シソ/赤シソは植えてはいけない?増えすぎが理由?メリット・育て方も紹介!
シソは植えてはいけないのでしょうか?今回は、シソ/赤シソは植えてはいけない〈増えすぎ・毒性〉などの理由や、〈プランター・地植え〉別の育て方・注意点を紹介します。シソ/赤シソを植えるメリットや、植えてはいけない植物3選も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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シソ/赤シソは植えてはいけないって本当?
庭にシソや赤シソを植えてはいけないと言われていますが、本当なのでしょうか。シソを家で栽培していると、必要なときにいつでも使えてとても便利です。こちらでは、植えてはいけない理由にはなにかあるのかや、他に植え方があるのかを紹介するので、参考にしてください。
シソ/赤シソは植えてはいけないと言われる理由は?
シソ、赤シソを植えてはいけないと言われる理由は何があるのでしょうか。家で栽培する際に庭に地植えしてはいけない理由がいくつかあります。こちらでは、植えてはいけない理由を4つ挙げて詳しく紹介します。
①繁殖力が強い
シソを植えてはいけない理由の一つは、シソの繁殖力が強いことです。地植えにすると、こぼれ種といって種を大量に落として繁殖していきます。植えっぱなしにしておくと、雑草のように繁殖して広がっていき、増えすぎて庭一面にシソが生えてしまいます。
家庭で栽培するときは、こぼれ種が地面に落ちないようにコンクリートなどの上でプランターを使用することがおすすめです。
②虫が寄ってくる
シソに虫が寄ってくることも、植えてはいけない理由の一つです。シソは害虫が多く寄ってくる植物で、特にヨトウムシという蛾の幼虫が付きやすく、シソの葉を食べてしまいシソの成長を妨げます。ヨトウムシの他にはハダニやアブラムシなどの害虫もつきやすく、シソだけでなくその周りにある植物にも被害が出てしまいます。
害虫を防ぐために、酢や木酢を薄めた液をスプレーしたり、プランターを使用したりすることがおすすめです。
③一緒に植えてはいけない野菜がある
青シソと赤シソを一緒に植えてはいけないということも、植えてはいけないといわれる理由のひとつです。青シソと赤シソの種類や成長の違いがあり、一緒に植えるとこぼれ種によってクロス交配します。青シソと赤シソで栄養を競り合って質が落ちたり、交雑することで雑種ができたりしてしまうので交雑しないようにすることが必要です。
雑種は色や香りが薄く、また繁殖力が増して手入れが大変になってしまいます。異なる種類のシソを育てるときは、こぼれ種で一緒にならないように、別々の場所やプランターを使用して栽培することが大切です。
④毒性を持つという誤解がある
シソの葉の形が毒性を持つアジサイの葉と見た目が似ているため、シソの葉も毒性を持つという誤解があることも、植えてはいけない理由のひとつです。シソには毒性はありませんが、アジサイは葉の部分に毒性があり、食べてしまった場合は吐き気、嘔吐やめまいなどの症状が出ます。
アジサイの葉とシソの葉はよく観察すると違いがありますが、シソをプランターに植えて別々の場所で栽培すると安心です。
シソ/赤シソを植えるメリットは?
シソまたは赤シソを植えてはいけないと言われる理由がありましたが、それでも家庭栽培で植えるメリットは何があるのでしょうか。こちらでは、シソまたは赤シソを植えるメリットがどのようなことがあるのかを紹介します。
①殺菌作用や防虫効果が期待できる
特有の香りをもつシソは、その香りで殺菌作用や防虫効果が期待できるハーブです。シソの香りに含まれているペリルアルデヒドという成分には殺菌作用があり、ポリフェノールの抗酸化作用と共に食中毒の予防ができます。また、その強い香りは虫を寄せ付けない防虫効果もあり、病害虫がつきやすい植物と一緒に植えることで病気や害虫の予防ができます。
②料理に活用できる
家庭栽培でシソを植えていることで、簡単に薬味や料理に活用できます。シソはビタミンをはじめとする体に良い栄養素が多く含まれていますが、鮮度が落ちやすく乾燥したり低温障害が起こったりするので、保存にも注意が必要です。家庭栽培することで、いつでも必要な分だけ新鮮なシソを食べることができます。
(*シソを使ったおかずの人気レシピを詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
シソ/赤シソの失敗しない育て方は?注意点は?
栽培方法 | 鉢植え(プランター) | 地植え(庭植え) |
栽培環境・日当たり | ・日当たりを調整する・風通しがよい場所 | 半日陰の場所に植える |
水やり | ・朝夕2回する・涼しい時間にする | ・表面に藁を敷く・土の表面が乾く前に水をやる |
肥料 | ・鉢底石を敷いて培養土を使用・2週間経ってから追肥をする・月に1~2回 | ・土に堆肥を多く混ぜ込んでおく・2週間経ってから追肥をする・月に1~2回 |
種まき・植え付け・植え替え | ・15cm間をとり7粒ずつ種を植える・本葉が5~6枚になったら間引きして1本にする | ・30cm間をとり8粒ずつ植える・苗を植え付ける場合は30cm間をとる・定植後の植え替えはしない |
その他 | ・5節以上節ができたら3~5節上を摘芯する・花穂は必要な分以外は全部摘み取る・10枚になったら柔らかい葉から収穫する | ・5節以上節ができたら3~5節上を摘芯する・花穂は必要な分以外は全部摘み取る・10枚になったら柔らかい葉から収穫する |
種まきから行う場合は、植える前に一晩水につけておくと芽が生えやすくなります。柔らかいシソの葉を栽培するには、乾燥させないようにすることがポイントです。プランターの場合は、常に日に当たらないように場所を調整することで葉の乾燥を防ぐことができます。プランターで栽培する際は、夏場は土が乾ききらないように1日2回以上の水やりが必要です。
シソ/赤シソ以外の植えてはいけないと言われる植物は?
シソまたは赤シソ以外でも、植えてはいけないと言われている植物はあるのでしょうか。こちらでは、シソ以外の植えてはいけないといわれている植物には、どのようなものがあるのかを紹介します。
①竹・笹
竹や笹は庭に植えると風情がありますが、家の敷地内に植えてはいけないと言われる植物のひとつです。竹や笹は一度植えると根を四方八方に根を伸ばして、根も強く簡単に取り除くことができません。その結果、コンクリートやアスファルトも壊す力があるたけのこが、思わぬところから生えてきてしまいます。
(*竹とたけのこの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②オレガノ
オレガノは料理の香りづけや臭み消しなどで便利なハーブですが、家庭栽培で庭に地植えしてはいけないと言われる植物のひとつです。オレガノは繁殖力が非常に強く、地下茎やシソと同じく、こぼれ種が落ちて放っておくと庭一面に広がってしまいます。根の張りが強く、近くに植えている植物の栄養を奪って育ちを悪くします。
(*オレガノの育て方を詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③ミョウガ
みょうがは薬味のひとつですが、庭に植えてはいけないと言われる植物です。みょうがは地下茎で増殖していき、庭一面を覆い尽くしてしまいます。生命力が強いため、近くの植物の生育を妨げます。みょうがも、プランターを使用して栽培することがおすすめです。
シソは植えてはいけないと言われる理由を知ろう
シソは家庭栽培で植えてはいけないと言われていますが、家庭栽培で植えるメリットもあります。失敗しない育て方や注意点があるので、植えてはいけないと言われる理由を知って、美味しいシソを育ててみましょう。