紫キャベツの栄養価をキャベツと比較!効果・効能や成分を逃さない食べ方なども紹介!
【管理栄養士監修】紫キャベツの栄養について知っていますか?今回は、紫キャベツの栄養価を普通のキャベツと比較し、効果・効能の他に、成分を逃さない食べ方も紹介します。紫キャベツを食べる際の注意点や、レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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紫キャベツはどんな食材?
紫キャベツは普通のキャベツと比較すると生産量が少ないため、見かける機会は少ないかもしれません。しかし、緑色のキャベツにはない特性を紫キャベツは持っています。ここでは、紫キャベツとはどんな食材なのかを説明します。
紫キャベツが紫の理由
紫キャベツは別名レッドキャベツ・赤キャベツとも呼ばれる品種で、その色が紫なのはアントシアニンと呼ばれるポリフェノールが含まれているからです。アントシアニンはしそやナス、ブドウ、ブルーベリーなどの紫色の野菜や果物にも含まれており、植物が紫外線から実を守る役割をしています。なお、ポリフェノールが持つ効果や効能については後述します。
紫キャベツの旬や選び方
日本には紫キャベツを栽培している地域が複数あるため、産地が異なるものが通年で流通していますが、春撒きと秋撒きが主流です。
【旬】
・春撒き/6~7月
・秋撒き/11~2月
【選び方】
・手に持って重みが感じられる
・葉の表面が白っぽい
・葉先が薄くなっている
旬の時期に上記のポイントを満たした紫キャベツを選べば、新鮮で美味しいものの可能性が高まります。普通のキャベツとはチェックするポイントの違いが異なるので、上記を参考に美味しい紫キャベツを手に入れてください。
紫キャベツの栄養価や効果・効能は?【キャベツと比較】
紫キャベツと一般的な緑色のキャベツでは栄養成分の含有量が異なるため、効果や効能にも若干の違いがあるようです。ここでは、紫キャベツと緑色のものを比較しながら、それぞれの栄養価並びに期待できる効果と効能について詳述します。
①葉酸
紫キャベツ | キャベツ | |
含有量(100g) | 58μg | 78μg |
1日の摂取量の目安 | 240μg | 240μg |
1日の摂取量に占める割合 | 24% | 33% |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
※1日の摂取量は成人男性の目安です。
葉酸は、タンパク質並びに正常な赤血球の産生に欠かせない栄養素です。造血ビタミンとも呼ばれており、貧血や血管障害、口内炎の予防、悪玉アミノ酸の増殖抑制などの効果と効能があるとされています。なお、葉酸は上記の表からも分かる通り、紫キャベツより普通のキャベツの方が含有量が多いです。
葉酸は妊娠前から産後にかけて摂取が欠かせない栄養成分であり、妊娠中は通常の2倍の摂取が理想とされています。紫キャベツは緑色のキャベツに比べると含有量が少ないものの、葉酸を多く含んでいるので妊娠中の方にもおすすめの食材です。(※2)
②ビタミンC
紫キャベツ | キャベツ | |
含有量(100g) | 68mg | 41mg |
1日の摂取量の目安 | 100mg | 100mg |
1日の摂取量に占める割合 | 68% | 41% |
ビタミンCの含有量は、紫キャベツが通常のキャベツを上回っているのが特徴です。ビタミンCには、メラニン色素の生成抑制の他、コラーゲン並びにカルニチンの合成をサポートする作用があります。ビタミンCにはアンチエイジングや美肌に関する効果や、免疫力の向上や骨や血管を丈夫にする効果、貧血予防、ストレス解消などの効能も期待できます。(※3)
③ビタミンK
紫キャベツ | キャベツ | |
含有量(100g) | 29μg | 78μg |
1日の摂取量の目安 | 150μg | 150μg |
1日の摂取量に占める割合 | 19% | 52% |
ビタミンKは、出血した際に血液を凝固させる働きや骨を丈夫にする働きを持つビタミンで、骨粗しょう症の治療薬としても使われています。また、出血性疾患や動脈が石灰化することを予防するなどの効能もあります。
ビタミンKの含有量は緑色のキャベツの方が圧倒的に高いので、骨粗しょう症予防の目的などでビタミンKを摂取したい場合は普通のキャベツがおすすめです。(※4)