ウツボを食べる地域がある?味は美味しい?捌き方や食べ方・料理のおすすめを紹介!
ウツボを食べる地域があると知っていますか?どんな味わいなのでしょうか?今回は、ウツボの味わい・栄養価や、毒性・小骨など食べる際の注意点を紹介します。ウツボの捌き方や、〈刺身・唐揚げ〉など美味しい食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①シガテラ毒がある
ウツボの中でも大型の種類はシガテラ毒を持っており、不用意に食べると食中毒を起こすリスクがあります。ドクウツボと呼ばれる種類はシガテラ毒を持っており、食べることで腹痛や嘔吐、下痢などの症状に加えめまいやしびれ、頭痛、筋肉痛が見られるケースもあるようです。
シガテラ毒は摂取してから1~8時間で食中毒症状を引き起こしますが、日本では死亡例はありません。しかしシガテラ毒による食中毒症状は回復するのに時間がかかることで知られ、完治までに数ヶ月から1年かかることもあるので注意が必要です。
②小骨が多い
ウツボは美味しい魚であるにも関わらず全国に流通しないのは、小骨が多いなど扱いにくいことも理由の一つです。ウツボの骨は大きいものと小さいものが入り組んだ構造となっているため、調理人でなければ捌きにくいといわれています。調理人でもウツボの小骨をとれるようになるまで、2~3年かかるといわれているほどなのです。
またウツボの体表のぬめりが強く、皮が固くて調理しにくことも理由のようです。スーパーなどで販売されているウツボに加工品が多いのは、調理のしにくさとも関係があると考えられます。
ウツボの捌き方・下処理は?
自宅でウツボを捌く際の手順は、以下の通りです。
①ウツボを塩もみして全体のぬめりをとる
②ウツボに目抜きをする
③ウツボの背中に包丁を入れ、尾までまっすぐ開く
④背中に切り込みを入れ、首の付け根の中骨に当たるまで切って背開きにする
⑤内臓と頭、尾を取り除く
⑥流水でお腹の中をきれいに洗う
⑤と⑥の課程の間に骨抜きなどを用いて、大きな骨だけを取り除く人もいるようです。またウツボの骨は硬いので流水でお腹を洗う時には素手ではなく、ふきんやスポンジを使うことをおすすめします。
ウツボの骨を取り除くコツ
またウツボの骨抜きをするのは難易度が高いため、小骨が多い尾の部分は骨切りするのがおすすめです。なお、炙ったウツボの身を冷やすことで、骨が抜きやすくなります。さらに皮をはいだウツボをバーナーで炙ってから小骨を抜き、一度冷凍保存したうえで自然解凍すると美味しく食べられます。
ウツボの美味しい食べ方・レシピは?
ウツボは骨が多いので調理が大変ですが、その苦労が報われるほど上品な味わいです。ここではウツボの美味しさを引き出すレシピ5つを紹介します。
①ウツボの刺身
ウツボ本来の味を楽しめる刺身のレシピです。刺身で食べたい時は、肛門から頭に近い部分を使うとよいでしょう。ウツボの刺身と銘打っていますが、実際には鱧と同様に食べやすい大きさに切ったものを湯引きしてから食べます。
②ウツボの唐揚げ
3mm程度のそぎ切りしたウツボを唐揚げにする皮のゼラチン質も美味しいレシピで、上品な白身の甘さを残すために塩コショウだけで下味をつけます。薄く片栗粉をまぶして、170~180℃の高温であげると、食感が楽しめる仕上がりになります。