里芋の正しい保存方法・賞味期限は?常温・冷蔵・冷凍で長持ちのコツを紹介!
【野菜ソムリエ監修】里芋の正しい保存方法を知っていますか?里芋は味や風味もよく、食卓の強い味方です。今回は、里芋の〈常温〉〈冷蔵〉〈冷凍〉で長持ちさせるコツや解凍方法にくわえ、賞味期限の目安を紹介します。賞味期限切れの見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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里芋を保存するポイントは?
里芋を保存する方法は、常温での保存が最適です。しかし、里芋を保存する時にはいくつかのポイントがあります。ここでは、里芋を上手に保存するための5つのポイントを紹介します。
①温度と湿度
里芋にとって、温度と湿度はとても大切です。里芋を保存する際の適温は、約10〜25度です。気温や湿度が大きく上昇する夏場や、極端に冷え込む冬場には、温度管理に注意が必要です。また、梅雨の期間は特に湿度が高くなるため、風通しの良い場所で保管するなどの工夫が必要となります。
②新聞紙などに包み乾燥を防ぐ
里芋にとって、乾燥は大敵です。そこで活躍するのがどのご家庭にもある新聞紙です。新聞紙は通気性と吸湿性に優れているため、乾燥を防ぐために大変役立ちます。常温で保存する場合は、3〜4個ずつまとめて包めば良いでしょう。冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙で優しく包み、ビニール袋に入れて保存するのがおすすめです。
③日光に晒さない
直射日光も、里芋を保存する際には避けなければなりません。直射日光から里芋を守るためにも、保管場所は冷暗所にするのが良いでしょう。軒下、屋根裏部屋、または食料庫などがおすすめです。また、冷暗所が確保できない場合は、冷蔵庫の野菜室で保管するのも良いでしょう。
④皮むき前は洗わず保存する
意外に思われるかもしれませんが、里芋を保存するならば、洗わずに土はついたままの方が良いです。なぜならば、里芋の表面には薄い繊維がついており、土を洗い落とそうとすると繊維が水分を吸収してしまい、カビやすくなってしまうからです。
里芋を皮剥きせずに保存する場合、土はそのままにしておく方が良いでしょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
里芋は袋詰めで販売されていることが多いですが、そのまま置いておくと蒸気がたまって傷んでしまうので、帰ったらすぐに袋から出して保存するようにしましょう。
⑤新鮮な里芋を選ぶ
里芋を長持ちさせるために重要なことは、できるだけ新鮮な里芋を選んで購入することです。里芋が新鮮であるかどうかを判断するポイントは4つあります。
1、重みがありずっしりとしている
2、泥や土がついたままである
3、できるだけ傷が少ない
4、里芋の横縞模様が等間隔である
これらのポイントを抑えて、できるだけ新鮮な里芋を選ぶようにしましょう。
(*里芋の選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
里芋の【常温】での保存方法・期間【大量保存OK】
里芋の保存する際に最もおすすめの方法は、常温での保存です。ここでは、里芋の賞味期限や保存方法、その手順について紹介します。この方法を使えば、たくさんの里芋も一度に保管することができます。
賞味期限の目安:1ヶ月
秋から冬にかけては、湿度も落ち着いているため、常温での保存がお勧めです。玄関の側や階段の下など、直射日光の当たらない風通しの良い場所、もしくは冷暗所で保存すれば、賞味期限は1ヶ月ほどとなります。
里芋の常温での保存方法・手順
ここでは、プロの里芋農家でも行われている保存方法とその手順を紹介します。
1、3〜4個くらいずつ、土付きのまま新聞紙に包む
2、5℃以下になる場合は、段ボールや発泡スチロールに入れる
3、屋外の場合は雨に当たらないような場所で保管
湿気は里芋の大敵ですので、カビないように保管場所には充分注意しましょう。土・泥がついていても、振り落とす程度で洗わないのが長持ちさせるポイントです。洗うとカビが生えやすくなってしまいます。
里芋の【冷蔵】での保存方法・期間
里芋は暖かい地域で育つ野菜ですので、冷蔵庫の保管には不向きですが、夏場など高温多湿になる時期は、冷蔵庫で保管する方が日持ちします。ここでは、里芋を冷蔵保管する場合の賞味期限や保存方法について紹介します。
賞味期限の目安:2週間
里芋を冷蔵保存する場合の賞味期限は2週間ほどです。暖かい地域で育つ里芋は低い温度での保管には適さないため、冷蔵庫で保管する際は、温度や湿度が安定している野菜室で保管するのがおすすめです。
里芋の冷蔵での保存方法・手順
里芋を冷蔵保存する方法は次の通りです。
1、キッチンペーパーで1個ずつ包む
2、5個くらいまとめてビニール袋に入れる
3、3日に1度の頻度でキッチンペーパーを取り換える
里芋は温度が低すぎると低温障害になる可能性があるため、できるだけ早く調理するのが良いでしょう。
里芋の【冷凍】での保存方法・期間
里芋は冷凍保管することもできます。ここでは、里芋を冷凍保管した場合の賞味期限、保存方法、そしてその解凍方法について紹介します。
賞味期限の目安:1ヶ月
里芋を冷凍保管した場合の賞味期限は、約1ヶ月程です。スーパーでも皮剥きされた冷凍里芋が袋詰めで販売されていますよね。1ヶ月以上になるとどうしても味や風味が落ちてしまいますので、長期保存する場合は煮物などの料理に使うのがおすすめです。
里芋の冷凍での保存方法・手順
里芋を冷凍で保存する方法は次の通りです。
1、里芋を流水で優しく洗う
2、キッチンペーパーで水気を拭き取る
3、1個ずつサランラップに包む
4、ジップロックなどにまとめて冷凍庫へ
ポイントは、里芋を洗う時に傷が入らないように優しく洗うことです。また、里芋が小さい場合は、2〜3個まとめてサランラップに包んでも大丈夫です。この方法であれば、1ヶ月ほど保存がききます。
解凍の仕方
冷凍保存してある里芋は、電子レンジで解凍することができます。冷凍していた里芋をジップロックから取り出したら、サランラップに包んだままの状態で電子レンジに入れましょう。
500Wであれば、1個あたり90秒程温めます。里芋が大きい場合は、解凍時間を少し長めにすると良いでしょう。解凍できているかどうかを確認する際は、竹串を使うのがおすすめです。竹串がスッと入ればOKです。
また、冷凍した里芋は解凍せず、そのまま調理に使うことが可能です。自然解凍すると、解凍時に水分と一緒に栄養素・旨味も流れてしまうため、そのまま調理することで、それらを逃がさす料理に活かすことができます。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
皮をむいて冷凍する場合は、皮つきのまま竹串がスッと通るくらい茹で、熱いうちに皮をむき一口大にカットしてから粗熱をとって保存袋に入れておくと、調理時にそのまま使えて便利です。
(*里芋の冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
里芋の賞味期限が切れるとどうなる?
里芋は多少賞味期限が切れたとしても、傷んだ部分を取り除くことで食べられることが多いです。ここでは、腐ってしまった里芋がどうなるのか、その見分けかたを紹介します。
賞味期限が危ない状態
里芋もいきなり腐ってしまうわけではないので、食べられるかどうかを見極めることも大切です。里芋の賞味期限が危ない時の特徴は次の通りです。
1、切り口が赤く変色している
2、表面にカビが生えている
3、表面に硬さがない
切り口が灰色ではなく赤色に変色していても、変色の原因はポリフェノールですので食べても害はありません。しかし、上記のような特徴がある場合はかなり賞味期限が迫ってきているので、できるだけ早く消費する方が良いでしょう。
(*里芋の赤い筋・斑点や白いふわふわがある原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
腐って食べられない状態
里芋の賞味期限が切れている時の特徴は次の通りです。
1、全体的にカビだらけ
2、表面のハリがない
3、甘ったるい異臭がする
4、切り分けるとかび臭い
5、調理後の味が酸っぱい
上記のような特徴がある場合は、腐っていると判断できますので、潔く処分した方が良いでしょう。
里芋は正しく保存しよう
風味や食感も良い里芋は食卓の強い味方です。正しく保存して、美味しく食べたいですよね。保存方法を工夫することで一年中食べることができます。紹介した保存方法を是非試してみてくださいね。