大根おろしの栄養成分と効能は?保存方法・期間や残り汁の活用法を伝授!
【管理栄養士監修】大根おろしに栄養はあるのでしょうか?大根おろしを食べると不思議と胃がすっきりしますが今回は、大根おろしの栄養成分・効能や栄養価を高める方法を紹介します。おろし大根の辛味の調節法や残り汁の活用方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
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おろし大根の栄養成分と効能は?
大根おろしは焼き魚の付け合わせの定番ですがどのような効能があるのでしょうか。
①整腸&ダイエット効果
大根にはカリウム・ビタミンC・食物繊維などの栄養素のほかに消化酵素としてアミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼといった酵素成分が含まれています。カリウムは余剰水分や老廃物の排出をするのでむくみ防止・解消を、ビタミンCは抗酸化作用により内臓の働きを促す効能があります。
食物繊維は腸内環境を整えたり腸内のデトックスをしダイエットに効果的に働きます。一方消化酵素のアミラーゼは消化薬として使われるときはジアスターゼと呼ばれますが主に糖質を分解し、プロテアーゼはたんぱく質を、リパーゼは脂肪を分解する効能があります。
それぞれが効率よくエネルギーへ変換し他の栄養素のサポートで代謝を高めてくれますが酵素なので熱に弱い性質があります。
(*大根おろしのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②抗菌作用
大根おろし独特の辛さはファイトケミカルのイソチオシアネートという成分です。自然界に100種類以上あるイソチオシアネートなかの一つで大根の中の酵素と辛み成分が酸素と混ざり合うことで合成される化合物です。
この硫黄化合物のイソチオシアネートは抗酸化作用や殺菌作用が高く血行を良くしたり肝臓の解毒酵素を活性化する効能があります。わさびに含まれる辛み成分も、このイソチオシアネートの仲間で、食品から取れる成分なので安全性が高く、食品用の殺菌シートが商品化されていますね。
イソチオシアネートは解毒効果においても、魚の焦げに含まれる発がん物質を解毒するほどで、焼き魚に付け合わせるのも納得です。
荻田 愛可
管理栄養士
イソチオシアネートは細胞が壊れたときに生成されるので、イソチオシアネートを摂取したければ、切るよりもおろすのがおすすめです。
③アンチエイジング効果
大根おろしのビタミンCやイソチオシアネートは抗酸化作用が高く、注目を集める成分ですが、抗酸化作用というのは身体の酸化現象である動脈硬化や免疫機能の低下、老化の予防・解消に働くという事です。身体の内臓や細胞、脳神経の伝達や皮膚の新陳代謝と全身のアンチエイジング効果があります。
おろし大根の栄養価を高めるには?
大根おろしの効果をもっと高める食べ方はあるのでしょうか。
①皮ごと下ろす
大根の消化酵素やイソチオシアネートはは皮の付近に沢山あります。また一本の大根の中でも根の下部に多く、未熟な夏大根に多く含まれるそうです。酵素やイソチオシアネートの効能を高めたければ、皮をむかずに皮ごとすりおろすと有効に使えます。辛みに特化した地元大根や品種う改良したものも増えてきました。
②目の細かいおろし器で下ろす
大根おろしのイソチオシアネートはより沢山の酸素に触れることで化学反応が促進します。イソチオシアネートをより多く作りたいのなら、大根おろしの繊維を細かくしてより多くの反応成分を出し酸素に触れさせることでイソチオシアネートの生成量を増やせます。
そのためには目の細かいおろし器を使うことで細かい大根おろしを作れます。