大根を切ったら中が青い原因はカビ?食べられる?対処法や見分け方を伝授!
【管理栄養士監修】大根を切ったら切り口が青いのは大丈夫?食べられるのでしょうか?衝撃的なビジュアルですが今回は、大根の中が青くなる原因や青い大根の見分け方・対処法も紹介します。大根の青い色味が目立たない料理も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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大根を切ったら中身が青いのは大丈夫?原因は?
大根を切ったら白いはずの切り口に青い色が付いていたら驚きますね。これはカビなのでしょうか?原因は何か調べてみました。
青あざ症になる原因
写真の大根のように中が青い色に変色している症状を「青変症」「青あざ症」というそうでカビではありません。生育中にホウ素の不足・乾燥・高温・過湿などが原因で変化することがあり、成長後半の平均気温が25℃以上になると発生しやすい大根の生理障害といわれます。
収穫後20℃以上で3~4日保管すると青あざ症の大根が増えるという実験結果があり、保管中の管理温度が青あざ症になる大きな原因のようです。6℃くらいの低温で保存すると青あざ症やスが入るのを防げるそうなので冷蔵庫で保存するなら大丈夫ですね。
大根の中が青くても食べられる?
青あざ症になって青い色になってしまった大根は食べられるのでしょうか。
カビではないので食べられる
中が薄青くなっているのはカビとは違いアントシアニンという色素が大根のアルカリ分に反応して白い色が青く変わるのが原因のようです。アントシアニンはブルーベリーに含まれるポリフェノール成分として有名な栄養素なので食べても全く問題はありませんが、青あざ症がひどくなると組織が硬くなったり、苦みが増すそうで食味が落ちることも有るようです。
また辛みが増していても、大根の辛み成分は身体には有効な抗酸化作用の高い栄養分なので食べても安全です。辛みが気になる時は切ってしばらく置いておくと辛みの揮発成分が抜けます。アントシアニンも辛み成分もどちらも注目を集める抗酸化作用の高いファイトケミカルで、見た目は悪いですが栄養効果は高くなっているのですね。
大根の青い色味を消す方法は?
身体に無害なら、食べやすいように色を消し白い状態にする方法は無いでしょうか。
茹でる・加熱する
しかし大根に含まれる水溶性の栄養素や熱に弱い成分は煮汁に溶けだし失われるので、汁ごと食べるスープのような料理にすると溶けだした栄養分を取り入れることができます。
鈴木真美
管理栄養士
米のとぎ汁で下茹ですると苦味が和らぐようです。醤油などで味付けすれば青い色も目立たなくなります。
大根おろしにする
青あざ症の大根はすりおろして暫く置いておくと空気に触れることで白い色に戻ります。大根に含まれるアミラーゼなど数種類の酵素は加熱により効力を失い熱に弱い栄養素は働きを低下させるので、大根おろしで生食するとそれらの成分を活かして取ることができます。色の変化が少しなら、大根の繊維もそんなに硬くないので大根おろしで食べられますね。
大根の酵素や辛み成分は皮の付近に沢山あるので、おろすときは皮ごとすりおろすと辛みは増しますが酵素をムダにせず摂れますよ。
鈴木真美
管理栄養士
大根の辛味成分をイソチオシアネートと言い、抗炎症作用、抗酸化作用等があると言われています。 大根おろしのイソチオシアネートの効果は時間が経つにつれて減少してしまうので、食べる直前におろすようにすると良いですね。