちします。
③冷凍で保存する場合
里芋を冷凍保存する場合は、以下のような方法で行います。
【やり方】
1.里芋を水洗いして土を落とす
2.里芋の皮がついたまま茹でる
3.ザルに上げて里芋の皮をむき、水気を拭き取る
4.里芋を密閉用の保存袋に入れて空気を抜き、冷凍室に入れて保存する
里芋をたくさん購入して余ってしまった時には、冷凍保存するのがおすすめです。里芋の中まで火を通さず硬めに茹でることで、皮が剥きやすくなります。上記の方法だと里芋の灰汁が抜け切れていないため、調理する際には濃い目に味付けをするか事前に灰汁抜きをしてください。
また、里芋を茹でずに生の状態で冷凍することも可能です。その場合は、皮を剥いて食べやすい大きさに切ってから密閉保存袋に入れて冷凍室で保存してください。冷凍室で保存した里芋の日持ち期間は、およそ1カ月程度です。
(*里芋の保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)