塩分控えめなパスタを作りたい!塩分量の目安を茹でる時に入れる理由とともに解説!
パスタを茹でる時に塩を入れるのが普通ですが必要なのでしょうか?塩分控えめにしたい人もいるでしょう。今回は、パスタを茹でる時に塩を入れる理由・意味や、塩分控えめで美味しい適量の目安に加えて、入れすぎた時の対処法も紹介します。塩分控えめなレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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塩分控えめのパスタが作りたい…
パスタ料理はオイル系のペペロンチーノやクリーム系のカルボナーラなど様々な種類があり、子供でも食べやすいことから幅広い世代に人気がある料理です。レストランでパスタ料理を注文すると、味付けが濃いと感じることがあります。家庭で塩分を控えめにしたパスタ料理を作りたい場合は、どのように調理すればよいのでしょうか。
パスタを茹でるときに塩って本当に必要?入れる理由・意味は?
一般的にパスタの茹で水には塩を入れますが、この塩は必ずしも使わなければいけないのでしょうか。パスタを茹でる際に塩を使う理由や意味について解説します。
①麺に味をつけるため
パスタの茹で水に塩を入れる理由は麺に下味をつけるためで、塩を加えた水でパスタを茹でるとパスタに塩が吸収されてほどよい塩味がつきます。パスタの麺には塩が添加されていないことが多いので、茹で水に塩を入れずにパスタを茹でると味がぼやけてしまいます。
また、パスタの茹で水に塩を加えるのは、下味をつけるほかソースが水っぽくなるのを防ぐ目的もあります。塩を使わずに茹でたパスタにソースを絡めると、浸透圧の影響で塩分濃度が低い麺から塩分の多いソースへと水分が流出してソースが水っぽい仕上がりになります。
②麺の舌触りを良くする
パスタを茹で水に塩を使うと、麺の舌触りを良くすることができます。パスタを茹でるとパスタに含まれるでんぷんが糊状に変化して柔らかい食感になりますが、塩にはこのようなでんぷんの変質を遅らせる作用があります。そのため、塩を加えた水でパスタを茹でると、表面は弾力があり中心には硬さが残る理想的なアルデンテの茹で具合に仕上げることが可能です。
③パスタが膨張するのを防ぐ
パスタの茹で水に使う塩には、パスタの麺が膨張するのを防止する役割もあります。水のみでパスタを茹でるとパスタの表面のみが急激に水分を吸収して膨張し、麺の内部まで水分が浸透しにくくなります。茹で水に塩を使ってパスタを茹でると、麺が水分を吸収しにくくなるためコシのある食感に茹で上がるでしょう。
④突沸を防止する
パスタを水のみで茹でると水が急激に沸騰して突沸が起こることがありますが、塩を加えた水でパスタを茹でると突沸を防ぐ効果が期待できると言われています。ただし、沸騰したお湯へ塩を加えると突沸が発生する恐れがあるので、注意してください。
パスタを茹でるときに入れる塩の量は?控えめにできる?
水1リットルあたり | 塩の量 | 小さじ |
塩分量0% | 0g | 0杯 |
塩分量0.5% | 5g | 1杯 |
塩分量0.8% | 8.1g | 約1.5杯 |
塩分量1.0% | 10.1g | 約2杯 |
塩分量1.5% | 15.2g | 約3杯 |
上記の表は、1ℓの水に特定の量の塩を加えた時の水の塩分濃度を示したものです。一般的には100gのパスタを茹でる際に使う塩の量は1ℓにつき10gで、この場合のお湯の塩分濃度は1%です。ただし、麺に下味をしっかりつけてコシを出したい場合は、2%程度の塩分濃度の水で茹でる必要があります。
海水と同じくらいの3.5%程度の塩分濃度でパスタを茹でると良いといった説がありますが、この濃度の水でパスタを茹でると塩辛くなります。パスタを美味しく茹でるためには、1%から2%程度の塩分濃度の水で茹でるようにしましょう。
生パスタを茹でる時
生パスタとは、小麦粉と水を捏ね上げた生地を乾燥させずに作ったパスタのことを指します。一般的な生パスタには塩が添加されていないため、乾燥パスタを茹でる時よりもやや多めの塩を使って茹でるのがおすすめです。生パスタを茹でるのに理想的な塩分濃度は1%なので、1ℓの水に対して小さじ1杯程度の塩を使うとよいでしょう。
ただし、メーカーによっては生地に塩を使って作られている生パスタもあります。生パスタを茹でる前にパッケージの成分表示を見て、塩が含まれているかどうかを確認してから塩の量を調節してください。