大根おろしが辛い原因は?なぜ?辛味成分を抑える方法や栄養価について紹介!
【管理栄養士監修】大根おろしがとても辛いことはありませんでしたか?辛すぎる大根は食べにくいので避けたい方も多いでしょう。今回は、大根おろしが辛い原因・理由や、辛味成分を軽減する方法を紹介します。大根おろしの辛味成分の栄養価・効能についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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大根おろしが辛い!理由は?
大根はそのまま食べると甘みを感じることもあります。しかし大根おろしにして食べると、辛くなってしまいます。一体なぜ、このような変化が見られるのでしょうか。
辛味成分「イソチオシアネート」が原因
大根おろしが辛くなる大きな理由は、「イソチオシアネート」という辛味成分です。「イソチオシアネート」は、大根をそのまま食べる時は、発生しません。しかし、大根をすり下ろしたり、切ったりして初めて化学反応を起こして発生するという特徴がある成分です。
そのため、おろす前は甘みすら感じる大根でも、大根おろしにすると辛味を感じるようになるのです。
渡邉詩織
管理栄養士
大根おろしを作る場合は、根の先の方ではなく、葉の近くの青首の部分をおろすのがおすすめです。
渡邉詩織
管理栄養士
大根を下茹でする時に、米のとぎ汁を使うことで、大根特有の臭いとえぐみがなくなります。レンジ加熱の時にも有効ですよ。
イソチオシアネートの栄養価・効能
イソチオシアネートには、ビタミンB群やビタミンC、カリウムなど豊富な栄養が含まれています。そのため、大根おろしを食べることで、抗酸化作用による生活習慣病予防効果、代謝向上によるダイエット効果など、嬉しい効果を享受することができます。
また、イソチオシアネートは優れた殺菌作用もあります。「大根おろしに医者いらず」と言われるように、大根おろしを食べることで、口内をはじめとして、様々な炎症の緩和が期待できます。
(*大根おろしの栄養成分について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
イソチオシアネートは大根の下部に多い
大根の部位によっても、イソチオシアネートの量は異なり、どの部位をおろすかにより、大根おろしの辛さも大きく変わります。
葉に近い上部あたりと比較すると、中間部、そして根に近い下部の方が、より多くのイソチオシアネートが含有されています。根の付け根と葉の付け根を比較すると、その差は10倍近くにもなります。
(*大根の部位別の特徴について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
大根おろしの辛味を軽減する方法は?
「大根おろしは食べたいけど、そこまで辛いのは食べられない」という時、大根おろしの辛味を軽減する方法はあるのでしょうか。
①大根おろしを空気に晒す
イソチオシアネートは揮発性が高いため、一定時間何もせずに空気に晒しておくだけで、ある程度辛さを軽減することができます。辛さがほとんどなくなるまでの目安の時間は30分から1時間程度と言われているので、辛い大根が苦手な方は調理前にしばらく放置しておきましょう。