大根おろしの栄養成分と効能は?保存方法・期間や残り汁の活用法を伝授!
【管理栄養士監修】大根おろしに栄養はあるのでしょうか?大根おろしを食べると不思議と胃がすっきりしますが今回は、大根おろしの栄養成分・効能や栄養価を高める方法を紹介します。おろし大根の辛味の調節法や残り汁の活用方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
冷蔵で保存する場合
①大根おろしをジッパー付きの保存袋に入れる
②空気をしっかり抜く
③冷蔵庫に入れる
大根おろしは冷蔵保存はあまりお勧めできません。消費期限としては3~4日有るのですが、風味が落ちてしまうので賞味期限は1~2日になります。レモン汁や酢をかけておくと2~3日は持ちます。
冷凍で保存する場合
①大根おろしを1回分ごとに分けジッパー付きの保存袋に入れる
②しっかり空気を抜く
③金属トレイに平らに乗せて冷凍庫へ
冷凍保存なら賞味期限は1ヵ月ほどです。すりおろしたらすぐに汁ごと冷凍してください。風味を守るため早く凍らせたいので金属トレイを使って凍らせます。熱を加えると死んでしまう酵素ですが冷凍にすると休眠状態になり、解凍すると戻ります。
冷凍したおろし大根の解凍のコツ
冷凍した大根おろしは袋のまま冷蔵庫でゆっくり解凍するか、急ぐときは袋ごと水に浸けてください。凍結され保存されていた酵素を熱や空気にふれさせて失わないようにしましょう。
(*大根おろしの保存方法や期間について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
おろし大根の汁は捨てる?活用法は?
大根をすりおろすと、結構な量のおろし汁が出ます。食べればよいと分かっていても残りがちです。使い道はあるのでしょうか。
①たけのこのアク抜きに使う
大根おろしの消化酵素の働きでたけのこのアクを抜きます。たけのこを茹でると付く白い固まりもたんぱく質なので、大根おろしの汁を使うと出にくくなります。
①たけのこの皮をむき使いやすいサイズに切る
②ボウルなどに皮ごとおろした大根おろしの汁と同量の水、を入れる
③おろし汁の水に1時間以上浸ける
この状態でアクは抜けていますが若干大根おろしの味が移るので茹でてください。米ぬかのアク抜きと同じように茹でて使うこともできます。大根おろしを使うと酵素の働きなのか、米ぬかで処理するより白っぽく仕上がります。
②肉類の下処理に使う
大根おろしの汁に含まれる消化酵素を使って肉を柔らかく下処理します。
①大根のおろし汁を蓋のある容器に用意する
②肉に塩を振り容器のおろし汁に浸ける
③野菜室で2時間寝かせる
酵素は常温の方がよく働きますが、肉が傷まないよう冷えすぎない野菜室に入れてください。時間に余裕があれば、冷蔵室で半日置いても大丈夫です。ただし肉に含まれる水溶性の栄養分も大根おろしに溶けだします。
対策としては、そのままみぞれ煮にするか、肉の漬け込みダレに大根おろしを加えてつけダレごと調理する使い方の方が栄養を逃がしません。
③そばつゆにする
大根のおろし汁をざるそばのつゆに入れて食べる地方もあります。大根おろしの辛みがわさびの代わりをして、さっぱりと美味しいそばつゆになります。そばつゆに大根おろしの汁を入れるだけなので、ぜひ試してみてください。