金時豆の栄養成分・効能は?食べ過ぎNG?煮汁も一緒に食べるべき?
金時豆に含まれる栄養成分を知っていますか?今回は、金時豆の栄養成分・効能に加え、食べ過ぎによる副作用を紹介します。〈煮汁を捨てない〉など、金時豆の栄養価を効率的に摂れる食べ方やレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
金時豆はどんな食材?
スーパーなどで真空パックにされた煮豆の状態でよく目にする金時豆や大豆ですが、豆の種類の違いなど知っているでしょうか。金時豆とはいくつかあるいんげん豆の内の一種なのです。ここでは金時豆の特徴や小豆との違いを紹介していきます。
金時豆はインゲン豆の一種
金時豆はいんげん豆の銘柄の一種です。北海道の大正村(現在の帯広市の一部)で量産されたことから大正金時と呼ばれ、北海道で栽培されているいんげん豆の内約7割が金時豆です。赤紫色が鮮やかなことから、「赤いんげん豆」とも呼ばれることもあります。
小豆と金時豆の違い
金時豆はいんげん豆の仲間ですが、小豆はササゲ属に属する全く違う種類の豆です。小豆は古くから赤飯やおこわ、あんこの原料としてハレの席で振舞われていました。金時豆は甘納豆、小豆はあんこの原料といえばわかりやすいですね。栄養成分も、金時豆には黒豆の3倍のポリフェノールが含まれています。
(*金時の意味・由来について詳しく知りたり方はこちらの記事を読んでみてください。)
金時豆の栄養成分と効果・効能は?
カロリー | 280kcal |
水分 | 15.3g |
タンパク質 | 22.1g |
糖質 | 36.8g |
脂質 | 2.5g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
金時豆は豆類の中でも栄養価に優れた食品です。大豆の3倍ものポリフェノールを含んでいます。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、身体の中の有害物質の活性酸素を除去してくれる効果があるといわれています。
また、食物繊維も豊富で、大豆の1.7倍も含まれているのです。腸内環境を整え、美肌効果や便秘の改善など様々な効果を期待できる食材です。
①食物繊維
含有量(10g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
19.6g | 21g | 93% |
金時豆は豆類の中で食物繊維の宝庫と言われるほど多く含み、セロリの13倍も入っています。腸に溜まった老廃物の排泄に役立つ「不溶性食物繊維」が豆類の中で最も多く含まれています。食物繊維は血糖値の急激な上昇を防ぐため生活習慣病の予防にも効果的です。(※2)
②ポリフェノール
含有量(10g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
630mg | 1000mg | 63% |
ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、動脈硬化や生活習慣病の予防に役立ち近年注目を集めています。老化や免疫機能低下を引き起こす「活性酸素」を取り除く作用があり、金時豆のポリフェノールはワインの3倍も含まれています。(※3)
③カリウム
含有量(10g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1400mg | 2500mg | 56% |