大根おろしの栄養成分と効能は?保存方法・期間や残り汁の活用法を伝授!
【管理栄養士監修】大根おろしに栄養はあるのでしょうか?大根おろしを食べると不思議と胃がすっきりしますが今回は、大根おろしの栄養成分・効能や栄養価を高める方法を紹介します。おろし大根の辛味の調節法や残り汁の活用方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
大根おろしのカリウムや消化酵素、イソチオシアネートは熱に弱く、加熱すると効力が弱まったり、働きが止まってしまいます。酵素やイソチオシアネートを有効に使うには加熱せず生のまま食べるのが良いですね。イソチオシアネートは揮発性なので時間を置くと成分とびますからすりおろしたらすぐに食べてくださいね。
④おろし汁まで食べる
大根おろしの汁は水っぽくなるのを嫌って捨ててしまうこともありますが、酵素はおろし汁にも多く、イソチオシアネートやビタミンCやカリウムなど他の水分に溶けだしやすい栄養素もおろし汁には含まれています。栄養たっぷりのおろし汁もムダにせずいただきましょう。
⑤食べ合わせを考える
大根おろしに含まれるビタミンCや葉酸は、コラーゲンを作ったり赤血球をつくる働きがあり、そのための材料としてたんぱく質やビタミンB12などが必要になります。それらの栄養分を含む食材と食べることがビタミンCや葉酸を働かせるために大切になります。
しらすや干しエビはたんぱく質とビタミンB12の両方を含むので、一緒に組み合わせて食べると効能が高まります。
荻田 愛可
管理栄養士
大根にはしらすに含まれる必須アミノ酸であるリジンの吸収を阻害する成分が含まれています。リジンを阻害する成分は熱や酸に弱いので、酢をかけると良いでしょう。
おろし大根の辛味成分を調節するには?
大根おろしの効能は分かりましたが、辛すぎて食べれない場合は辛みを弱めてみましょう。
①おろす大根の部位を考える
大根おろしはすりおろす大根の場所によって辛みが違います。根の下の方は辛く、上の葉に近いほうが甘いので、好みに合わせて場所を選んでください。すりおろす時も力をかけず円を描くようにソフトにすると辛みが弱まるので試してみてください。
(*大根の部位別の辛さの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②おろした後に時間を置く
大根おろしの辛み成分イソチオシアネートは揮発性ですりおろしてから時間が経つと辛みが弱くなります。早めにすりおろして置いておけば辛さが和らぐので味見をして丁度良いからさの時に食べてみてください。
(*大根おろしの辛みを抑える方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
おろし大根の保存方法・期間
大根をすりおろした状態で保存できるのでしょうか。