イカスミの栄養成分と効能は?タウリンが豊富?味・風味やカロリーまで紹介!
【管理栄養士監修】イカスミに含まれる栄養素には一体何があるのか知っていますか?今回は、イカスミの栄養成分・効能に加え、下痢・腹痛など食べる際の注意点も紹介します。また、簡単で美味しく効率よく栄養の摂れるレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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イカスミはどんな食材?
あまり馴染みのないイカスミですが、果たしてイカスミとはどんな食材なのでしょうか?イカスミの味や香り、気になるカロリーや糖質を探ってみましょう。
イカスミの味・香り
イカスミとは、イカが外敵から身を守るために吐く墨で、イカスミ自体はあまり味は無いのですが、多少磯の香りがします。他の食材とからみやすい、とろみのあるまったりとした食感が特徴です。
イカスミのカロリー・糖質
カロリー | 糖質 | |
イカスミソース | 133kcal | 9.2g |
イカスミパスタ | 372kcal | 78.5g |
イカスミリゾット | 510kcal | 61.2g |
イカスミのパエリア | 420kcal | 63g |
*1食分の値です
イカスミは食品成分表に載っていないため、カロリー・糖質量はわかっていません。ただ、イカスミパスタ1皿(乾麺80gから作成)のカロリーが372kcalに対し、パスタ麺のみのカロリーが303kcalであり、オイル類も使用してあることを考慮すると、イカスミ自体のカロリーは低カロリーであることがわかります。
ただ、イカスミを単独で食べることは少なく、パスタ・リゾットなど炭水化物類と組み合わせることが多いので、イカスミ料理のカロリー・糖質はあまり期待しないようにしましょう。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量はeatsmartを参照しています(※1)
イカスミの栄養素と効果・効能
それでは次に、イカスミとは外敵の視界をくらませるだけの、ただの墨なのでしょうか?ここではイカスミの栄養素と効能・効果を紹介します。
①タウリン
タウリンとは血中のコレストロール・中性脂肪を減らしたり、血圧を下げるなどといった、人体の働きを正常にしようとする働きがあります。また、肝機能の回復にも一翼を担っているので、お酒の場でも大活躍です。タウリンは、カニやイカ、タコ、また、牡蛎やシジミといった貝類にも多く含まれています。(※2)
柳田ゆい
管理栄養士
タウリンには上記以外にも視力の回復、痴呆症の予防などの働きが期待出来ます。 カツオ、アジ、ブリなど魚の場合は、血合に多く含まれていますよ!
②ムコ多糖類
ムコ多糖類とは、タンパク質と糖が結合して糖たんぱく質になったものです。ムコ多糖類は、人体に含まれる水分を閉じ込め、潤いを保ったり、関節をスムーズに動かす材料になったり、免疫力をアップさせ、がんを抑制したりと、あまり聞きなれない言葉ではありますが、たくさんの優れた効能があります。
③メラニン
イカスミを食べた後、便の色が真っ黒でビックリした経験をした人は多いのではないでしょうか?これは、イカスミの黒い色素成分であるメラニンを含んでいるからなのです。このイカスミの色素成分であるメラニンには、花粉症や食物アレルギーの発症を抑える効果があることが、最近の研究でわかったようです。