らっきょうの栄養素と効能は?成分を逃さない食べ方や食べ過ぎの注意点など紹介!

【管理栄養士監修】らっきょうに含まれる栄養素を知っていますか?付け合わせとしてたまに食べる程度のらっきょうですが、今回は、らっきょうの栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。食べ過ぎによる悪影響も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 伊藤祥子
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管理栄養士乳幼児食指導士。一児の母。病院勤務を経てフリーランスになりました。 育児に奮闘しながらも『料理をもっと好きになる』をテーマに、健康で幸せな「おうちごはん...
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管理栄養士乳幼児食指導士。一児の母。病院勤務を経てフリーランスになりました。 育児に奮闘しながらも『料理をもっと好きになる』をテーマに、健康で幸せな「おうちごはん」を広めるべく、栄養学も学べる料理教室を開催。料理を好きに、心と体が元気になれる情報を分かりやすくお伝えしていきます。

目次

  1. らっきょうはどんな野菜?
  2. らっきょうの旬・種類
  3. らっきょうの栄養成分と効能
  4. ①フルクタン(食物繊維)
  5. ②カリウム
  6. ③硫化アリル(アリシン)
  7. ④ナイアシン
  8. ⑤ビタミンC
  9. らっきょうの栄養成分を逃さない調理法・食べ方は?
  10. そのまま生で食べる
  11. 甘酢漬けの汁ごと食べる
  12. らっきょうを食べ過ぎると影響ある?適量は?
  13. ①口臭・体臭がきつくなる
  14. ②腹痛・胃痛
  15. 1日の摂取量の目安は4粒程度
  16. らっきょうのおすすめレシピ
  17. ①らっきょうサラダ
  18. ②らっきょうの天ぷら
  19. ③らっきょう入り酢豚
  20. らっきょうは栄養豊富な野菜

らっきょうはどんな野菜?

らっきょうがどのような野菜か、旬の時期や種類について説明します。

らっきょうの旬・種類

らっきょうは大きさによっていくつか種類があり、

・らくだ
・八房
・玉らっきょう
・エシャレット
・島らっきょう


など大きさ、栽培地区、味などそれぞれ違いがあります。旬の時期は品種によって違いますが、5〜8月頃に旬を迎えるものが多いです。一般的に漬物にするのは、らくだ・八房・玉らっきょうです。パリパリとした食感と独特の辛味、香りが特徴です。

らっきょうの栄養成分と効能

カロリー118kcal
水分68.3g
タンパク質1.4g
糖質29.3g
食物繊維20.7g
脂質0.2g

らっきょうに含まれる栄養成分と効能を詳しく説明します。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※2)

①フルクタン(食物繊維)

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
20.7g 20g 104%

らっきょうは野菜の中でも食物繊維が豊富で、その量はごぼうの3~4倍にも相当します。このフルクタンは水溶性の食物繊維のため腸内環境を整えて便秘解消する効果だけでなく、コレステロールの吸収を抑制、ナトリウムを排出して高血圧の予防、ブドウ糖の吸収を抑えることでの糖尿病予防など様々な健康効果があり、畑の薬と呼ばれているほどです。(※3)

②カリウム

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
230mg 2500mg 9%

カリウムには体内のナトリウム(塩分)を体外に排出する働きがあります。そのため、カリウムを摂取することでむくみを改善・予防することができます。上記の食物繊維との相乗効果もあり、らっきょうがダイエットに良いと注目されています。(※4)

③硫化アリル(アリシン)

らっきょうの特徴でもある辛味と香りは硫化アリルという成分によるもので、にんにく・玉ねぎ・ニラなどにも含まれています。硫化アリルはビタミンB1と結合することで吸収率を高め、夏バテなどの疲労回復効果があります。

その他にも硫化アリルには血液サラサラ効果があるため、脳梗塞や動脈硬化などの血栓予防、活性酸素除去による生活習慣病の予防、冷え性改善など身体に良い効能がたくさんあります。硫化アリルに含まれる抗酸化作用にプラスしてビタミン類もバランスよく含まれているため美肌効果も期待できます。(※7)

④ナイアシン

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
2.1mg 15mg 14%

ナイアシンには血流を良くする働きがあり、肌の新陳代謝が良くなることでシミ・シワなどの改善効果もあります。また、ナイアシンには二日酔いの原因となるアセトアルデヒドという物質を分解する作用があるため、飲み過ぎでの頭痛・吐き気などの症状を予防・解消してくれます。(※5)

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